こんにちは。デザイナーの鈴木です。
先日、国立新美術館で開催中のジャコメッティ展に行ってきました。
結論から言うとあまり期待せずなんとなく行ったのですが、
とってもよかったです。
ジャコメッティは引き算の彫刻家とも言われているそうで、
彼が制作するとふくよかな女性でもどんどん細くなっていってしまうのだとか。
ジャコメッティ曰く、
「モデルの形そのままに作ろうとすると、こうなってしまう。」のだそうです。
どういうことなのでしょうか。何が見えているのかな。
デッサンの展示もありましたが、彼が描くデッサンの中の女性は普通なのです。
(そこまで特別細くないという意味で。)
しかし、彫刻を作ると必ずと言っていいほど独特の細長い像になる。
曰く、
(〜以下、展示会概要より引用〜)
ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだで葛藤しながら、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのです。
意味は正直わからないんですが、展示されている彫刻を見るとなぜか気持ちいいんですよね。
私はキューブという作品が気に入って、多分その周りを7〜8周くらいした気がします。
端から見たら「ぐるぐる回ってる変なやつがいるな」ばりに回っていました。
どこから見ても本当に美しかった。
有名な「ヴェネチアの女」も印象に残りました。
2メートル以上ある小さなものから2センチ程度の小さなものまで、
大小様々な彫刻が楽しめます。
まだ始まったばかりなので、お時間のある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
2017年7月3日 | スタッフ: