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プロの仕事の真髄に触れながら、
完成したホームページ。
おかげさまで今年は「研修医」も
苦戦することなく十分集まりました。
信濃町の慶應義塾大学病院内にある整形外科学教室。「5年以上使ってきたホームページをまるごと作り直したい」というお話で、新たなデザイン制作をお手伝いさせていただきました。指揮をとってくださった名倉武雄先生はホームページ委員を組織してくださり、医局の先生方には多大なご協力をいただきました。おかげですべての写真を撮り下ろし、権威ある先生方の実績や研究内容などをわかりやすく網羅したものになりました。名倉先生はホームページの編集後記に「デザインと見やすさにこだわり作成を進めました」と記してくださっています。
私たちはホームページで商売をしているわけではないので、何が売れたとか、前年比何%UPとか、そういうお話はできませんが、草の根的にじわじわきいている感覚があります。おかげさまで「研修医」も今年は十分集まりました。絶対的にホームページの力は大きいと思います。ホームページ自体の反響もとてもいいです。あちこちから「かっこいい」とか「内容がいい」と言われ、「どこで作ったんですか」という問い合わせもたくさんきます。私自身もいろいろなところのホームページを見ていますけれど、うちのは本当にかっこいいなぁ、素晴らしいなぁと思います。
以前のものはフラッシュがちゃんと見れないなどの問題を抱えていました。デザインも全然いけてなくて、初めから作り変えなきゃダメでしょ状態でした。とはいえどこに頼んだらよいものやら。迷っていたら、以前研修医募集のポスター制作を御社に依頼したドクターが「素晴らしくいい仕事をしてくれる会社がある」と教えてくれました。インターネットで探したところと合わせ、実際は3社から相見積を取りました。そこでとにかく驚いたのは価格がピンキリだったことです。御社は真ん中で、1社はケタ違いの安さでした。
いったいこの価格の違いは何なのか。疑問に対して、御社から受けた説明は写真のクオリティやデサインの細かなディテールの違いということでした。確かに、そういう目であちこちの医局のホームページを見ると全然違いました。一般的に医学部とかって、広告に興味がなく専門知識もありません。安けりゃいいやと頼んでいるところも多いと思います。手弁当で作っているところなども、すっかり見分けがつくようになりました。
以前、医局アウトルック(冊子)の編集委員をやった時のことを思い出しましてね。その時知ったのが、とにもかくにも写真が大事だということでした。デザインをお願いしておいて失礼な言い方かもしれませんが、イメージって写真のクオリティでかなり決まりますよね。なのに「いったいこれいつの時代?」っていう古くさい写真や、寄せ集めの写真を使っているところがけっこう多い。その点でも、デザイナーさんのディレクションによって、カメラマンさんにはいい仕事をしてもらいました。いい写真とそれを活かすデザインで本当に素晴らしいものができあがりました。
先生方の協力があってこそ撮れた写真もたくさんあります。手術中の写真もそうですが、スケジュール調整でいちばん大変なのは総勢40数名のドクターの集合写真でした。予定ぎっしりのドクターを一同に集めるのは至難です。あちらを立てればこちらが立たず。結局、毎週水曜日に行なわれているモーニングカンファレンスの前しかないということで、6時半に全員集合で早朝撮影を行いました。これまで集合写真は2回更新しましたが、屋外撮影なので天気もドキドキもの。今掲載されている集合写真は、降水確率80%の雨天の中、写真を撮る瞬間だけ天気の女神が微笑んだ奇跡の一枚です。
これを作るまで、僕はすっかり昔の人でした(笑)。今の時代はこうしたほうがいいということがたくさんありました。フォントひとつをとっても「字が小さすぎるのではないか」と言ったものがあったのですが、御社は実はタブレットやスマートフォンで拡大して見たときの美しさまでを鑑みてデザインしていることがわかりました。確かに今の時代ホームページを見るのはパソコンに限ったことではありません。スライドショーに対してもうるさい印象があったのですが、でき上がったものは実にスマートで全くうるさくありませんでした。それどころかストーリー性があって想像力がわくものでした。十分な余白からは品格や清潔感が伝わってきます。どこまで気合いを入れるかは好みの問題ですが、安価を優先していたらこの完成度、この満足感は得られなかったと言い切れますね。
うちは人がしょっちゅう変わるので、更新も随時。かなり細かくお願いしていますが、対応は素早いです。飽きがこないようにと、写真の差し替えもお願いしていますが、全体のバランスが崩れないように差し替えてくれています。
最も近々の更新は教授が二人体制になったことによるマイナーチェンジでした。1月に松本守雄教授、2月に中村雅也教授が相次いで教授に就任され、全国でも稀なツートップ体制となったことを受け、お二人がイーブンな立場で協力した新体制でやっていくことを全国に発信する必要がありました。あまり時間のない状況でしたが入念に案を練り、デザインエイエムさんから良いアイデアを出していただけたおかげでこちらの意図を汲んだページが出来上がりました。広報委員として私の最後の仕事になったのですが、これは非常にインポータントジョブでした。
これでやっと研究に専念できます(笑)が、勉強になった2年ちょっとでした。広報の大事さもわかったし。うちはアップデートも多いから、その点も含めて信頼できるデザインエイエムさんに頼んでよかったと心から思っています。説明会の動画を付けたコンテンツなんかも加えようという意見もあるので、後任に託します。
ご協力いただいた大学様
慶應義塾大学医学部 整形外科学教室
TEL/03-3353-1211
アクセス/東京都新宿区信濃町35
慶應義塾大学医学部 整形外科学教室様 WEB SITE
医学博士 特任教授
名倉 武雄先生
慶應義塾大学医学部 整形外科学教室基礎研究グループにおいて、3次元動作解析装置を使って運動器疾患や外傷の動作解析、未固定屍体標本による手術の生体力学的解析などを行っている。1992年慶應義塾大学医学部卒業。1999〜2001年スタンフォード大学工学部留学。
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