こんにちは。
web担当の吉村です。
明日、4月19日(水)より、「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展が開催されますね。
絵本の「ミッフィー」シリーズで有名なオランダの絵本作家、ディック・ブルーナですが、グラフィックデザイナーとしての側面もあり、ペーパーバックシリーズの「ブラック・ベア」はその代表的な作品として有名です。
そのディック・ブルーナのデザイン原画やスケッチなど、約500点が銀座で見ることができるとのことで、開催を知ってからウズウズしている次第です。
ブルーナ作品の共通の特徴といえるのが、極力シンプルにした構造のなかに織り込まれたユーモアだと思います。
学生の頃、恩師が「ミッフィーに明確な表情がないのは、絵本を読む子どもたちが想像力を働かせて、感情を感じ取れるデザインとしているから。」と解説していて、すごく衝撃を受けたのを思い出します。
無表情のようだけど、どこか温かみを感じるブルーナの生み出したキャラクターたちは、常に正面を向いています。「嬉しいときにも悲しいときにも目をそらすことなく、読者の子どもたち対峙していたい」というブルーナの思いが込められているそうです。
また、私がブルーナの作品で特に好きな要素でもあるのが、独特の世界観を作り出しているカラーリング。通称「ブルーナカラー」と呼ばれているのですが、6色にはそれぞれ意味があるそうです。
「赤」…喜び・楽しさ。幸せで豊かな空気のイメージ。温かい、愛情の色。
「黄色」…明るさ・楽しさ。赤や緑に温かみを与える色。
「緑」…安心・安定。私たちの世界を彩る、樹木などの自然描画に必要な色。
「青」…悲しみ・静けさ。よそよそしく冷たい色。
「茶色」…落ち着き。ミッフィーのお友達を表現するための色。
「グレー」…バランスに必要な色。ミッフィーのお友達を表現するための色。
色や線にもコンセプトやテーマを与えるブルーナの作品は、やはりどこかアートよりもデザイン的要素を感じますね。
開催期間がゴールデンウィーク後の5月8日(月)までなので、のんびりして行きそびれないようにしないと!とスケジュール帳に書き込みました。
みなさんもゴールデンウィークのお出かけに、いかがでしょうか。
画像はこちらよりお借りいたしました。
「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展 – 展覧会&ギャラリー | 松屋銀座」
2017年4月18日 | スタッフ:吉村