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お客さまの声

BRANDING / LOGO / WEB / GRAPHIC

HP公開後、求人の応募や問い合わせが増え、
BtoB企業にもデザインが必要なのだと実感しています。

株式会社ティーワン
代表取締役 松本 哲也様
建築業・製造業、専門サービス

カーボンファイバーを使用したレース用の自動車部品などを製造しているティーワンさま。
会社のHP制作をきっかけに、自社ブランドのブランディングもお手伝いしています。
BtoB企業の情報発信の必要性や、BtoC事業のブランドづくりのプロセス、今後の展望についてあらためてお聞きしました。

求人すると想定以上の応募があり、
仕事の問い合わせも増えています。

_2017年に会社のロゴマークやHPを制作しました。そのきっかけから教えてください。


松本 私たちはBtoB企業なので、HPは必要ないと思っていました。おかげさまで仕事も順調で、宣伝の必要も特になかったからです。しかし、困ったことが一つありました。それは、採用活動が思うように進まないこと。募集しても応募がなかったり、こちらが希望する人ではなかったり、人材の確保に苦労していました。事業拡大に向けて、愛媛県松山市に新工場も建設していて、現地で求人することも決まっていました。
そもそも、今は応募する前に会社のことを調べるのは当然ですよね。最低限、HPは必要だと思い、溝田さんに相談しました。数あるデザイン会社からデザインエイエムさんを選んだのは、溝田さんと私は同郷でデザイン事務所の存在を知っていたからです。

溝田 約35年ぶりの再会でしたね。

松本 私から連絡したんですよね。連絡したものの、自社のためにデザイン会社と何かを制作するのは、初めてのことだったので、何をどう伝えればいいのか、うまく話せるか、少し不安もありました。しかし、事前のヒアリングで、事業の詳細や経営のこと、将来の展望など、私のバックボーンを含めて質問してくれたので、自然と答えることができ、漠然としていた自分の考えを整理する機会にもなりました。

溝田 デザインはツールなので、その目的を共有することが重要です。松本さんの場合は、当初から「採用に役立てたい」と目的が明確でした。中小企業に就職を検討している人たちが知りたい情報は、事業内容はもちろん、「どんな社長が、どのような考えで経営しているのか」だと思います。それを、どんなトーンで言語化し、視覚化するか。表層的に飾り立てるのではなく、表現すべきことは「ティーワンらしさ」。それは、どのクライアントに対しても共通している考えです。

松本 HPが完成後、松山市のハローワークに求人を出しているのですが、想定以上の応募があり、やる気のある若い人たちを20人以上採用できています。あと、仕事に関する問い合わせも来るようになったんですよ。大手メーカーからも相談があり、試作品を制作する仕事も受注できました。

溝田 採用はもちろん、仕事の問い合わせが増えているのは喜ばしいですね。松本さんは、世界を目指し「一番手を獲る」という目標を掲げています。その熱い思いを聞いたとき、とても共感しましたし、伝えるべきポイントだと思いました。

松本 ヒアリングのときに話した内容がコンパクトにわかりやすく言語化されていて、さすがプロだなと思いました。私の写真を掲載することには抵抗があったのですが、溝田さんの提案を受け入れて良かった。写真があることで目を引きますし、言葉の信用度を高めることにもつながっていると思っています。

BtoB企業の自社ブランドの立ち上げ。
ネーミングも一緒に手がけました。

_松本さんは2019年から、カーボンファイバーの性能と、これまで培ってきた技術をもとに、オリジナルのフィギュアスケート靴の研究・開発をしています。自社ブランド「Tobiha(トビハ)」を立ち上げ、デザインエイエムはブランディングを担当しています。まず、ブランドを立ち上げることになった背景から教えてください。


松本 これまでのフィギュアスケート靴との違いは、履き慣らす期間がほとんど必要ないことです。特徴は、軽量で足に馴染みやすく、ケガをしにくいこと。まだ完成には至っていませんが、世界市場も視野に入れたBtoC事業に成長させていくことが目標です。溝田さんには、情報発信の方法について相談しました。フィギュアスケーターの小塚崇彦さんにサポートしていただくことが決まり、その打ち出し方などを考えていくというタイミングでしたね。

溝田 ティーワンさんには、競輪用シューズはじめ、アスリートと共に開発するカーボンファイバー製品のブランド「TT-one(ティーティーワン)」があります。そのブランドを活用するという考えもありましたよね。ただ、フィギュアスケートは女性ファンが多く、優雅で美しいスポーツです。松本さんはトップ選手一人ひとりにカスタムした靴をつくるだけでなく、既製品の販売も視野に入れています。そうした背景から、TT-oneとは分けて、新たなブランドを立ち上げることを提案しました。

_ブランド名も決まっていない段階からのスタートだったのですね。


溝田 そうです。松本さんからヒアリングをした後、最初に、ブランド名の開発から着手しました。コピーライターさんと共に、「フィギュアスケートの華やかさ」「カーボンの素材の特徴」「一番手や勝利など強さ」など、考え方のグループをつくり、発想を広げていきました。 最終的に決まった「Tobiha」は、漢字で書くと「飛羽」。飛羽は、トンボの語源の一つと言われています。トンボのモチーフは、ティーワンのロゴマークにも入っています。松本さんの「一番手を獲る」という姿勢を、勝ち虫と呼ばれる「トンボ」に見立て、デザインしました。

松本 「Tobiha」は、ティーワンとも親和性がある名前なので、とても気に入っています。

溝田 決定まで紆余曲折ありましたね。第1候補だった案は、商標登録ができないことが分かり断念。これまで検討してきた候補をあらためて見返したところ、目に留まったのが飛羽を「TOPPA(トッパ)」と称した案でした。たしか、第3候補としてご提案したものだったと思います。

松本 ティーワンの原点に立ち返り、飛羽を本来の読み方である「トビハ」にするのはどうだろうという話になったんですよね。

溝田 「Tobiha」という言葉は、初めて聞く人も多いと思います。だけど、音の響きから未来に向かって成長していくようなイメージがある。独自性の高いブランド名を開発することができました。

松本 「と」をモチーフにしたマークも気に入っています。

溝田 ありがとうございます。グローバルでの展開も目指されていることから、日本のブランドであることを醸し出せるモチーフとして、平仮名の「と」を選びました。一筆書きもできる軽やかな文字で、スケートの優雅に滑るイメージとも重なります。諸説ありますが、「と」は「登」という漢字から進化したとも言われていて、意味合いも良いと思いました。

ティーワンのブランド「Tobiha」
フィギュアファンにも誤解なく伝わっています。

_クラウドファンディングも実施しました。その一番の狙いは。


松本 開発資金を少しでも集めたいという気持ちと、フィギュアスケートのファンに「Tobiha」のことを知ってもらい、応援してもらいたいという思いがありました。ホームページの制作をしている段階だったので、クラウドファンディングのページも溝田さんにお願いしました。

溝田 特に気を配ったのは、松本さんと小塚さんの関係性の伝え方でしたね。小塚さんはオリンピックにも出場された誰もが知るフィギュアスケーターです。小塚さんは「Tobiha」にとって欠かせないパートナーですが、開発メーカーは「ティーワン」。この関係性とメーカー名がうまく浸透するように、クラウンドファンディングの「ご挨拶」は、松本さんのみにしました。名前を表記するときの順番や、写真の大きさなども工夫しています。

松本 細やかな配慮のおかげで、小塚さんのファンや、フィギュアファンにも誤解なく伝わっていると思います。SNSをチェックすると、「小塚さんと一緒に開発しているティーワンのTobiha」といった、私たちの社名入りの投稿がいくつもあります。

自社ブランドの商品開発は、
社員のモチベーションアップにもつながっています。

松本 Tobihaの開発は、社員教育にもなっています。自分たちが開発している商品が、オリンピックの金メダルに貢献できる可能性がある。その夢に向かって、プロスケーターの意見を取り入れながら製品を開発していくプロセスは、苦労もありますが喜びもある。とても貴重な経験であり、社員のモチベーションを高めることにもつながっています。Tobihaの開発に直接携わっていない社員も、HPやSNSを見れば自分の会社がどういったことにチャレンジしているか理解できるはずです。情報発信は、インナー向けにも役立つのだと気付きました。

溝田 ビジネスにおいてデザインが貢献できることは多々あり、経営者が目指すべきところにたどり着くための一助になると思っています。それは、BtoC企業に限らず、BtoB企業でも同様です。

松本 私もそれは実感しています。最初にもお伝えしましたが、私自身、BtoB企業にブランディングやデザインは必要ないと思っていましたから。しかし、世の中の流れはそうじゃなかった。ティーワンへの問い合わせが増えているのも「小回りが効きそうで技術力がある」ことが、HPから読み取れるからだと思っています。




_最後に、今後について聞かせください。


松本 「Tobiha」の最終的な目標は、フィギュアスケーターを目指す子どもたちに履いてもらうことです。靴が合わなくて足に問題を抱えている子どもたちは、少なくありません。一般市場での販売実現のためには、トップ選手に選ばれる製品になる必要があります。もし、その選手がオリンピックで金メダルを獲得できれば、子どもたちも履いてみたいと思うはずです。靴の開発メーカーの私たちにも注目が集まり、新たなビジネスにつながる可能性もある。オリジナルのスケート靴が売れることはもちろん、その先に広がるビジネスもイメージしながら開発に取り組んでいます。

溝田 オリンピックをはじめ、世界大会で結果を出したとき、期待を寄せて問い合わせをしてくれる方々を裏切らない情報発信や姿勢が必要だと思います。そのためにも、HPの情報は更新が必要です。スケート靴の進化と共に、デザインもアップデートしていきましょう。 今日はありがとうございました。

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株式会社ティーワン
代表取締役 松本 哲也様

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