中小企業 仕事のヒント「第8回 ブランディングってなんだろう」
2021/05/14
第8回は、ブランディングについてです。
「ブランディング」とは、
ブランドをつくっていくプロセス(手順)のことです。
ブランドに対する共感や信頼などを通じて、顧客の頭の中にある印象を意図した方向へ導き、顧客にとっての付加価値を高めていくよう一つ一つ丁寧にマネジメントしていくことです。
他との「差異化」ともいえるでしょう。
私たち生活者は、日々さまざまなところで、会社(商品やサービス)との接点があり、五感を通して、その識別されたイメージを頭の中につくっていきます。
例えば「スターバックス」という名前やロゴを見聞きした時、さまざまなイメージが思い浮かぶと思います。
では思い浮かぶイメージとは、何から出来ているものでしょう?
それは、コーヒーのフレーバー、ロゴ、WEBサイト、SNS、広告、パッケージ、空間(店舗やイベント)、店舗スタッフの対応、口コミなど、ありとあらゆるところから発信される情報や体験の積み重ねに他なりません。
新しいロゴやかっこいいキャッチコピーを作って、商品のパッケージに貼り付ければ終わりといった単純なものではありません。また、広告で一時的なイメージアップを図ることでもありません。
ブランディングとは、その見えない価値や魅力を高めること。
長期的に今の時代性や価値観なども見極めながら、あくまで顧客視点で
その会社(商品やサービス)の強みや個性(らしさ)を引き出し、
与える印象を一つ一つ丁寧にコントロールし、その魅力が伝わりやすくデザインしていくということです。
結果的に会社の価値は高まるので、人材確保も容易になり、収益にも結びつきやすくなります。
第3回で説明した理念(「志」上記図)が土台となり
それに即した戦略、デザイン(コミュニケーション、すなわち顧客との接点)を考えていかなくてはいけません。
次回はブランディング事例をご紹介します。
弊社では、中小企業の経営者の方向けにこのシリーズでお伝えしている「仕事のヒント」のような内容を含めたブランドコンサルティングサービスを行っています。
有料のサービスとなりますが、ぜひご興味があればお気軽にお問い合わせください。
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【Texted by】
ATSUKO MURAKAMI( director )
日本大学通信教育学部 商学部卒業。
現在の研究テーマは「中小企業論」「ブランディング戦略論」、「組織論」中央大学ビジネススクール(CBS)履修中。
本メディアは、デザインが経営課題を解決する手段であることを経営者の方へ広く知っていただきたいという思いのもと、情報発信を行っています。
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