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BRANDING / LOGO / GRAPHIC

経営者の思考を形に。
会話をしながら生み出したティースタンドのデザイン

chai break / チャイブレイク
代表 水野 学様
小売・サービス業

「紅茶をカジュアルに楽しむ市場やカルチャーを創りたい」という思いをもとに、紅茶専門店「チャイブレイク」を運営されている水野学さま。
チャイブレイクのロゴなどのデザインをきっかけに私たちとのお付き合いが始まり、ティースタンド「チャロチャロ!チャイブレイク」のブランディングもお手伝いしています。
その開発プロセスやブランドにおけるデザインの役割、デザインへの投資の意義についてお聞きしました。

ロゴがコミュニケーションを生む
きっかけにもなっています。

_水野さんは2009年に吉祥寺・井の頭公園のほとりに紅茶専門店「チャイブレイク」をオープンし、デザインエイエムがロゴやテイクアウト用のカップ、紙袋などのデザインを担当しました。
それから14年間、水野さんはロゴなどのデザインを使用し続けていますが、その価値や役割についてどのように感じていますか。


水野 結論から言うと、最初にしっかりデザインしていただいて良かったと思っています。テイクアウトして井の頭公園でチャイを飲んでいるシーンを想定し、手提げの紙袋やカップのデザインを見た人が「あのマークなんだろう」と目を引くマークをつくりたいとご相談しました。
その想定通り「チャイブレイクのマークを公園で見かける」と常連の方から言われたり、「この渦巻き模様はどういう意味なんですか」と来店したお客さまから質問されたり、ロゴがコミュニケーションを生むきっかけにもなっています。テイクアウトカップや看板の写真をSNSで見かける機会も増えていて、期待以上の役割を果たしてくれていると思っています。

溝田 チャイブレイクのロゴなどのデザインを担当させていただいた後、水野さんが経営されているシングルオリジンティーの輸入販売会社「t-break(ティーブレイク)のロゴも担当させていただきましたね。

水野 20年以上前から旬の紅茶を輸入する仕事をしています。その後、ECサイトの構想なども、ご相談しましたよね。まだ実現できていないのですが、溝田さんには構想の段階から色々相談させてもらっています。

_そういったコミュニケーションを経て、ティースタンド「chalo chalo! chai break(チャロチャロ! チャイブレイク)」のデザインも依頼されたのですね。


水野溝田さんにメールで「テイクアウトをメインとしたティースタンドをやろうと思っている」と伝えたら、すぐに「いいですね!」と返信がありました。チャイブレイクの世界観や私が目指していることなど知ってくれているので、チャロチャロ! チャイブレイクでやろうとしていることも、すぐに理解してもらえた覚えがあります。

溝田以前から、ティースタンドに関心を持たれていましたよね。チャイブレイクのロゴをデザインするときのヒアリングシートを今回、あらためて見返してみたら「将来、テイクアウトメインのお店なども出せたら」といった記述がありました。

水野たしかにチャイブレイクをつくったころから、テイクアウトをメインにした業態には関心がありました。紅茶に関わる仕事をするようになってからずっと、市場やカルチャーを広げていくことに興味があり、コーヒーと同じように紅茶もカジュアルに楽しんでもらいたいと思っています。
今回、ご縁があって丸井吉祥寺店(以下、丸井)に出店できる可能性があることがわかり、ティースタンドの実現に向けて動き出しました。ただ、溝田さんにご連絡したときはまだ丸井への出店は確定していませんでした。

デザインエイエムさんと話すことで自分の考えが整理され、
具体化することができました。

_出店場所は確定していないけれど、ティースタンドを出店することは決まっていたということですね。その状況で、具体的に何から始めていかれたのですか。


水野たしか、私がつくった企画書をもとに打ち合わせしましたね。

溝田そうですね。ティーブレイクとチャイブレイクをどういう考えで運営しているか、あらためて整理した上で、チャロチャロ!チャイブレイクのブランド名の説明や出店に至った経緯など、共有してくださいました。





_チャロチャロ!チャイブレイクという店名は、溝田さんに依頼した時点で決まっていたんですね。一度聞いたら忘れられない、音の響きがかわいい名称ですね。


水野ありがとうございます。溝田さんにご依頼したときには、名前だけは決定していました。「chalo chalo!(チャロチャロ)」は、ヒンディー語で ”Let’s go!” という意味があります。「チャイを持って外に出よう!」「チャイを片手に井の頭公園に行こう!」という思いを込めて名付けました。
ただ、当時決まっていたのは、ティースタンドをつくることのみ。それ以外のことは流動的で、イメージも固まっていませんでした。溝田さんに話すことで自分の考えが整理されていき、少しずつ具体化していきました。

溝田そうでしたね。水野さんの思いや考えをもとに、まずはロゴの開発に着手し、方向性を一つずつ確認しながら進めていきました。


_具体的にロゴはどのようにデザインされたのですか。


溝田14年間にわたって築き上げてきたチャイブレイクのブランドは資産なので、それをベースに考えることは大前提でした。とはいえ、チャイブレイクの存在を意識しながらも、最初から1つの方向性や世界観に絞り込まず、できる限り表現の可能性は広げて考えました。

水野ロゴは、たしか5案くらい提案していただきましたね。

溝田チャイブレイクのロゴを生かした案と、チャロチャロ!チャイブレイクの頭文字でデザインした案、人の手でつくる価値を表現した案、インドやスリランカの象徴であり、吉祥寺のイメージとして根付いている象をモチーフにした案などがあったと思います。





_採用した案の決め手は。


水野今回は珍しく溝田さんが「これがいいと思う」と言ったんです。それで溝田さんを信じて、それにしようと決断しました。

溝田普段、プレゼンで自分の意見は言わないんですけどね。


_なぜ、今回は言ったのですか。


溝田チャイブレイクは吉祥寺に根づいてきていて、常連の方やファンも増えつつある。そのブランド力をできるだけ活用したほうがいいと思いました。どのデザインもチャイブレイクという「幹」をもとに考案しましたが、その中でも採用された案は最も幹に近いデザインです。
チャイブレイクを知る人には「新しいお店ができたんだ」と気付いてもらうことができ、初めて知る人にはチャイブレイクを知ってもらうきっかけにもなるはずです。たしか、ロゴが決定したころ、丸井への出店も決まったんですよね。

水野丸井の1階に新しい食のゾーン「吉祥寺 ビオガーデンマルシェ」がオープンすることになり、その一角に出店が決まりました。それが2022年11月ごろで、「吉祥寺 ビオガーデンマルシェ」のオープンは2023年2月。準備期間はわずか3ヶ月というタイトなスケジュールの中、ロゴに続いて決めたのは店舗のデザインやインテリアでしたね。

溝田店舗デザインの軸も、ロゴと同様にチャイブレイクの世界観です。チャイブレイクはヴィンテージ感があり、質感を言葉で表現するなら「ツルツル」ではなく「ザラザラ」。無機質な空間ではなく有機的なイメージで、そのエッセンスをうまく取り入れられたらいいなと。

水野私から具体的にリクエストしたのは「インドらしさを出すこと」でしたね。

溝田チャイブレイクのエッセンスを取り入れた上で、100%インドらしい表現と、100%インドらしさのない表現を考えながら、どのあたりがベストか検討していました。紆余曲折ありましたが、カジュアルに紅茶を楽しんでもらいたいという思いがベースにあるので、チャロチャロ!チャイブレイクのテーマは「インドのストリート感」に決まりました。

水野インドらしさは内装ではなく、インドで購入してきたチャイを飲むための器や玩具などで表現しています。

溝田ストリート感を出すために、壁や什器に入れたメニューやメッセージは手書き風にデザインしました。書体は、ロゴと同じイメージになるように一文字ずつデザインしたオリジナルです。カジュアルな雰囲気になるように仕上げました。

水野裏話をお伝えすると、自分たちの店舗スペースにどういった設備を持ち込めるかギリギリまで確定できなかったんです。それに伴い、店舗でつくって提供するメニューも決められなかった。当初、壁に日本語のメニューをいれることを計画していたのですが、それができない状況だったんです。だから、まずはイメージ重視で振り切ることにしました。

溝田店頭で説明しながら商品を提供したいというリクエストもありましたよね。会話を生むことも意識して、あえて欧文でデザインしました。

水野テイクアウトカップも、チャロチャロ!チャイブレイクのオリジナルデザインです。真面目になりすぎず、できるだけカジュアルに遊び心のあるデザインになるように、ポップなイラストでデザインしてもらいました。そのイラストは、以前からご縁があったイラストレーターが描いたもの。それを使用してデザインしてほしいと、私からお願いしました。

溝田イラストには、井の頭公園のモチーフが散りばめられています。チャロチャロ!チャイブレイクらしいデザインになりました。

核となるデザインを最初に決めておくことは、
コンセプトと同じくらい重要。



_オープン後の反響について教えてください。


水野チャイブレイクの常連のお客さまからは「明るい雰囲気でいいね」といった声をいただき、滑り出しは好調です。





_おすすめのメニューや人気メニューは何ですか。


水野どれもおすすめなんですけどね(笑)。初めて来店された方には、スパイスチャイの定番「マサラ」をおすすめしています。想定より注文が多いのは、水出しのアイスティーです。イートインスペースを利用する方も多いので、イートインできるフードやアイスティーの種類なども増やしていこうと計画しています。

溝田水野さんがお店を始めたのは、紅茶をカジュアルに楽しんでもらうことが目的なので、それに一歩近づいているのですね。

水野そうなんですよ。オープンしてみないとわからないものですね。そもそも、新しいお店は、営業しないと気づかないこともあり、お客さまの声や反応を見ながら調整や改善していくものだと思っています。そのとき拠り所となるのが、ロゴなどのデザインです。核となるデザインや世界観を最初に決めておくことは、コンセプトと同じくらい重要なものだと思っています。


_デザイン経営に取り組む企業が増える一方、デザインへの投資を迷う経営者も少なくありません。そのことについて水野さんのご意見をお聞かせください。


水野チャイブレイクも、チャロチャロ!チャイブレイクも、「紅茶をカジュアルに楽しむ市場やカルチャーをつくりたい」という私の思いを形にしたものです。今回、色々なことが決まっていない状況の中で、私の思いや考えをくみ取り、高いクオリティで形にしていただきました。
それはデザインのプロだからできることで、労力も時間もかかっている。つまり、それなりの対価を支払うことは当然です。その価値をどう捉えるか。それは、ビジネスに対する思いの強さによって変わるような気がします。

溝田経営は理想だけではやっていけず、スタッフみんなが「食べていく」ために、短期的にモノを見てしまうことも理解できます。水野さんは当初から「流行に左右されない、長く続くお店をつくりたい」という希望がありました。ビジネスを長期的な視点で考えているかどうかも、デザインに投資するかどうかの鍵になると思います。
今回の仕事に限らず、私たちが目指しているのは「最低でも20年は使えるロゴ」であること。その考えは、スタートアップの仕事でも100年の歴史があるブランドのリニューアルでも変わりません。


_デザイン会社と長く付き合うことについては、どうお考えですか。


水野今回、自分の考えや思いを形にしてもらえたのも、これまでのお付き合いがあってこそだと思っています。出会ったころより、何でも話せるようにもなりました(笑)。デザインのことを気軽に相談できるので、安心感もあります。

溝田ブランディングは、常に方向性を探りながら進めていきます。そのとき表層的なことだけを聞いても、本質的なデザインはできません。ビジネスに対する根本的なことを知ることはもちろん、一見するとデザインとは関係ない話をすることも重要なんです。「笑われるかもしれないけど、実はこんなことやってみたいんだよね」というような将来の夢や野望とか。きっと、経営者だったらあると思います。 そんな経営者の夢や希望を聞かせていただき、デザインでサポートしたいと思っています。

水野社外から自分たちがどう見えているかを知ることは、やりたいことを実現する上でも大切だと思います。そんなとき、溝田さんの意見はとても参考になります。

溝田デザイナーは一般的なお客さまの視点も持ちながら、多面的にモノゴトを見る能力も兼ね備えていますからね。これからもお役に立てるように、パートナーとして緩やかにつながっていけたらいいなと思っています。 今日はありがとうございました。

ご協力いただいた企業様

chai break / チャイブレイク
代表 水野 学様

chai break WEB SITE
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BRANDING / LOGO / WEB / GRAPHIC

HP公開後、求人の応募や問い合わせが増え、
BtoB企業にもデザインが必要なのだと実感しています。

株式会社ティーワン
代表取締役 松本 哲也様
建築業・製造業、専門サービス

カーボンファイバーを使用したレース用の自動車部品などを製造しているティーワンさま。
会社のHP制作をきっかけに、自社ブランドのブランディングもお手伝いしています。
BtoB企業の情報発信の必要性や、BtoC事業のブランドづくりのプロセス、今後の展望についてあらためてお聞きしました。

求人すると想定以上の応募があり、
仕事の問い合わせも増えています。

_2017年に会社のロゴマークやHPを制作しました。そのきっかけから教えてください。


松本 私たちはBtoB企業なので、HPは必要ないと思っていました。おかげさまで仕事も順調で、宣伝の必要も特になかったからです。しかし、困ったことが一つありました。それは、採用活動が思うように進まないこと。募集しても応募がなかったり、こちらが希望する人ではなかったり、人材の確保に苦労していました。事業拡大に向けて、愛媛県松山市に新工場も建設していて、現地で求人することも決まっていました。
そもそも、今は応募する前に会社のことを調べるのは当然ですよね。最低限、HPは必要だと思い、溝田さんに相談しました。数あるデザイン会社からデザインエイエムさんを選んだのは、溝田さんと私は同郷でデザイン事務所の存在を知っていたからです。

溝田 約35年ぶりの再会でしたね。

松本 私から連絡したんですよね。連絡したものの、自社のためにデザイン会社と何かを制作するのは、初めてのことだったので、何をどう伝えればいいのか、うまく話せるか、少し不安もありました。しかし、事前のヒアリングで、事業の詳細や経営のこと、将来の展望など、私のバックボーンを含めて質問してくれたので、自然と答えることができ、漠然としていた自分の考えを整理する機会にもなりました。

溝田 デザインはツールなので、その目的を共有することが重要です。松本さんの場合は、当初から「採用に役立てたい」と目的が明確でした。中小企業に就職を検討している人たちが知りたい情報は、事業内容はもちろん、「どんな社長が、どのような考えで経営しているのか」だと思います。それを、どんなトーンで言語化し、視覚化するか。表層的に飾り立てるのではなく、表現すべきことは「ティーワンらしさ」。それは、どのクライアントに対しても共通している考えです。

松本 HPが完成後、松山市のハローワークに求人を出しているのですが、想定以上の応募があり、やる気のある若い人たちを20人以上採用できています。あと、仕事に関する問い合わせも来るようになったんですよ。大手メーカーからも相談があり、試作品を制作する仕事も受注できました。

溝田 採用はもちろん、仕事の問い合わせが増えているのは喜ばしいですね。松本さんは、世界を目指し「一番手を獲る」という目標を掲げています。その熱い思いを聞いたとき、とても共感しましたし、伝えるべきポイントだと思いました。

松本 ヒアリングのときに話した内容がコンパクトにわかりやすく言語化されていて、さすがプロだなと思いました。私の写真を掲載することには抵抗があったのですが、溝田さんの提案を受け入れて良かった。写真があることで目を引きますし、言葉の信用度を高めることにもつながっていると思っています。

BtoB企業の自社ブランドの立ち上げ。
ネーミングも一緒に手がけました。

_松本さんは2019年から、カーボンファイバーの性能と、これまで培ってきた技術をもとに、オリジナルのフィギュアスケート靴の研究・開発をしています。自社ブランド「Tobiha(トビハ)」を立ち上げ、デザインエイエムはブランディングを担当しています。まず、ブランドを立ち上げることになった背景から教えてください。


松本 これまでのフィギュアスケート靴との違いは、履き慣らす期間がほとんど必要ないことです。特徴は、軽量で足に馴染みやすく、ケガをしにくいこと。まだ完成には至っていませんが、世界市場も視野に入れたBtoC事業に成長させていくことが目標です。溝田さんには、情報発信の方法について相談しました。フィギュアスケーターの小塚崇彦さんにサポートしていただくことが決まり、その打ち出し方などを考えていくというタイミングでしたね。

溝田 ティーワンさんには、競輪用シューズはじめ、アスリートと共に開発するカーボンファイバー製品のブランド「TT-one(ティーティーワン)」があります。そのブランドを活用するという考えもありましたよね。ただ、フィギュアスケートは女性ファンが多く、優雅で美しいスポーツです。松本さんはトップ選手一人ひとりにカスタムした靴をつくるだけでなく、既製品の販売も視野に入れています。そうした背景から、TT-oneとは分けて、新たなブランドを立ち上げることを提案しました。

_ブランド名も決まっていない段階からのスタートだったのですね。


溝田 そうです。松本さんからヒアリングをした後、最初に、ブランド名の開発から着手しました。コピーライターさんと共に、「フィギュアスケートの華やかさ」「カーボンの素材の特徴」「一番手や勝利など強さ」など、考え方のグループをつくり、発想を広げていきました。 最終的に決まった「Tobiha」は、漢字で書くと「飛羽」。飛羽は、トンボの語源の一つと言われています。トンボのモチーフは、ティーワンのロゴマークにも入っています。松本さんの「一番手を獲る」という姿勢を、勝ち虫と呼ばれる「トンボ」に見立て、デザインしました。

松本 「Tobiha」は、ティーワンとも親和性がある名前なので、とても気に入っています。

溝田 決定まで紆余曲折ありましたね。第1候補だった案は、商標登録ができないことが分かり断念。これまで検討してきた候補をあらためて見返したところ、目に留まったのが飛羽を「TOPPA(トッパ)」と称した案でした。たしか、第3候補としてご提案したものだったと思います。

松本 ティーワンの原点に立ち返り、飛羽を本来の読み方である「トビハ」にするのはどうだろうという話になったんですよね。

溝田 「Tobiha」という言葉は、初めて聞く人も多いと思います。だけど、音の響きから未来に向かって成長していくようなイメージがある。独自性の高いブランド名を開発することができました。

松本 「と」をモチーフにしたマークも気に入っています。

溝田 ありがとうございます。グローバルでの展開も目指されていることから、日本のブランドであることを醸し出せるモチーフとして、平仮名の「と」を選びました。一筆書きもできる軽やかな文字で、スケートの優雅に滑るイメージとも重なります。諸説ありますが、「と」は「登」という漢字から進化したとも言われていて、意味合いも良いと思いました。

ティーワンのブランド「Tobiha」
フィギュアファンにも誤解なく伝わっています。

_クラウドファンディングも実施しました。その一番の狙いは。


松本 開発資金を少しでも集めたいという気持ちと、フィギュアスケートのファンに「Tobiha」のことを知ってもらい、応援してもらいたいという思いがありました。ホームページの制作をしている段階だったので、クラウドファンディングのページも溝田さんにお願いしました。

溝田 特に気を配ったのは、松本さんと小塚さんの関係性の伝え方でしたね。小塚さんはオリンピックにも出場された誰もが知るフィギュアスケーターです。小塚さんは「Tobiha」にとって欠かせないパートナーですが、開発メーカーは「ティーワン」。この関係性とメーカー名がうまく浸透するように、クラウンドファンディングの「ご挨拶」は、松本さんのみにしました。名前を表記するときの順番や、写真の大きさなども工夫しています。

松本 細やかな配慮のおかげで、小塚さんのファンや、フィギュアファンにも誤解なく伝わっていると思います。SNSをチェックすると、「小塚さんと一緒に開発しているティーワンのTobiha」といった、私たちの社名入りの投稿がいくつもあります。

自社ブランドの商品開発は、
社員のモチベーションアップにもつながっています。

松本 Tobihaの開発は、社員教育にもなっています。自分たちが開発している商品が、オリンピックの金メダルに貢献できる可能性がある。その夢に向かって、プロスケーターの意見を取り入れながら製品を開発していくプロセスは、苦労もありますが喜びもある。とても貴重な経験であり、社員のモチベーションを高めることにもつながっています。Tobihaの開発に直接携わっていない社員も、HPやSNSを見れば自分の会社がどういったことにチャレンジしているか理解できるはずです。情報発信は、インナー向けにも役立つのだと気付きました。

溝田 ビジネスにおいてデザインが貢献できることは多々あり、経営者が目指すべきところにたどり着くための一助になると思っています。それは、BtoC企業に限らず、BtoB企業でも同様です。

松本 私もそれは実感しています。最初にもお伝えしましたが、私自身、BtoB企業にブランディングやデザインは必要ないと思っていましたから。しかし、世の中の流れはそうじゃなかった。ティーワンへの問い合わせが増えているのも「小回りが効きそうで技術力がある」ことが、HPから読み取れるからだと思っています。




_最後に、今後について聞かせください。


松本 「Tobiha」の最終的な目標は、フィギュアスケーターを目指す子どもたちに履いてもらうことです。靴が合わなくて足に問題を抱えている子どもたちは、少なくありません。一般市場での販売実現のためには、トップ選手に選ばれる製品になる必要があります。もし、その選手がオリンピックで金メダルを獲得できれば、子どもたちも履いてみたいと思うはずです。靴の開発メーカーの私たちにも注目が集まり、新たなビジネスにつながる可能性もある。オリジナルのスケート靴が売れることはもちろん、その先に広がるビジネスもイメージしながら開発に取り組んでいます。

溝田 オリンピックをはじめ、世界大会で結果を出したとき、期待を寄せて問い合わせをしてくれる方々を裏切らない情報発信や姿勢が必要だと思います。そのためにも、HPの情報は更新が必要です。スケート靴の進化と共に、デザインもアップデートしていきましょう。 今日はありがとうございました。

ご協力いただいた企業様

株式会社ティーワン
代表取締役 松本 哲也様

株式会社ティーワン WEB SITE
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BRANDING / LOGO / GRAPHIC / OTHER

弊社の本質や中身に特化したものを
作っていただいたと感じています。

株式会社オオスミ
代表取締役 大角武志様
専門サービス、調査・研究

株式会社オオスミは1968年の設立以来、環境分析から環境調査・測定や環境コンサルティング等のサービスを提供されています。今回は社の創立50周年記念に際して、ロゴを足掛かりに封筒や名刺、記念誌(ブランドブック)制作等の総合的なブランディングをお手伝いさせていただきました。

今回、デザインエイエムへブランディングのご依頼をしていただいたきっかけは何だったのでしょうか?

まずは50周年と言う節目で、何かインパクトがあるものを打ち出したかった。ただ全くゼロからではなく、今まで辿ってきた会社の歴史を大切にしながら次のステップに進みたかったので、デザインエイエムさんには非常に親身になっていただいて、良いアイデアをたくさんもらいましたね。(大角様)

多くのデザイン会社があるなかで、大切な節目にデザインエイエムを選んでいただいたのは大変光栄です。

元々、溝田さんとは10年以上のお付き合いになりますが、それは抜きにして(笑)。今回は他のデザイン会社に依頼するという選択肢はなかったです。もちろん弊社でも色々なデザイナーさんや、イラストレーターさんとのお付き合いはありますが、トータルブランディングと言う大きな観点で制作を委ねられる先を考えた時、デザインエイエムさん以外に依頼しようと思わなかったんですよね。(大角様)

ありがたいですね、ご依頼いただくのに迷いはなかったと言う事ですね。

はい、そこに迷いはなかったです。ただ弊社にとって初の試みで、何をどうしていいか分からなかったり、どれ位の費用や制作日数がかかるのか全く分からなかったので、デザインエイエムさんには一から相談に乗ってもらいましたね。(大角様)

今まで、オオスミ様が関与されてきたデザイン会社さんとの違いはありましたか?

表現の角度が全然違うと思います。別の会社とのお付き合いもありますが、これまでは「印刷物」「Web」等、決まった枠ありきの制作でした。今回デザインエイエムさんには、弊社の本質や中身に特化したものを作っていただいたと感じています。(大角様)

制作を進めるにあたって、弊社スタッフの対応はいかがでしたか?率直なご意見をお伺いしたいと思います。

良かったところは、たくさんありましたよ。例えば、デザイン案にしても社内である程度選考を重ね、その中から選りすぐりのものに絞ってお勧めしていただけると言うのは非常に助かりましたね。後は、打ち合わせを密に出来た事。毎回惜しみなく弊社まで足を運んでもらいましたから、電話やメールでは語りきれない雰囲気や微妙なニュアンスも一生懸命ヒアリングしてくれたと感じています。(大角様)
デザインエイエムさんは、会社を掘り起こしてくれるんですよ。弊社側で「そうだよね、私達の会社って、そういう良いところがあったよね」と改めて感じることが出来、その上でのデザインが上がってきたのがすごく嬉しかったです。デザインエイエムさんの気持ちがこもっているのが、伝わってきました。(友広様)

ありがとうございます、大変励みになります。最初にデザインを見た時には、どの様な印象を持たれましたか?

前のロゴを忘れちゃう位、もうこのロゴのデザインが良かったです(笑)。「これが良い!」と、感じました。(大角様)

私も同じく。社内のアンケートでも、ダントツでこのロゴが人気でした。(友広様)

ありがとうございます。御社の新入社員の方からも面接時に「このロゴが素敵だ」という声があったとお伺いしております。

ロゴ制作やブランディングを依頼したもう一つの目的として、新入社員や若い人達、外部の方達から憧れの会社として見てもらいたいと言う思いがありましたから、そう言う声が出てくるのは非常にありがたいですね。(大角様)

ロゴがオオスミの「地球のドクター」と言うメッセージを伝えやすくして出来ていたら幸いです。社内の方々の意識も変わったりされましたか?

それが新しいロゴに全く抵抗感がなくて。もう元には戻れないでしょうね(笑)(大角社様)
弊社の方向性とぴったりあってスムーズに私達の中に入って来てくれました。(友広様)

社外の方からの反響はいかがでしょう?

私は毎月100~200名程度の方と名刺交換しますが、必ず最初に「素敵な名刺ですね!」と褒められますよ。(大角様)
営業担当からも「お客様からお褒めいただいた」と言う声を良く聞きます。(友広様)

新たなロゴや名刺が出来て、改めて何か決意が変わられましたか?

ステージを上げていかなければいけない、と気持ちが引き締まりました。これまでも「地球に貢献していく」と言う想いがありましたが本当の意味でそれを再認識出来たと思います。更に海外に向けても地球環境に貢献していこうと思いますよ。(大角様)

どの媒体を拝見しても「地球に貢献していく」と言うオオスミ様の強い意志が伝わります。弊社とのやり取りの中で、強く印象に残った事はありますか?

本当に労を惜しまず、コミュニケーションを取ってくれたと思いますね。毎月弊社に足を運んでもらいましたし、50周年記念の大切な節目に一本筋が通ったものを作っていただいたと感謝しています。(友広様)
デザインエイエムさんとの打ち合わせは毎回毎回、何かしらの提案やアイデアが生まれて非常に面白かった。なかでも弊社の50周年記念誌は、ありふれたものにはしたくなかったんですよね。これで正解だったと思うし、私の思いも盛り込んでもらいました。また提案していただいたイラストが非常に印象的で、最初に見た時にもうこれ以外の選択肢はないなと感じたんですよ。そう言う驚きの出会いを幾つもいただけたと感じています。(大角様)
記念誌のご提案は、こんなやり方があるんだなって言う驚きがありました。出来上がった記念誌には、オーガニックのイメージや愛らしさもありました。提案してもらって、本当に良かったです。(友広様)

最後に、今後の展望をお伺い出来ますか?

オオスミとしては今後も使命を果たしていく、と言う事に集中していきたいです。それは独りよがりではいけないし、お客様だけではなくBtoB同士でも最終的にオオスミのファンになっていただくと言う目標がありますね。
ちなみに、うちはある意味デザインエイエムさんの広告塔でもあるんですよ(笑)先日も記念誌をある会で配布したら「これ、誰にやってもらったの?!紹介して」とその場で溝田さんへ連絡をした事もあります。今後もデザインエイエムさんには更にうちの社員以上にうちの社の事を知ってもらい、ご協力をお願いしたいですね。(大角様)

是非お願いいたします。ありがとうございます。

ご協力いただいた企業様

株式会社オオスミ
代表取締役 大角 武志様
営業グループ営業企画 友広 洋子様
株式会社オオスミ様  WEB SITE
制作実績はこちら

BRANDING / LOGO / GRAPHIC / OTHER

ロゴは企業の顔。しっかりバックグラウンドを秘めつつ
一度で覚えてもらえる顔を作ってもらいました。
いい顔で、いい仕事してくれています。

ネオス株式会社
代表取締役社長 池田昌史様
IT・人材サービス

株式会社ネオスは、スマートフォン向けのコンテンツサービスなどを提供するIT関連企業です。2012年、前身のプライムワークス(株)と子会社であったカタリスト・モバイル(株)の合併を機に社名を変更され、ロゴマーク・名刺・封筒及び紙袋制作のご依頼をいただきました。弊社はプライムワークス創業時からお付き合いをさせていただいています。

共通の知人を通して御社とのご縁ができたのは、2004年。前身のプライムワークスさんのロゴ制作に携わらせていただいたのが始まりでした。

はい、プライムワークスを設立して2ヶ月くらいの頃で、プライムのPとワークスのWをマークにした名刺をお渡ししたのを覚えています。ただ、それは“とりあえず作った”もので、会社のロゴはちゃんとデザインしたいし、名刺もそれなりに凝ったものを作ろうと決めていました。だからデザインエイエムさんにお願いしたわけですが、僕はかつてNECという大きな会社にいて、3文字のロゴがもたらすブランド力を身をもって知っていました。「会社を上場させるぞ!」とも思っていたので、それに向けたことをしなければいけない。それにはロゴがなくては始まらないくらいに、思っていました。

あの時は、時代を見据えたぶれのない事業コンセプトに感銘を受けて帰りました。「先端技術とコンテンツサービスの融合によって、新たな価値を創造していきたい」という科学哲学の分野にも踏み込んだお話でした。

そこのところは、株式会社ネオスとなった今も変わっていません。技術とコンテンツという言葉自体は平凡ですが、当初から左脳的な技術の世界と右脳的な感覚の世界を融合することで、新しいものやことは生まれていく確信はありました。プライムワークスのロゴを作っていただいたときも、そこを深く理解してくれて、非常にいいデザインで融合を表現してくれました。ネオスのロゴも、迷うことなく御社にお願いした次第です。

有言実行でマザーズ上場までわずか4年。2012年には東証一部へ市場変更され、「グループ会社を一本化し、ネオス株式会社に商号変更することになった」とのご依頼でした。

せっかく作ってもらったロゴだったのですが、みんなが前の会社への執着を捨てて次のところに行かないとなかなかひとつにならないなというのもあって、思い切って社名を変更しました。本当に短い期間でお願いして、ここまでクオリティの高いものを提出していただけるとは!というのが正直な感想でした。クールなブルーと温かみのあるピンクの2色でしなやかにからみあう曲線、それも無限大の掛け算のようなデザインで技術とコンテンツの融合を見事に表現してくれました。名刺の印字されている社名にはオリジナルフォントを作ってくれていて、「ブルーの曲線は実はネオスのN」なんていう心憎い演出もあったりしてね。
細かな調整はお願いしましたけれど、心から満足しています。ケチケチしなくてよかったって思ってますよ。

「一発OK」は理想かもしれませんが、やりとりのなかでブラッシュアップの機会をいただくことは、すごくありがたいことです。お客様の反響はいかがでしたか。

最初、変わったことに驚かれはしましたが、わりとすんなり受け入れられました。我々の仕事はプレゼンの機会が多いじゃないですか。ある意味ロゴは重要な商談というか、営業の武器でなくてはなりません。資料には必ずロゴマークを前面に入れるんですけれど、堅い印象のロゴが多いIT業界の中で、この柔らかさ。エッジがどこにも効いてないのに、ぱっと見た目で訴える、いい仕事をしてくれています。

名刺や封筒の紙質にもこだわり、コストをかけていただきました。

名刺も封筒も、人が触るわけですよね。大切なつなぐツールでもあるわけで、“触れた”ときの感覚が、心地いいほうがいいじゃないですか。これは秘書が言っていたことなんですけれど、お客様から「丁寧ですね」と言われると。いろいろな会社さんを見ているお客さんにそう言ってもらえるのは、嬉しいですよね。紙袋はあまりにも人気で無くなりすぎる現象が起きていまして…。紙袋も大切なアウトプットツールなのですが、減りが早すぎるのがタマにきずです、コスト的に(笑)。

追加オーダーは、いつでも承りますので。

ははは。まぁ、それにしてもデザインで食っていくというのは凄いことだなと思います。うちもWEBデザインの部署がありますが、優秀なデザイナーを採用するのは大変なことです。僕は2度ロゴを作ってもらったけれど、御社の魅力は、何よりバックグラウンドとかコンセプトをしっかり聞いて理解してくれることだと思う。もちろんデザインの良さって、見た目いいとか悪いとかもありますが、やっぱり発想の元を何にするかが大事。デザインワークの価値はいちばんそこにあると思うんですよね。

嬉しいお言葉をありがとうございます。デザインで、これからも食っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

こちらこそ。

ご協力いただいた企業様

ネオス株式会社
代表取締役社長
池田 昌史様
ネオス株式会社様  WEB SITE
制作実績はこちら

BRANDING / LOGO / WEB / GRAPHIC / OTHER

どんなに優秀なデザイナーと言われても
それだけでは一緒に仕事をしようとは思わない。
合う、合わないがあって当然だから。
溝田さんはビジネスの垣根を超えた
ものづくりをしてくれる人。
僕のクリエイティブ魂は嬉しくて振るえっぱなしだった

映画「うまれる」シリーズ
企画・監督・撮影 豪田トモ様
広告・制作, 芸能

公開から4年半、映画「うまれる」はすでに40万人の観客を動員し、二作目の「うまれる ずっと、いっしょ。」も全国各地で上映会が続いています。監督は「命と家族と絆」をテーマに、関係性のドキュメントに焦点を当てることを常とする豪田トモ氏。デザインエイエムでは代表の溝田がアートディレクターとしてタイトルロゴに始まり、本編内の文字デザインから、告知・宣伝用のウェブサイト、チラシ、ポスターなどの各種デザインをお手伝いさせていただきました。出演の方々はもちろん、外のスタッフとの“関係性”にも心を配る豪田監督との時間は「濃密で豊かな時間だった」と語る溝田ですが、監督ご自身にも当時を振り返りながらお話を伺いました。

一作目の「うまれる」に続き、二作目の「うまれる ずっと、いっしょ。」も好評で、ご一緒させていただけた弊社としても本当に嬉しいです。

ありがとうございます。「命と家族と絆」というテーマは、本当に広くて深く、到底一作品では表現しきれません。2040年までシリーズでつくり続けていきたいと思っています。一作目、二作目ともにドキュメンタリーになりましたが、この先は役者さんを立てるかもしれないし、アニメ版「うまれる」ができるかもしれません。「うまれる」が公開した2010年に生まれた子どもが30年後、親になる頃まで、いろいろなパターンでつくってみたいと思っています。溝田さんにはアートディレクターとしてコンセプトづくりから入っていただきましたが、定例会にも参加してもらい、一緒につくりあげた感が本当に強いです。
なぜ溝田さんにお願いしたか。我々がやろうとしている企画に対して理解をし、共感をし、一緒に考えてくれる「同志」としての感覚を覚えたからです。何人か他の方とも話をしましたが、僕には群を抜いて波長の合う人でした。

溝田と豪田監督とのおつきあいは、弊社からお願いした映像制作のお仕事を受けてくださったのがきっかけになりました。

沖縄ロケでした。言葉だと表現しきれませんが、その時も作品に対して絶対的なものをつくるんだという、互いのクリエイティブ魂がすごく合う人だと思いました。これはあくまでも持論ですが、ビジネスだけで一緒に何かを作った時って、結果はせいぜい超高層ビルの高さがMAXだと思うんです。それが「同志」になると、雲の上まで突き抜けて行く可能性が出てくる。普段のフィールドは違っても「同志」のような感覚がものづくりにはとても必要なことだと思います。
結局、ロゴ、タイトル、パンフレット、メインビジュアル、Webサイト、ポスター、チラシ、映画内エンドロール、書籍の装丁等々、デザイナーが必要なところは全部お願いしました。溝田さんは「映画の仕事は初めてだ」とおっしゃっていましたが。

大きな仕事をさせていただいたわけですが、「映画は初めて」のデザイナーに対する不安はありませんでしたか。

不安どころか、わくわくでした。映画というフィールドは、大きいといえば大きいですが、厳密に言えば細かい仕事です。あれも作って、これも作って、それもデザインして。本来であれば「こんなイメージで」とか、「文字数はこれくらいで」とか、ディレクションを必要とするところも、溝田さんは僕の考えを“2”伝えると“10”わかってくれる人です。残りの“8”の説明を省けるからいいという意味ではなく、曖昧な部分も感じとってくれるという意味です。それはふたりの波長が合うからで、他の人がどうかはわかりませんが、「僕はそうでした」とお伝えしておきたいですね。

実際に制作を進めて行くなかで、お感じになったことは。

一番感じたのはデザイナーの枠を超えた仕事ぶりですね。彼の頭の中にあるのは、どうデザインするかとか、どうレイアウトするかではなく、どう伝えるか、どうしたら伝わるか。視点が深いんです。たとえば一作目の「うまれる」は、18トリソミーという障害を持ってうまれた、虎ちゃんという小さなお子さんを育てるご家族の写真をメインビジュアルにしました。虎ちゃんは一生涯、言葉を話す事が出来ないと言われているんですが、映画のコピーを考えるとき、溝田さんは「虎ちゃんがもし言葉を発することができるとしたら、彼は何が言いたいだろう」ということにまで踏み込んで考えてくれていました。ご提案いただくすべてのことに気持ちがこもっていて、はっとしたり、ぐっときたり。おかげで添えた題字の「うまれる」にも生命が宿るビジュアルとなりました。

「虎ちゃんには一瞬にして魅了された」と言っていました。「映画の本筋ではなかったかもしれないけれど、虎ちゃんには圧倒的に惹きつけるものがあった」と言っていました。

実際その通りでしたし、溝田さんはふだん口数が少ないだけに、しゃべったときの説得力がハンパない。的を得ているし。実は僕、二作目の「うまれる ずっと、いっしょ。」のテスト試写の時に、溝田さんにばっさりと斬られましてね。でも、あそこで斬られたからこそ、作品の完成度がぐっと上がったんです。
  テスト試写とは、公開前に一般の人にフィルムを見てもらって忌憚のない意見や感想を聞く場です。料理が出来上がる前に食べてもらうようなものなので、どの監督も完成前テスト試写をやる事はたいがい嫌がりますよね。

ただでさえ針のむしろのような場で、監督を斬るなんて。「俺が監督だ」って思いませんでしたか。

ははは。斬られて痛かったですよ。
「うまれる ずっと、いっしょ。」は3組の家族のドキュメンタリーで、そのうちのひとつが、奥さんに先立たれて泣き暮らしていた65歳の男性が、悲しみの底から回復していくお話。実際、その男性はカメラを回している間、特に最初の頃はずっと泣かれていました。当然、試写のスクリーンに映し出されるほとんどが泣き顔でした。それを見た溝田さんは、「いい大人がめそめそ泣いている話は、あんまり惹きつけられない」とばっさり。おっしゃる通り。溝田さんの一言で「ああ、そういう視点もあるのか」と考えることができ、方向性を変えることもできました。「いい大人のめそめそ」が必要以上に観客の脳裏に焼き付き、試写の時の溝田さんと同じように感じる人がいたら不本意です。どの仕事もそうだと思いますが、「違う」という指摘があった時、どう対応できるかって大事だなと改めて思いました。

二作目も映画の評判はとてもよく、あちこちで自主上映会が開かれていますが、タイトルやデザインに対する声は聞こえてきたりしますか。

題字のデザインは本当にたくさんの方が「いいですね」と言ってくださっています。「この映画にとっても合っていますね」とも。「うまれる」という字に込めた意味ですが、“点と点を結ぶラインはそれぞれの人生。命をつなぐへその緒でもある”なんていうところまで、溝田さんが考えてデザインしたとまではみなさん知りません。それでも無意識のレベルで何かを感じ取ってくれているから、そう言ってくれるのだと思います。
あとは「ドキュメンタリー映画なのに映像がきれい」と言ってくださる方も多いです。素人の方でも作ろうと思えば作れないことはないドキュメンタリー映画って、とかく低予算で泥臭い映像になりがちですが、デザインワークによって統一感が出たことで、全体のイメージ・レベルがきゅっと上がったのも確かです。

ありがとうございました。監督の頭の中には「うまれる」第三章が描かれ始めているようですが、今後、溝田に期待することはありますか。

僕の中には継続的にこうしたテーマで作品を世に出すことで、何かしらのお役に立てたらという気持ちがあります。当然、溝田さんともまたご一緒させていただきたいと思っています。でも、作品によっては他の方にお願いすることもあるかと。それでわだかまりができる人ではないし、信頼関係が壊れることもないと思います。期待することは「いままで通りで変わらないでください」ですね。

ご協力いただいた企業様

映画「うまれる」シリーズ 企画・監督・撮影
豪田トモ様
「人と地球に優しい映像」をテーマとした映像プロダクション「インディゴ・フィルムズ」代表。1973年、東京都生まれ。大学卒業後6年間のサラリーマン生活を経て、29歳でカナダへ渡り4年間映画製作を学ぶ。在カナダ時に制作した短編映画は日本、バンクーバー、トロントなど数々の映画祭にて入選。帰国後はフリーランスの映像クリエイターとして、テレビ向けドキュメンタリーやプロモーション映像を手掛け、2008年秋よりドキュメンタリー映画「うまれる」の製作を開始。著書に「うまれる かけがえのない、あなたへ」(PHP研究所)、「えらんでうまれてきたよ」(二見書房)がある。
ドキュメンタリー映画『うまれる』  WEB SITE
ドキュメンタリー映画『うまれる ずっと、いっしょ。』  WEB SITE
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BRANDING / LOGO / WEB / GRAPHIC / OTHER

「こんなにシンプルでいいのだろうか」。
第一印象の迷いは、説明を聞いて一瞬で消えました。
イメージカラーの赤も次第に
「ユーロンレッド」 と言っていただける存在に。

Maison de YULONG / メゾン・ド・ユーロン
料理長 阿部淳一様
飲食・宿泊

赤坂の閑静な住宅街の一角に佇む「メゾン・ド・ユーロン」は、ヌーベルシノワの先駆として20年の歴史を持つ中国料理店です。ショップカードに始まり、続いて封筒とリーフレットと手提げ袋を、最後にウェブサイトのリニューアルをお手伝いさせていただきました(2010年)。ブランディングを手掛けるにあたってはイメージカラーを見直してイメージを統一し、インターナショナルを意識した名店にふさわしいご提案をさせていただきました。時を同じくして2010年11月にはミシュラン一つ星を獲得。「思い切ってツールを作ってよかった」と言ってくださっています。

名店として知られている「メゾン・ド・ユーロン」さんですが、この記事を読んでくださる方に向けて改めてお店のプロフィールをお聞かせ願えますか。

私どもは“ヌーベルシノワ”をコンセプトにした中国料理の店です。オープンは1995年。2008年新体制での再スタートとともに、料理長として再び腕をふるっております。あくまでも中華の調理法で、西洋の食材を使ったり、洋皿に盛りつけたり。フレンチのコース料理のように一皿ずつお出ししています。

代表の溝田は会食にも使わせていただいて「とにかく美味しい。担々麺なんかは、もう他のはいいやと思うくらい美味い」と言っております。

ありがとうございます。溝田さんには、以前から何度もご利用いただいておりましたし、デザインエイエムさんがブランディングを得意とすることは代表の松田からも聞いていました。当然、リスタートを機にショップカードやリーフレットやホームページを刷新したい思いはありました。でも、小さなレストランがそれをするには決断も必要で。実際、店内の改装に大きなお金を投じた我々には、一度に行なう予算はありませんでしたし。かといって、インターネットの格安パックでロゴやホームページを作ろうという気持ちにもなれず。初めは、以前からのホームページとショップカードを、住所と電話番号と地図を赤坂に変えて使っていました。
それから2年、リーマンショックからの回復を実感し始めた2010年の秋に「思い切ってブランディングをお願いしてみようか」ということになりました。といっても、最初にお願いしたのはショップカード。それでも、いつか御社に頼むことを励みにしていた私たちには「ついにこの時が来た!」の気分でした。心の中で小さなピースサインを出していました。

弊社としてはお店の実力と、外から見える印象の違いにもったいなさを感じていました。そこで「まずイメージカラーと店名の書体を整理しましょう」とご提案いたしました。

以前のショップカードには、くすんだ緑色が使われていました。なぜ、食欲をそそるとは言い難い鈍色を使ったのかは思い出せないのですが、御社からの提案は“赤色”への変更。初めて見せられたときは、インパクトに驚きましたが、「日本におけるヌーベルシノワを発信するレストランとして、中国・日本・フランスを想起させるような赤色」という説明を受け、なんだかじんときました。考え抜かれた赤。それも優しくて品のある赤でした。そして今や「ユーロンレッド」 と言っていただける存在にもなりつつあります。
一方、赤い四角の中に配置された3つの店名 (「Maison de YULONG」「メゾン・ド・ユーロン”」「酒家__遊龍」)は、素人目にはフォントを変えて打ち込んだだけに見えました。正直「ちょっとシンプルすぎないか。こんなにシンプルでいいのだろうか」と思いました。でも落ち着いて眺めて見れば、これもまた溝田マジックでした。イメージカラーの赤色の中にフランス語と誰もが読めるカタカナで店名が記され、「酒家__遊龍」と店名を説明する言葉が静かにハーモニーを奏でていました。それはうちのお店そのもので、ロゴにもなり得るものでした。「あぁ、これがデザインエイエムさんの考える、“削ぎ落として本質を伝える” ということか」と腑に落ちました。「実績を残してきた溝田さんが言うんだから間違いないんだろう」とも思いました。僭越ですが、この人は余白の使い方がすごく上手いなとも思いました。

ユーロンさんの料理は、中華でありながらフレンチのスタイル。白い器のスペースのなかにぽんと美しく料理が盛りつけられていますから、ホワイトスペースを生かすことは、いつも以上に意識しました。

ショップカードの裏面も、めいっぱい情報を盛り込まずにホワイトスペースを大切にするところには、白い器に盛り付けていく私自身の料理とシンパシーを感じます。しかも、そのホワイトスペースもただなんとなく設けるのではなく、ひとつひとつに説明がつくのです。懇切丁寧にじっくり話を聞いてくれたうえで、生み出される理由のあるデザイン、本当に気に入っています。

ありがとうございます。とはいえ途中、不安などはありませんでしたか?

こちらの話もじっくり聞いてくれて、ひとつひとつ丁寧に説明を加えながらやってくれるので、不安を感じることはなかったですね。ひと通りのものができ上がって今感じているのは、統一感があるとお客様の印象もぐっと上がること。意外と封筒や手提げなどを固めることによってブランディングの土台がしっかりするのだということです。ただうちは目下のところ物販がないので、手提げは食べきれなかった料理のお持ち帰り専用袋。それで手提げを活かすためにも、お土産になるものを作ろうという話が出ています。先に手提げありきのおかげで、仕事が増えそうです(笑)。

実は先日、ユーロンさんの封筒を見ていいなと思って覚えていてくださった方から「うちも作ってほしい」というご依頼がありました。検索をかけて、当社のホームページに辿りついたとのことで。

そういうこともあるんですね。オーナーの松田はできあがった当初「design by Akira Mizotaとか入れないんですか?」って聞いていましたよね。「そんなのは、いりません」ときっぱり断られましたけど。うちとしては素人の発想で、一流のデザイナーさんにツールを作ってもらっていることを、その時はちょっとちらつかせたかったんですけどね。

デザイナーの作品を作っているのではありませんから。ユーロンはあくまでもオーナーの松田さんやシェフ阿部さんの世界です。

そういうことをさらりと言ってのける。私個人は、ユーロンのツールが整理されてから、他のお店のショップカードなどにも目が向くようになりました。でもなかなか印象に残るものは少ないですね。そんななかで、うちのロゴを覚えていてくださってわざわざ検索にかけるとは。それだけ印象に残るデザインであることを改めて知るお話です。

最後になりますが、今後の展望などはありますか。

2010年、2011年と連続でミシュランの一つ星をいただきました。とてもありがたいことですが、溝田さんは「机の上のデザイナーにならない」とおっしゃるように、私は「星の上の料理人にならぬ」ようにやっていこうと思っています。

ありがとうございました。これからもパートナーシップを築いていけたらと思っていますので、よろしくお願いします。

ご協力いただいた企業様

Maison de YULONG / メゾン・ド・ユーロン
東京都港区赤坂4-13-18
TEL/03-3589-3955

営業時間/11:30~13:30L.O.(土・祝~14:00L.O.) 18:00〜21:00L.O 日曜定休
アクセス/東京メトロ「赤坂」駅から徒歩8分。「青山一丁目」駅から徒歩8分。「赤坂見附」駅から徒歩10分

料理長
阿部 淳一様
1964年東京生まれ。「東京會舘」を経て、「東京上海錦江飯店」で中国料理の知識と技術を習得、青山「オーセ・ボヌール」にて研鑽を積み、「炒めの達人」と評され注目を浴びる。1995年 「メゾン・ド・ユーロン」のシェフに就任。その後独立し「A-Jun」を立ちあげる。2008年再度「メゾン・ド・ユーロン」に招かれ、現在に至る。

メゾン・ド・ユーロン様  WEB SITE
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LOGO / GRAPHIC / OTHER

ここへきて海外の仕事が増え、
外国人にも一目瞭然の和風ロゴ。
残りの美容人生は、
この “家紋” とともに生きていきます。

PROSPECT
オーナー 渡部幹也様
小売・サービス業

独立から10年、ロゴを一新してお店を白金台から東銀座に移した「PROSPECT」。「御社に頼むことが念願だった」とも言ってくださるオーナー兼ヘアスタイリストの渡部さんからのオーダーは「家紋を作ってほしい」でした。「店名はPROSPECTだけれど、洋的なロゴはいらない」ときっぱり。なぜ、家紋だったのか。なぜ和の意匠を好んだのか。改めてお聞きしました。お客様からは「あら、和菓子屋さんみたい」と言われることもあるとか。それがまたいいのだそうです。

アートやデザインがお好きというのは聞いていましたが、以前の白金台のサロンに初めてうかがった時は「ここが美容室?」と思いました。

2014年の9月に東銀座に移転しましたが、その前10年間やっていた白金台はギャラリーを兼ねた美容室でした。美容室といえば、席の前に大きな鏡が置かれているのが定番ですが、その鏡が手前にパタンと90度倒れてテーブルになり、目の前には作品が登場する仕掛けのあるサロンでした。もともとは美術館やギャラリーの椅子に座ってぼーっとするのが好きで、こういう空間でカットとかできたらというのがきっかけでした。カラーやパーマの待ち時間に絵や写真が楽しめると、お客様にも非常に好評でした。
一方、ロゴはというと…。店名の「PROSPECT」をフォントで少しいじった程度の自作でした。自宅のパソコンで安易に作ったことが、僕の中ではずっとずっとひっかかっていました。だからといってスタートしてしまったものを、いつどう切り替えていいかもわからず。ちゃんとしたいと思いながら、悶々として使い続けていました。

渡部さんは弊社のデザインを初めから評価してくださっていましたね。

デザインエイエムさんを知ったのは、代表の溝田さんと何かの交流会で名刺交換をさせていただいたのがきっかけです。元来、デザイン好きの僕ですから、さっそくHPをチェックしました。自分の好みの世界観にあふれたHPでした。これまで作ったロゴを見ても、店なら店、企業なら企業の志が感じ取れ、単なるマークとは一線を画していました。仕事や趣味を通じて、デザイナーやアーティストとの面識も多いなかで、完全にFall in。御社に頼みたいと思いました。
でもロゴを変えるとなるとそれなりに費用もかかります。名刺やらショップカードやら、ツール類を全部変えなければならないからです。そこで僕は「10周年記念でやる。それまでにお金も用意する」という計画を立て、溝田さんに伝えました。こっちとしては片思いの告白みたいな気持ちで「3年後だけど、お願いします」と。返事は「3年後にまた言ってください」でした (笑)。

それで3年後に渡部さんは本当にまた言ってくださいました。

10周年を目前に、店の移転話も持ち上がって。移転となったら名刺やショップカードの変更は必然です。パズルのピースがはまるように、タイミングよくロゴをお願いする時がやってきました。
溝田さんには「家紋を作ってください」「それも粋なのを」と言いました。「家紋を背負いたい」とも言ったかな。美容師になって25年、雑誌も講習会もヘアショーも。日本ではひととおりのことをやりました。この先の美容人生がどこまでかは未知ですが、これからはハサミの職人として日本の美容技術を世界に広めたいという思いもあって、それには「家紋」がいいのではないかと…。
余談ですが、カット技術はもともとロンドンから入ったものです。そこに細やかさを加えて昇華させたのが今や世界に誇る日本の技術。実際一昨年から、アジア圏に技術を教えに行っていますが、彼らのほとんどが独学です。今後は日本の美容技術を少しでも活かすことで、その国の美容室や美容師が向上して、一人でも多くのお客様に喜んでいただければ、互いの国がもっと平和になれるはず。美容師も40半ばともなると、そんなことを思ったりするわけです。

美容室で家紋は弊社としても初の試みでした。100点以上のアイディアスケッチから選りすぐった3案をお見せしましたが、渡部さんは「残りの97点も見たい」と。

通常は提案してもらった中から絞り込んでいくのでしょうが、元来バックヤードやメイキングに興味津々の僕は、「選ばれなかったものも見たい」と言いました。溝田さんは、それにもひとつひとつ言葉を添えて見せてくれました。変化球もたくさんあって、非常におもしろかったです。同時にこんなに真摯になって僕のロゴを考えてくれていることに胸がいっぱいでした。
だったら「3つから選べ」って話なのですが、この話には「見直し」という続きがあります。この真摯さに対して、自分は無責任ではないか、根源的なところを伝えきれているだろうかという思いが出てしまったんです。「3年間待った片思いが実ろうとしているんだ、思い残すことなく告白しないでどうする!」的な思いもあって、もう一度話を聞いてもらいました。面倒なクライアント。

ゼロに戻すことへの迷いや、言いづらさはありませんでしたか。

申し訳ないと思いましたけれど、もんもんとしたロゴを使ってきた経験からも欲が出ました。「妥協はやめましょう。お互いが納得できるところまでやりましょう」という言葉に救われて、気がつけば「俺、どうしちゃったんだ」というくらい語っていました。こっぱずかしいくらいに。僕の中の奥底から本当の思いが引き出されていきました。デザイナーとして見た目の良さと、話をするほどにわかる溝田さんの人間臭さ。ほかのデザイナーさんだったら、こうはならなかった気がします。

結局一見、美容室らしからぬデザインになりました。

ともすると「団子屋」が似合うような(笑)。モチーフにしたのは瑠璃唐草(ネモフィラ)という可憐な花です。そこに店名のPROSPECTが組み合わさった家紋ができあがりました。瑠璃唐草には「どこでも成功」という花言葉があり、PROSPECTには「見通しがいい」という意味があります。表向きは僕の店の家紋ですが、深いところで「いろんな国で、お互い発展して花開こうじゃないか!」という思いを形にしていただきました。
おかげさまで2014年の9月に東銀座に移転して、家紋をしょってやらせていただいています。毎朝、エントランスに掛けたのれんのロゴを見るたびに、ピリッと身が引き締まる思いです。老舗も案外多い東銀座界隈は、見渡せば家紋の街。お客様の評判も非常によくて、今後は商品をお求めいただいた際のお持ち帰り用の紙袋を作る予定です。PROSPECTの家紋が銀座の街を歩く。想像するだけでわくわくします。

費用に関しては、納得いただけていますか。

自分もお客様商売をしています。僕が設定した金額を受け入れてくださったお客様が来てくれる。御社の価格設定に僕がお願いしたくて選んだデザイナー、あとはそこに気持ちをのせていくだけです。僕は、自分のテンションをあげることができたし、安い高いでは言えません。30万円のダイヤモンドは安いけれど、いらない人には高いのと一緒です。で、この先の自分は、このロゴを活かしたい。溝田さんが「PROSPECTのロゴは僕が作ったんですよ」と言いたくなるような仕事をしていきたいとも思います。

弊社としてもデザイナー一丸となって、しっかりとしたもの作り、残せるもの作りに励みたいと思います。手提げ袋もデザインさせていただきます。

ご協力いただいたヘアサロン様

PROSPECT
東京都中央区銀座4-12-17 銀座石川ビル6F
TEL/03-6264-3948
営業/10:00~19:30 (カラー・パーマ ~18:30)
休日/火曜
アクセス/東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」駅3番出口すぐ

PROSPECT オーナー
渡部 幹也様
1970年福島県会津若松市生まれ。1990年モガ・インターナショナル(株)に入社し、「ETON CROP」にて北川忠夫氏に師事。2004年に独立し白金台に「PROSPECT」をオープン。10周年を機に2014年東銀座に移転。国内外からカット技術、デザイン、カウンセングメソッドに高い支持を得ている。スタイルはとりわけボブスタイルに定評が。美容師向けの講演活動や技術指導も国内外で積極的に展開。その数は900回を超える。

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LOGO / GRAPHIC / OTHER

単にマークを作るだけなら、他にいくらでも。
物語性のあるロゴは、お客さんとのコミュニケーションにもひと役もふた役も買ってくれています。

有限会社アズザクロウフライ(atcf)
代表取締役 小林信秀様
飲食・宿泊

都内10店舗のバー及びビアパブを運営しなから、バーテンダーの育成と独立開業支援を進めている有限会社アズザクロウフライ(atcf)の小林CEO。弊社は世界中から集めた200種類以上のクラフトビールが味わえる「目黒リパブリック」のロゴマーク、看板、フラッグ、コースターを制作させていただきました。「すべてのバーにグラフィックデザインが必要なわけではない」と語る小林CEO。「目黒リパブリック」のお手伝いをさせていただいた背景をじっくり伺いました。

小林さんは、現在10軒のお店を経営していらっしゃいますが、弊社がブランディングに関わらせていただいた「目黒リパブリック」さんは、7店舗目と記憶しています。

そうですね。2010年の秋でした。もとは同じ場所で和食バーをやっていました。利益も十分出ていましたが、料理長が上がることになりまして。だったらかねてからやりたかったクラフトビールの店にしようと、業態をがらっと変えました。バーとビアパブ。一見同じようでも、実は雰囲気づくりからして“似て非なるもの”。“似ていて違う“っていうのは、“全く違う”より逆に難しいんです。今はクラフトビアパブという業態が存在しますが、当時はほとんどなく、あっても海外の模倣でした。僕は模倣には全く興味がなかったし、ブランディングを含めて、ちゃんとしたデザイナーの方にお願いしてみようと思った次第です。
溝田さんとは以前から面識がありました。仕事の実績も存じ上げていましたが、7店舗目でようやくお願いしたのは、この人には新しいことにチャレンジするときにお願いしたいと思っていたからです。似て非なる業態への挑戦、考えを明確にする上でも僕自身アウトプットする相手が必要でした。

その後の出店で、弊社にお声がかからなかったので、少々案じておりました。

御社には納得と満足のいく仕事をしていただきました。ただうちがやっている店は「目黒リパブリック」以外は全部バー。バーってきらきらしたインフラではないので、ロゴが必要ないことも少なくありません。極端な話バーテンダーがロゴなんです。店自体は目立たず、食べログでは★2.5だけど常連さん中心で満席というのが理想なんです。万人に受ける必要はありません。でも、ビアパブがそれでは潰れます。「目黒リパプリック」も38席ありますから、★2.5の常連さんでは成り立ちません。

ロゴはエンブレムのようなデザインがご希望でしたね。

溝田さんは「デザインは飾り立てることより、削ぎ落とすことのほうが大切」という考えを持っていらっしゃることは知っていました。知りつつも「細かいのを作ってください」とお願いしました。あえて面倒くさいものを、時間がかかりそうなものをお願いしました。そのほうがお得感があるし、やってもらった感もあるし…。というのは言い過ぎですが、元来エンブレムは、由来のあるシンボルや歴史など意味のあるものの組み合わせです。お客さんに「このマーク何か意味あるんですか」と聞かれるくらいのもの、コミュニケーションツールにもなるものを作りたいという思いが僕の中にありました。

小林さんが思い描いていたご提案はできましたでしょうか。

はい。店名の「MEGURO REPUBLIC」を主役に、目黒のサンマがいたり、目黒川が流れていたり。目黒という土地のこともすごく意識してくれ、なかなか盛りだくさんの提案でした。“ローカル”は僕が店を作る上でのこだわりです。職場でもなく家庭でもなく、ひとりでもふらっと行ける地元のサードプレイスを作りたいという思いがあるからです。酒を飲むという若干グレーな場所で地元もしくはその土地で働いている人々が集まるきっかけを作りたい。そこに存在意義を見い出したいという僕の思いは、十分提案に盛り込まれていました。
ただ、一発OKではありませんでした。実際、ビジュアルになることで、僕のほうのイメージもより明確になり、細かくブラッシュアップしていただきました。作業量は多かったと思います。いろいろやってもらいました。真新しい感じは酒場にはふさわしくないという理由から、ホコリをかぶったように見える加工まで施されているんですよ。話も本当によく聞いてくれました。深いところまで堀り下げるのがすごく上手くて、モトはとりましたね。

本当の意味での「モト」はとれていますか?

こういうものは瞬間的にモトがとれるものではありません。お店は3年も経てばボロくなりますが、ロゴは劣化しません。長く使っていけるかどうかが「モト」だと僕は思います。それとグラフィックの力を再認識しました。ともするとかっこ悪くなりがちなペーパーコースターまでもが「かっこいい」と言われたり。ロゴ、看板、フラッグ、コースター。それぞれが、とてもよいコミュニケーションツールになってくれています。ニュースレターなど会社発信のいろいろな掲載物にも、メグリパのロゴの使用頻度はダントツです。

今後、弊社に期待することはありますか。

バーという業態のなかで25年、やりたいことはひと通りやった感があって、実は1年前から会社のモデルチェンジをがっつりやっています。「100人のBARオーナーを輩出する」っていうミッションで動いているんですけれど、バーテンダーとしていい人材を育てて、自由で多様な自分のバーが持てる環境を用意したいと思っています。たくさんのバーオーナーを輩出して、バーカルチャーを発展させていきます。そのための仕組み作りを今、本気でやっています。同じ会社ですが違う会社を作ったくらいの勢いで、僕自身のブランディングの必要性も感じています。グラフィックがどれくらい必要なのかも含めて、相談したいところです。

今後ブランディングやロゴ制作を考えている方に、経験者として伝えたいことはありますか。

僕は溝田さんにブランディングをお願いして、「目黒リパブリック」にストーリーと奥行きを持たせることができました。ブランディング=伝える力だということも学びました。単にマークを作ることだけが目的なら、他にいくらでもあると思います。それと自分の思いをさらけ出すわけですから、信頼関係が築けるかも重要ですね。 誤解を恐れずに言うと、溝田さんのよさはかっこつけて、かっこよくいようとしているところ。それも「この人にお願いしよう」と思ったひとつの決め手です。デザイナーがかっこ悪くて、仕事ができるとは到底思えないですから。デザイナーはそのままがエンブレム。もちろん見た目だけは論外ですが、実力は言うまでもありません。

ありがとうございます。「腹が出たらデザイナーをやめなければならない」と、ランニングや筋トレ頑張っていますので、これからもよろしくお願いします。

ご協力いただいた企業様

目黒リパプリック
東京都品川区上大崎3丁目3番地1 オバタビルB1
TEL/03-3441-6181
営業時間/18:00~3:00(月〜木曜、土曜) 〜4:00(金曜) 〜0:00(日曜、祝日) 無休
アクセス/JR山手線・東急目黒線・都営地下鉄三田線「目黒駅」東口から徒歩3分

有限会社アズザクロウフライ(atcf) 代表取締役
小林 信秀様
1974年、東京都生まれ。吉祥寺の繁華街を遊び場所に育ち、15歳からバーテンダーのアルバイトに就き、20歳で独立。出店を重ね現在は10店舗のバー及びビアパブを運営。昨年よりビジネスモデルを変更し、「日本でバーテンダーがいちばん働きたい会社」をテーマに、バーテンダーの育成と独立開業支援に特化。バーカルチャーを次世代に継承するリーディングカンパニーを目指している。

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LOGO / GRAPHIC / OTHER

正直言って安くはないですよね(笑)
でも、やっぱりここだな!とピンときた。

チャイブレイク
代表 水野学様
小売・サービス業

吉祥寺の街を抜けた井の頭公園のほとりにあるチャイと紅茶のお店、「チャイブレイク」。お店のロゴマークをはじめ、ショップカードやテイクアウト用カップなど各種ツールを弊社でお手伝いさせていただいたのは、約5年前(2009年頃)。今回はお店におじゃまし、おいしいチャイをいただきながら、紅茶に対する想いをはじめオープンから現在に至るまでのお話を伺ってきました。

紅茶のおいしさをもっと気軽に、カジュアルに味わってもらえる場所を。

ーこんにちは。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、「チャイブレイク」というお店を始められたきっかけやコンセプトについてお聞かせ願えますか?

元々は紅茶の輸入を10年くらいやっていたんですけれども、おいしい紅茶があっても、あまり飲まれていないなと以前から感じていました。良い茶葉がここにあっても、良いと思ってくれる人がいなければ価値がないと思っていまして。クオリティの高い茶葉を入れて、もっと多くの人に「おいしい」と思っていただきたい、と考えていました。一部の詳しい人はシーズンになると、良い茶葉を追い求めて、飲み比べたりもしていますが、なかなか一般にはそういうことは知られていなくて。でも、そういう紅茶って紅茶に詳しくない人が飲んでも、”あ、これ違う!”とか”おいしい!”って思ってもらえるものだなって、僕は常々思っていまして。例えば紅茶に季節があるだとか、春の新茶があるだとか、そういうのってなかなか知ってもらう機会はないですし、知られていないので、おいしい紅茶そのもののおいしさをもっと気軽にカジュアルに味わってもらえる、触れてもらえる場所を作りたいな、っていうのは思っていたんですよね。それがここの始まりですね。とはいっても良い紅茶を揃えました、っていうのをずらっと並べてメニューにしてもやっぱりとっつきにくいことには変わりがないので、もっともっと敷居を下げて、入りやすいようなカタチにしたいなというのがあって、もっとカジュアルな「チャイ」という飲み方にスポットをあてて、そこを入口にして”どうぞ、奥までいらしてください”というようにしていければな、と。

ーチャイを入口として、色々な紅茶を飲んでもらう、という?

そうですね。だから日常的に使える価格帯で、日常的に使っていただいて、あ、たまには新茶が入ったらしいから紅茶も飲んでみようか、と思ってもらって、実際に飲んでみたらすごくおいしかった!みたいなそんなことを思い描いてやっていますね。それは当初から現在も変わらずやっているところではあります。


ーその辺のコンセプトはオープンされた当時から変わらず現在も、というところでしょうか。

目指すところは変わらないですね。ただ、そこがうまく表現できているかというと、正直な話、まだチャイのお客さまと紅茶のお客さまが融合していないというところはあります。チャイって紅茶なの?っておっしゃる方もいらっしゃいますし、そこら辺をうまく誘導しておいしい紅茶を飲んでいただけるような機会を増やしていくうというのは課題ですね。なかにはうちの紅茶でないと、と言ってくださる方もいらっしゃるので、そういう方が少しづつ増えていくというのはうれしいことでもあります。お店で一緒に出すフードも旬ですとか、季節を感じられるようなものを意識して出すようにはしていますね。チャイも季節のチャイを出したり、地元の武蔵野地域で採れたものを積極的に使うようにしています。

共鳴するものや感じるところがあったというのが大きい。

ーそのような中で、弊社にご依頼いただいたきっかけというのをお聞かせ願えますか?

きっかけは以前デザインエイエムさんにロゴをお願いしたことがあった知人の紹介です。実はそれ以前にもたまたまデザインエイエムさんのつくったロゴを見たことがありまして。それを見てすごくいいなと思い、いつかお願いできたらいいな、なんてちらっと思いながらずっと頭の中にはありました。やっぱりそれ以前に見たことがあり、共鳴するものや感じるところがあったというのが大きいと思います。


ー実際ロゴをつくりたいと思っても、どんなところに頼めばいいんだろう、どういったものができるんだろう、となかなか見えなかったり、わからない部分は多いですよね。

そうですね。前々からお店をつくりたいという願望はあったので、いずれはなんていうことを考えながら、やっぱりロゴもどうしようかなとか考えていると、いいなと思うものはピッときたりはするんですよね。そういうインスピレーションみたいなものはありました。ただ、実際頼むとなるとわりと大きいじゃないですか。やっているお仕事も、クライアントさんも。こんなスゲーところに頼んでいいのかな、という思いもありながら(笑)でもせっかくの機会ですし、お話したら快く引受けていただけたので思いきってお願いしました。


ー約1〜2ヶ月の期間でやり取りさせていただき、ロゴやツールなどを制作したわけですが、何かその過程で不安に思われたことはありましたか?

ぶっちゃけた話、不安はやっぱりありますよね(笑)こちらの想いを伝えたつもりではあっても、うまく伝わっているのかどうかというのはまずありますし、自分ではない、デザインエイエムさんのフィルターを通して、どんなものが出てくるんだろうというのはやっぱり不安でしたね。ロゴをきちんとしたカタチでお願いするのも初めてでしたし、今まで自分の考えていることをうまく表現してもらえるデザイナーの方に会う機会というのはなかなかなくて。そんな中でピン!とくるものがあってお願いしたわけですが、ロゴのパターンをいくつかつくっていただけるということで、そこは若干緩和した部分はありましたね。その前のプロセスで、きちんとこちらのお話を聞いてもらう時間は充分に取っていただけていたと思うので、そういう意味での不安はなかったです。本当にカタチがどうなるかという期待と不安といいますか、そういう感じですね。

コレだな、というのがピン!ときた。

ーご提案させていただいたロゴを見られて、いかがでしたか?

3つ案を出していただいて、そのときの僕の反応を見ていてたぶんわかるとは思うんですけど(笑)あ、もうコレだな、というのがピン!ときました。家内と一緒に見させていただいたんですけど、”せーの”で指差しして、もちろん一致していましたね。しっくりくるものがあったので、本当に良かったなと思っています。それから、これは言っていいかどうかわからないですけど、正直言って安くはないですよね(笑)

ー(笑)逆に周りに安価なところがどんどん増えてきているな、という印象はありますね。それこそネット上で数万円でつくれてしまったり。

初めてで、そんな高額でお願いして、という不安はもちろんありましたけど、結果を見たらやっぱりなるべくしてなったんだろうな、という感じはしますね。


ーショップカードや、名刺などのツールもつくらせていただいたわけですが、そのあたりでの不安などはありましたか?

カタチを展開するという面での不安はなかったですね。やっぱりシンボルとして、そこさえちゃんとしていればといいますか、そこで考えがきちんと表現できていれば、すなわちコンセプトを理解してもらっているということなので、そういう意味ではハードルは低いものでしたね。


ーオープンされてから5年、実際にロゴやツールなどを使用されてきていかがでしょうか?

一言でいうと、とっても満足していますね。というのはデザインエイエムさんのやり方として、コンセプトからヒアリングをしていただいて、こちらがどういうものを表現したいか、ということをきちんと把握した上でつくってもらえているというのがとても心強くて。お店というのはコンセプトがしっかりしていて、例えるなら幹がしっかりしていて、その幹から出る枝をいかに表現していくか、ということだと思うんですよね。だから何かその考えとは違う幹から出たものであったり、違和感があるものがあってはいけないと思っていて。そういう意味では、メニューの揃え方から、品揃えから、提供の仕方から、全部そういうコンセプトに沿ってつくっているつもりなんですけど。それをうまく統合した表現をしてもらえているな、と感じています。かといって難しくなく、とっつきやすさも考慮していただいているので、とてもインパクトのあるロゴになっていると思います。

うまくいっているお店というのは”統合されているお店”である。

ーお客さまの反応などはいかがでしょうか?

直接ロゴについてどうですか?と聞く機会はあまりないんですけど(笑)”かわいい”という声は女性からはよく聞きますね。あとは印象的だったのは、公園でテイクアウトのカップにあるマークを見て、”あれ、どこのだろう?”という感じで興味をもたれる方は多いみたいですね。オープンしたての頃は近隣の方からも、”最近あのマークよく見るよね”といった声はよく聞きました。それはとても大きかったなと思います。つい最近こういった文章を読む機会がありまして、うまくいっているお店というのは”統合されているお店”と表現されていたんですけど、提供の仕方であったり、店員の所作であったり、そういうものが違和感なくうまく統合されているというのがいいお店であると。あと、これはまた別の知人から聞いたんですけど、繁盛店をつくるには”がっかりポイント”をつくらないことだと。それも同じことだと思っていて、いい意味で期待を裏切るというのはいいと思うんですけど、例えばオーナーが好きだから集めましたというのではなくて、こういうことをやりたいからこういう表現をしています、というような。そういうものがきちんとできていればいいんだろうなと思っています。


ーお客さまというのは、一つ一つ細かく見ていくということはしないんですけど、店内にいるとどこかで感じるというか。

そうですね、どこかで感じるんでしょうね。あれー!みたいなところがあればね。そのあたりが統合されていると、お店としてはやっぱりいいなと思ってもらえるんだと思います。そういう世界に浸りにくるという面もあるでしょうしね。


ー最後になりますが、今後の展望などがございましたらぜひお聞かせください!

おいしい紅茶をもっと広めていきたいと思っています。例えば紅茶教室ですとか、もっとお客さまに直接伝えるような機会であったり、商品展開であったり、そういったことは必要だなと感じています。あとはこれはもっと大きい話にはなるんですけど、「チャイ」という、紅茶をカジュアルに飲むというスタイルをもっと広めたいなという想いは常々ありますね。ここはお店としておいしく食べたり飲んでもらえるサービスを提供するお店なので、きちんとした形で出したいなというのはあるんですけど、もっとテイクアウト中心のチャイスタンドのようなものも展開していきたいなという夢はあります。まずは吉祥寺をチャイの街にしたいですね(笑)


ーすばらしいですね。そのときはぜひまたお手伝いさせてください!
 本日はありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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