BRANDING / LOGO / WEB / GRAPHIC
到底一人では叶わなかった
最高のリブランディングができました。
そして、営業も社員の志気もまったく変わりました。
既存建物の「解体」「改装」「再生」を事業の3本柱として、数多の安全施行実績を積んできた株式会社アキヤマ。「ホームページを変えたい」というご依頼に、弊社は「ロゴマークを変える」というご提案を加えさせていただきました。秋山社長のお話を聞くにつれ、社長の思いとロゴとホームページが三位一体となることで、ゆるぎない発進力が生まれると感じたからです。時に、ご依頼の枠を超えたご提案をさせていただく弊社ですが、心掛けているのはお客様が「YES」も「NO」も躊躇なく言える場づくり。本音勝負の秋山社長のおかげで、弊社としても理想的な仕事をさせていただきました。
企業の生命力は30年と言われます。そんななかで我が社は15周年という極めて重要な節目の年を迎えようとしていた時でした。会社の業績は順調だけれど、この先の100年続く経営をどう展開していくべきか。ここでじっくり考え、しっかり発信していかなければと思い、事業方針を再構築しホームページの一新をお願いした次第です。
アキヤマの同業者は腐るほどいます。熾烈な世界ですが、安全品質や気配り施工の推進に信念を込めて取り組み、右肩上がりで業績を伸ばしてきました。ただ、「企業ブランド」や「発信」ということに対しては、知識も考えとても浅かったと思います。見事なリードで、そこに気づかせてくれたのが溝田明というひとりのデザイナー。ロゴを変えるなんていう発想は、私には全くなく、最初に「この際ロゴマークを変えませんか」と言われたときは、「はっ? どういうこと」と思いました。15年使ってきた愛着もあります。このままでもいいのではないかと…。一瞬「頼んでないぞ」とも思いました。
「自分たちのポリシーをそこに刻むことで、ロゴは意味を持ち、ロゴは生かされていく」という話を聞いて、その通りだと思ったからです。世の中にロゴマークはあふれています。でもそのなかに、会社のコンセプトや立ち位置を明確にしているものはどれだけあるでしょうか。
提案いただいたロゴのデザインは、アキヤマのポリシーが表現され、目指す象徴的な姿をしていました。溝田さんからは「Aクラスの象徴である3つのA(トリプルA)に、解体・改装・再生の3つの事業が重なり合ってバランスをとりながら、上へ上へと高く伸びていく様子を表現しました」と説明を受け、一瞬で刺さりました。これほどシンプルなマークに、これほど深い思いを込められるものかと、デザインエイエムの真骨頂を見せられ、100%OKの「YES」とともにアキヤマのブランディングはスタートしました。
ロゴを変えることになり、ホームページの刷新にも士気が上がりました。俺たちの職業はデザインなんてものとはほど遠い存在だけれど、やるなら今のものを取り入れて、5年10年対応できるものを整えようじゃないかと。そしてロゴとホームページは一緒じゃなかったら、ここまで明確な発信はできなかったと言いきれます。
戦国武将たちは紋章を愛し、また藩旗を掲げて戦国時代に臨みました。ロゴを作ってもらって、私は似たようなものを感じました。我々は戦に出るわけではないけれど、ロゴは一致団結して仕事や活動をしていくためのリード。日本人にはこういうシンボルを重んじるDNAがある。多くの人がそこ気づいて、それを受け入れて発信していったらいいと思いますね。実際これができてから発信力が違います。
それからもうひとつ、ロゴはプライドの象徴だと思います。自慢や満足をさすプライドじゃありませんよ。自分自身の中で確固たるものをもつという意味でのプライドです。ビジネスにおいて人に認められるには、プライドは絶対必要なものです。
余談ですけれど、ゴルフボールはこのロゴをピンに向けてショットすると、会社も真っ直ぐ飛距離を伸ばしていけそうなナイスショットな気がします(笑)。タオルは特に職人に好評で、これで汗を拭くと現場で気合いが入るらしいです。デザインの力って、すごいですね。
ヒアリングをしていただきながら、私は「あれを出したい」「これも出したい」と言いました。すると溝田さんは「これは削ぎましょう」「これを省きましょう」と来る。こっちは「足したい」といっているのに。でもね、削ぐ作業をしていくと、確信が見えてくるんです、本当に。発信に必要なことって、いかに早く的確に伝えるか。確信に迫ると、本質が見えてくることを思い知りました。で、ホームページやパンフレットを見た時、人が知りたいのは、アキヤマが何をしてくれるのかです。専門用語を並べ立てた説明なんて、いらないのです。おかげで私の頭の中も整理できました。無駄を省き、伝えたいものをきちっと伝えることに徹した結果、社員にも、他者にも非常にわかりやすいものができあがりました。溝田さんはデザイナーである前に、名プロデューサー。本人は嫌がるかもしれないけれど、天才です。
あります。ロゴも会社案内もホームページも、大いなるきっかけになってくれています。我々の職業は静脈の産業です。美しくもなく、憧れの対象じゃありません。そんななかでこのロゴを見て「何屋さんですか」って聞かれること自体が、まずひとつの効果です。「社長の話とこのロゴってぶれがなくて、説得力がある」とも言われます。紙の質にもこだわった会社案内の印象も上々です。解体現場で働く男たちには10代もいます。自分の息子がアキヤマで働くことに親御さんたちにも安心してもらいたい。会社案内にはそういう気持ちも込めました。
人間には自分が最初に「いい」と思ったものに対し、「やっぱりいい」と納得したい心理があります。そして納得には安心が伴います。たとえば同業10社のパンフレットを見て「アキヤマがよさそう」と思ってくれたとします。次にホームページを見て中身がよければ「よさそう」が、「やっぱり、ここがいい」に変わります。よい中身とは、この会社は自分たちに何をしてくれるのか明確なことです。
さらに誤解を恐れずに言うと、我々の発進力で企業も人も勝手に期待を寄せてくれます。そういう意味では、営業が全く変わりました。もちろん実行が伴わなければ言語道断です。今後、我々はアキヤマのトリプルAをますます確実なものに磨き上げていかなければなりません。
中身がよければいい。大切なのはそれに見合う意識改革をもたらしたか、社員が誇りを感じてくれるかです。統一感のある最高のツールを作ってもらって、私自身の意識が変わったことだって、十分な費用対効果です。それに作って終わりではありません。作ってもらったツールを、どう自分の誇りにしていくか。どう繰り返し発信していくかはこっちの問題です。自分が明確にしたポリシーに負けないよう、トリプルAを常に意識しながら突き進んでいきます。そのための発信の場として、会議室のコンセプトもデザインも一新しました。
ここは、作っていただいたツールを活かしてアキヤマを発信していく場所です。ソファに座りながら、65インチの画面を見ながらお客様をもてなし当社のパフォーマンスを最大に発揮できれば、かかった費用がどうのなんて飛んでしまいます。ここに来るとみんなすごいんです、意見が。普通の会議室では出ないような意見がバンバン出るんです。
社員同士も大きな画面を共有してミーティングをしていると、クライアントへの興味も深くなるし、共通した認識が持てます。私の中には以前から、社員と協力して事業の魅力を高め、それを社会貢献につなげていきたいという思いがあります。それが、リブランディングによって確実なものになったこともお伝えしておきますね。クリエイティブで粋な土建屋で人を幸せにしていきます。
ご協力いただいた企業様
株式会社アキヤマ
東京都世田谷区玉川台2-3-20 第5YNビル5F
TEL/03-5491-4422
株式会社アキヤマ様 WEB SITE
株式会社アキヤマ 代表取締役
秋山 延久様
1999年に株式会社アキヤマを設立。
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