社員が多いほど起きる「想定外のロゴの使われ方」を防ぐには?ブランドを守るロゴガイドラインの作り方
2026/06/15

ロゴは、企業の想いや姿勢をひと目で伝える大切な存在です。
しかし、グループ会社・拠点が複数ある企業や、社員数が数十名、数百名と増え、ロゴの使用場面が広がるほど、使い方が少しずつバラついてしまうことがあります。
「今回限りちょっと明るい色にしてみよう」といった些細な変更が積み重なることで、本来の色が分からなくなったり、意図しない改変が起きたりすることも少なくありません。
使う人が増えるほど起こりやすい「ブランドらしくない使われ方」を防ぎ、企業イメージを守るためには、社員の皆さまが迷わず正しく使える「ロゴガイドライン(ロゴ使用マニュアル)」の策定が重要です。
本記事では、現場で起こりがちな「想定外のロゴの使われ方」と、それを防ぐガイドラインの作り方を解説します。
目次
ロゴガイドラインがない職場で起こる3つの悲劇
部署や職種によって、デザインに触れる機会はさまざまです。拠点が複数ある企業では、営業資料、採用資料、WEBバナーなどで以下のような事態が起きていました。
1)コーポレートカラーと合わない背景色を使ってしまう
落ち着いた青のロゴに対して、蛍光イエローのような強い背景色を組み合わせてしまう。本来の信頼感や誠実さとは異なる印象を与えてしまいます。
2)ロゴタイプや社名部分を独自に変更してしまう
英語表記のロゴマークの社名部分を、日本語に置き換えたり、別の書体で打ち直してしまう。「資料に合わせただけ」という感覚でも、ブランドとしては別物に見えてしまいます。
3)近接配置により、ロゴの一部のように見えてしまう
ロゴのすぐ近くに図形や文字を配置し、意図せずそれらがロゴの一部として誤認されてしまう。特にPowerPoint等で、装飾要素の近くにロゴを配置する際には注意が必要です。
ブランドを守る!ガイドラインで定めるべき5つの基本項目とは?
誰もが迷わず正しくロゴを扱えるよう、以下の5つの基本項目を定めましょう。
1)アイソレーション:ロゴの周囲に確保すべき余白
ロゴの見え方が弱まったり、別の意味を持って見えたりするのを防ぐため、最低限確保すべき余白の数値を定義します。「アイソレーションのエリア外であっても、近すぎる要素は避ける」といった補足ルールもあると親切です。
2)最小使用サイズ:小さく使いすぎないための基準
名刺、パンフレット、WEBなど、媒体ごとに文字が読めなくなったりマークが潰れたりしない最小サイズを示しておくと安心です。
3)カラー指定:正しい色で再現するための数値設定
日常業務で社員が使用するソフトでも正しく再現できるよう、CMYKやRGBなどの具体的なカラー数値を明記します。
4)背景色のルール:ロゴがきちんと見える環境を整える
白背景を基本とするか、濃色背景では白抜きロゴを使うかなど、ロゴが見やすく表示される背景条件を整理します。OK例とNG例を並べると判断しやすくなります。
5)禁止事項:改変・変形・装飾を防ぐ
「縦横比を変える」「色を変更する」「影やフチをつける」など、やってはいけない使い方を明確にマニュアル化します。
現場で使われるガイドラインを作るための進め方とポイント
現在のロゴ使用状況を確認する
まずは社内外の営業資料やWEBサイト、グループ会社の資料などを収集し、誤用やバラつきの傾向を把握します。
NG例は、実際に起こりそうなケースで視覚的に示す
「ロゴの近くに図形を置かない」など、社内で実際に起こりやすい失敗例を図版で示すことで、専門用語がなくても直感的に理解されやすくなります。
社内でよく使うツールへの配慮
日常的にPowerPointやWordで資料を作る方向けに、Officeツールでの使い方や注意点を補足したり、テンプレートとセットで配布することで、実際の運用に役立ちます。
まとめ:ロゴガイドラインは、ブランドを育てるための共通言語
ロゴは企業の顔であり、正しく使われてこそブランド資産になります。
実際に運用していく中で、想定していなかった使い方が出てきた場合は、その都度必要なルールを追加し、定期的に更新していくことが大切です。
余白、色、背景、改変禁止のルールを整理しておくことで、ロゴの誤用を防ぎ、社内外で一貫したブランド表現を実現できます。
デザインエイエムについて
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【Texted by】
平尾 恵梨(デザイナー)
ロゴを中心に、ウェブやパンフレットなど幅広いデザイン制作を担当。お客さまの想いや企業らしさを丁寧にくみ取り、その魅力が伝わるデザインを心がけています。
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