経営を強くするためのDESIGNAM MAGAZINE(デザインエイエムマガジン)

あなたの企業は大丈夫?ビジネスチャンスを逃す可能性のあるロゴとは【ロゴの役割5】

2023/06/08

私たちの身の回りには、あらゆるものに企業や商品の「ロゴ」があります。
今やロゴのついていないものを見つける方が難しいかもしれません。

そんな私たちにとって身近なロゴですが、実は企業や商品にとって、非常に重要な役割を担っていることはご存知でしょうか。
当社では、ロゴには主に6つの役割があると考えています。

この役割から外れているロゴは、ビジネスチャンスを逃している可能性があります。
その6つの重要な役割を、全6回に分けてご紹介しています。

第4回目には、ロゴには専門分野や事業内容を認知させる役割があるとご紹介しました。
今回はロゴの役割5つ目、「世の中にフラッグ(旗印)を立てるもの」についてご紹介します。

ロゴの役割5.
世の中にフラッグ(旗印)を立てるもの

ロゴの起源はご存知でしょうか?
日本ではロゴの起源に「家紋」があります。
ちなみに西洋では紋章ですが、家紋の始まりは平安時代に遡り、数は5000を超えると言われています。

現在でも一部の企業ロゴには家紋をベースにしているものがありますね。
例えば、3つの菱形、スリーダイヤの「三菱」、丸の中に井桁の「三井」グループなど…
企業の他にも、市章など地方自治体にもロゴがあり、日の丸の国旗は「日本はここ!」という意思表示と言えます。
日本人のパスポートの表紙に入っている「菊紋」は国章。国家を象徴する紋章ですが、これもまた言葉であれこれ説明しなくても、一目で「日本」と分かるロゴです。

ロゴは「私たちは、今ここにいる!」という意思表示であり、サイン(目印)ということです。
かの源平合戦でも、源氏は白い旗、平氏は赤い旗を立て、「俺たちのチームはここだ!」と敵味方の区別をしていました。

フラッグ(旗印)を立てるということは、ブランディングの考え方にも共通することで、社会でのポジションを明確にすることでもあります。

これは、他社との差別化にも繋がります。
他に埋もれず目に留まるようになることで、きちんと理解してもらえる・知ってもらえる機会が増えブランドとしての信頼や安心感が高まるのです。

差別化されたその企業ならではのロゴは、制作会社がお客さまのことを理解していないとカタチにすることはできません。
企業理念・大義や事業内容など…さまざまな情報がその企業らしさをカタチづくるための情報源となります。
そういった話を聞いてくれるかどうかの観点を制作会社選定の際のポイントにされてはいかがでしょうか。

次回はロゴの役割6つ目、「社内の意思統一」についてご紹介していきます。

ステップメール「ロゴマークご発注で失敗しないために。」

当社では、ロゴマーク制作をご検討中の方へ向けて、ロゴマークご発注で失敗しないために知っていただきたい情報を全6回のメールでお届けしています。
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    【ロゴ(6/5)の日】デザインエイエムのロゴ解剖

    2023/06/05

    本日6/5は、ロゴマークの日。

    弊社では、創業から20年以上さまざまな企業のロゴの制作を担当してまいりました。その実績は500を超えます。

    普段はお客さまの実績紹介を行っておりますが、本日は弊社「デザインエイエム」のロゴに込められた想いについて、紹介いたします。

    社名である「デザインエイエム(designam)」には、「明るい未来を作っていく」という想いが込められています。

    amは「明るい未来(akarui mirai)」の略。
    エイエムデザインではなく、明るい未来をデザインしていく…だからデザインエイエムです。

    ロゴの下のラインは、明るい未来へ向かう水平線を表します。
    aの上にあるしるしは、自分たちへの戒めの意味。
    このデザインで本当に明るい未来へつながるのか。お客さまを幸せにできるのか。という戒めの楔(くさび)です。

    また、カラーがモノクロなのは、主役はあくまでお客さまであり、私たちはそれをサポートする役割であることを表しています。

    私たちの考えるデザインとは、決して表面を飾ることではなく、きちんと観察し、本質を見極め、価値や魅力を可視化することです。
    お客さまの志やビジョンを、ともにカタチにしていく―そんな取り組み姿勢を表現した企業ロゴとなっています。

    今回は自社について掘り下げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

    普段は、弊社Instagramにて「 #エイエムロゴ解剖 」と題して、お客さまのロゴのご紹介をしておりますので、ぜひこちらもご覧ください。

    デザインエイエムInstagram →

    【Texted by】
    MIZUHO OGURA( director )

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      サウナ東京さまプレオープンレポート

      2023/05/29

      2023年4月24日(月)東京・赤坂にオープンした関東最大規模のサウナ施設「サウナ東京」。弊社でロゴ制作を担当させていただきました。
      そして、代表の赤沼さまよりプレオープンにお招きいただき、エイエムスタッフでサウナを体験しに遊びに行かせていただきました。

      「サウナ東京」とは

      「サウナ東京」とは、2023年4月24日(月)に東京・赤坂にオープンした関東地域最大のサウナ施設です。この施設は、東京を代表するサウナ施設にするという代表の赤沼さまの熱い想いから、5つのサウナ室と3つの異なる温度設定の水風呂、60人が休憩できる広々とした休憩スペースなど、こだわりの設備が整っています。

      施設は、和流をテーマに今話題のデザイナーズ銭湯を数々手がけている今井健太郎さまにより設計されています。和の要素が随所に取り入れられており、施設全体から和の雰囲気を感じることができました。

      また、施設は24時間営業で、男性専用のサウナ施設となっていますが、レディースデイも定期的に開催される予定です。今後は飲食ブースの設置も予定されており、より充実度の高い施設になりそうです。

      暖簾のサイズは非常に大きく、赤坂の通行人の目を引く一際目立つ存在でした。
      暖簾は施設のアイデンティティを象徴する大きな要素となるので、弊社が制作したロゴが、このようなカタチで使用していただいていることに、サウナを体験する前からとても感慨深い気持ちになりました。

      そして、脱衣所の暖簾にも、ロゴをご使用いただきました。

      「サウナ東京」を体験

      暖簾をくぐり、広々とした綺麗な脱衣所で水着に着替えたあと、サウナ東京さまのこだわりのサウナを体験してきました。
      (プレオープンのため水着の着用が必要でしたが、実際には水着の着用は必要ありません。)

      サウナ東京さまには、都内最大のサウナ室「蒸喜乱舞」、フィンランドのラップランド地方から取り寄せた貴重な木材「ケロ」を贅沢に使用したサウナ「手酌蒸気」、没入感を味わえるボナサウナ「瞑想」、カラカラと熱い昭和時代の雰囲気を持つサウナ「昭和遠赤」、さらには江戸時代に流行した戸棚風呂を現代風にアレンジしたサウナ「戸棚蒸風呂」の5つの特色あるサウナ室がありました。

      「蒸喜乱舞」はサウナ東京さまのサウナの中でも特に圧巻の存在でした。
      特大サウナストーブを囲む広々とした空間と、薄暗い照明がとても心地よく、何度も入ってしまうほど魅力的なサウナ室です。

      さらに、このサウナ室ではプロの熱波師によるアウフグースショーも開催されます。
      アウフグースとは、ロウリュを行なった後に、立ち昇った蒸気をタオルなどであおぐ行為のことです。アウフグースによる心地よい熱波で、より一層爽快な気分になりました。

      サウナ東京さまでは、水風呂もさまざまな温度設定で用意されており、自分の好みに合わせて楽しむことができます。やや高めの22度の「涼」、15度前後の「冷」、そして凍りつくような8度の「凍」の3つの水風呂を使い分けて、自分なりの楽しみ方を見つける事ができます。

      そして、サウナと水風呂を満喫した後は、お待ちかねの休憩。
      サウナ東京さまには60人以上が座れる広々とした休憩スペースがあります。
      開けた空間で広々としているため、とてもリラックスしてくつろぐことができ、極上のととのい体験となりました。

      さらには、ポカリとオリジナルデトックスウォーターが飲み放題という素晴らしいサービス付きです。
      サウナに行く際、どのくらい飲み物を持っていけばいいのか悩んだり、気分によって飲みたいドリンクが異なる場面もあったりするので、このサービスは大変ありがたかったです。

      サウナ体験を終えて

      サウナ東京さまは、細部まで抜かりない工夫とこだわりによって、お客様に至福のととのい体験をご提供される素晴らしいサウナ施設でした。
      代表の赤沼さまの熱い想いが形になったこの施設は、東京を代表するサウナ施設としての存在感を放っており、目標にされている東京を代表するサウナ施設になられるのは時間の問題なのだろうと感じました。

      このような素晴らしいサウナ施設であるサウナ東京さまのロゴ制作に携われたことを大変嬉しく思うと同時に、弊社では引き続き、サウナ東京さまの発展を心から応援しています!

      サウナ東京さまのHPはこちら


      【Texted by】
      KEITA YAMADA( designer )

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        デザインエイエム×カラビナコラボセミナー「経営の困りごとに効くブランディング」レポート

        2023/05/25

        株式会社カラビナとの共同セミナーを開催

        2023年2月10日(金)、「経営の困りごとに効くブランディング」と題し、株式会社カラビナの代表 戸部 二実(とべ ふみ)氏と共にオンラインセミナーを実施しました。
        企業のトータルブランディングをはじめコピーライティングや企業理念の策定といった「ことば」に精通するカラビナとWEBサイト制作やロゴマークといった「デザイン」を手掛けるデザインエイエム。
        両社の視点からブランディングを成功に導く方法をお伝えしました。

        非常に曖昧な“ブランディング”という言葉

        20年以上ブランディングデザインに携わってきた戸部氏と溝田。ここ数年でブランディングという言葉をあらゆるところで耳にするようになり、以前よりもかなり一般化してきたと感じる、と語ります。
        ただし一口にブランディングといってもその定義は非常に曖昧。PRやマーケティングの要素も含まれているため、「ブランディングをすれば良くなる」という高すぎる期待から本来の課題と依頼者側が求めているものとが合致しないケースも見受けられると言います。

        ブランディングとは、その企業の「らしさ」や「強み」を発見し価値として昇華させること。
        今回のセミナーではこう定義付けしたうえで、両社の実例を交えながら中小企業にとってのブランディングの重要性についてお話させていただきました。

        <デザインエイエム実例紹介>
        足を運んで感じた魅力をロゴデザインに反映、外見と内面の不一致を払拭

        企業向けの産業クリーニングを手掛ける株式会社マルヨシ(旧:株式会社マルヨシクリーニング)さま。事業内容や企業のイメージが正しく伝わっていないという課題があり、デザインエイエムにご相談いただきました。

        【抱える課題】

        ・街のクリーニング屋さんと勘違いされ、BtoBの会社であることが正しく伝わっていない。
        ・ロゴの雰囲気と事業内容が合致していないように感じる。
        ・優秀な人材の確保。

        【エイエムが見つけた「らしさ」「強み」】

        ・風通しの良い社風や、社員の皆さんが会社に愛着を持ち活き活きと誇りをもって働いている姿。
        ・端々に感じる女性経営者ならではの細やかな心配りやしなやかで柔軟な考え方、その中にあるブレない強い芯。
        ・清潔感があり洗練された施設や設備。

        【アプローチ】

        実際に溝田が会社や工場に足を運んで感じた、風通しの良い社風や社長の柔らかさの中にある芯の強さをロゴデザインで表現。

        WEBサイトも全面リニューアルし、会社の事業内容や雰囲気がより伝わるイメージ動画を作成した。
        また旧社名に付いていたクリーニングという言葉を外し、会社の歴史を尊重しながらもより洗練した印象に刷新。外側からのイメージと内側の会社の実態の乖離を無くすことに取り組んだ。
        ブランディング実施後、取引先が注目してくださり、以前にも増して仕事内容をしっかりと見てくれるように。社員たちの仕事ぶりを再評価していただくことができた。また求人の応募者数は5倍以上増え、次期社長候補になり得るような優秀な人材も確保することができた。

        <株式会社カラビナ実例紹介>
        隠れたファクトを掘り起こし、本質的な価値を再定義

        顔認証を使用した入退室管理システムやAI技術を搭載した監視カメラシステムといったセキュリティソリューションを提供する株市会社セキュアさま。採用面に課題を持たれ、カラビナへご相談がありました。

        【抱える課題】

        ・社名のイメージから「警備業」と勘違いされ、合同就職説明会に参加しても学生に敬遠されてしまう。
        ・せっかく採用まで進んでも内定を辞退されてしまい、人材確保が難しい。

        【カラビナが見つけた「らしさ」「強み」】

        ・台湾や韓国、中国、イスラエルなど海外とのやり取りがあり非常にグローバルである。
        ・ただ機器を売っているだけではなく、オフィス環境や課題に合わせた企画提案力、ソリューション提案力がある。
        ・顔認証や感情把握システムを利用しメンタルヘルス分野への進出や混雑度チェックや在庫管理システムを利用したマーケティングといった広がりのある技術や製品を持っている。

        【アプローチ】

        人間のように温かい心をもって見る力と人間には成し得ない緻密なことを見る力を兼ね備えた、今までにない「目力」を持った会社であることを『社会にもっと「目力」を。』というコピーで表現。目の中にある光彩をイメージしたキービジュアルと共に提案した。

        セキリュティというラベリングを外し、「目力」をキーワードに自社の持つ優れた技術や製品があらゆる分野へ進出できる可能性があることを、WEBサイトやパンフレット、説明会のトーク内に盛り込んだ。
        ブランディング実施後、革命的に採用状況が変化。説明会での学生たちの反応が明らかに変わり、自分ならば「目力」をどう活かせるだろうとそれぞれが自分事に落とし込み、活発な意見交換ができるように。内定辞退率も劇的に下がり、求めるスキルを持つ学生を安定的に採用できるまでになった。

        「外の目」と「肌で感じた情報」の重要性

        両社の事例に共通して言えることは、自社を俯瞰して見ることの大切さ。
        会社の中にいると当たり前になってしまっていることや埋もれてしまって気づかないこと、その中にこそその会社の価値や魅力が眠っていることが大いにあります。外から見るからこそ発見できる価値、それを磨いて輝かせるのが私たちブランディングデザイン会社の役目です。

        また本質的な価値を見出すためには、綿密な取材や実際に現場に足を運び、肌で感じる情報も同じくらい大切です。
        電話やオンライン会議だけでは分からない、その会社の雰囲気や社員の働きぶり、経営陣や社員たちの会社に対する思いなどを時にはワークショップを行いながら時間をかけて感じ取ります。そこで感じ取った生の情報を「ことば」や「デザイン」に落とし込むことで、そのメッセージにはより説得力や愛着が生まれるのです。

        今後ブランディングデザイン会社に依頼を検討されている皆さまは、その会社の取材力や話に耳を傾ける姿勢などをぜひよく見ていただきたいと思います。

        講師紹介

        株式会社デザインエイエム
        代表取締役 溝田 明(みぞた あきら)

        高知大学教育学部(デザイン専攻)を卒業後、 デザイン制作会社を経て1998年独立。
        2000年 株式会社デザインエイエムを設立。

        株式会社カラビナ
        代表 戸部 二実(とべ ふみ)

        中央大学戦略経営研究科卒、経営学修士。
        (株)リクルートにて、新卒採用ブランディングを経験したのち、2000年独立。
        コピーライター、クリエィティブディクターとして活動。
        2012年に株式会社カラビナ設立。

        「経営をより良くするクリエィティブ」「戦略コンサルトと異なるしなやかな視点から企業の未来にクリエィティブを」の理念で、さまざまな企業のブランディング・コンサルティングに関わる。

        官公庁はじめすべての業種、大手、中小、ベンチャー企業など多岐に及ぶ企業に関わる中で、多彩な経営課題を把握し、その強みを見出すことを得意とする。

        株式会社カラビナ WEBサイト
        https://carab.jp/

        デザインエイエムでできること

        今回のような共同セミナーのほか、今後も経営者やその他会社の運営に携わる方々へ向けて、定期的にブランディングについて分かりやすく解説するセミナーを開催してまいります。
        また出張講師や出張授業なども承っておりますので、ご相談事がございましたら下記お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

        ▼デザインエイエム お問い合わせフォーム
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        ————————————
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        【Texted by】
        MEI SAKATA

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          ブランディングデザインは、会社を無限に強くするー代表溝田のブランディングへの思い

          2023/05/11

          最近「ブランディング」という言葉を、よく聞くようになりました。
          「デザイン経営」も同様です。
          会社経営そのものの中に、デザインやブランディングを積極的に取り入れていこうという流れです。

          以前からデザインやブランディングが重要なのはわかっているが、実際にそれを自社に取り入れるとどうなるのかといった可能性を見出そうとしている中小企業の経営者のご相談が多くなっています。

          ただ「デザイン」も「ブランディング」も定義があいまいで、中小企業の経営者には、まだ距離感があって理解しにくいかもしれません。

          「ブランディングデザイン」とは
          本質を伝わりやすく可視化すること。

          関係性を表すために、3つの円を描きます。
          一番外側の円が「デザイン」 その中の一回り小さい円が「ブランディング」 さらに小さな円が「ブランディングデザイン」です。

          「デザイン」は、現状より良くするための1つの手段です。
          見えない考えを含みます。
          「ブランディング」は、長期的にその価値を高めていくこと。
          「ブランディングデザイン」は、ブランド価値を高めるために、本質を伝わりやすく可視化するコミュニケーションツールであり、長期的な経営戦略なのです。(ネーミングやロゴ、WEBサイトなどはその表現の一部です)

          人は外見を見て、一瞬で判断する。
          でも大切なのは見えない中身。

          外見をいくら取り繕っても、中身は滲み出るものです。
          人で言えば、表情、目つき、声のトーン、態度などにも。

          外見は一番外側にある中身です。
          私が尊敬する稲盛和夫氏もそうおっしゃっています。
          中身が優れている製品は外見も素晴らしいはずだと。

          当社では、一本の木に例えています。
          年輪を刻むのに、最も大切なのは根っこです。
          根から太い幹となり、さらに枝葉となって広がります。
          地中にしっかりと根をはっていれば、多少の雨風に倒れることもありません。
          もし一時的に倒れたとしても、また復活することさえできます。

          ブランディングは、この見えない根っこ(中身)や周りの土(時代や環境)をしっかり観察し、本質を見極めることから始めます。

          根っことは経営者の「志」であり「ビジョン」です。
          企業としての「経営理念」や「大義」ということになります。
          最近ではパーパス(存在意義)という言葉もよく聞きますね。
          その会社が何のために存在し、誰に何をしようとしているのか、社会にどんな貢献をしようとしているのかということです。

          未来が予測しにくいと言われる今、時代はさらに大きく移り変わろうとしています。
          企業として乗り越えるべき課題も1つとして同じ状況はなく、それぞれ違います。
          その時代に合った経営者の利他の「志」こそが、唯一無二の価値となり、個性や魅力の元となり、共感を得やすくするのです。

          ブランディングデザインの根源は、経営者や会社経営そのものの中にあります。
          ブランディングを進めるにあたっては、まずは貴社のことを知り尽くす必要があります。
          貴社のことを深く理解もせず、デザイナーが勝手に考えて、外見だけを一時的に取り繕っても全く意味がないのです。
          (当社がデザインコンペに参加しない理由もそこにあります)

          ブランディングデザインは、
          会社を無限に強くする。

          2000年の会社設立依頼、数多くのブランディングデザインを手がける中で、クライアントが見る見るパワーアップしていく様子を目の当たりにしています。
          何と言ったら良いか、、、
          足りなかったピースがパチっとはまるというか、身体で言えば血液が流れ始めるというか、その会社の本来の姿に戻るといった感覚もあります。
          時間の経過とともに、知らず知らずのうちに商品やサービスが複雑になってしまい、本来の価値や魅力が見えづらくなっていくことは、当然のことです。

          観察する時には冷静な客観視が大切で、社内からだと当たり前すぎて見えないことが、社外から見た時には、本来の価値や魅力を発見できることがあります。

          すでに商品やサービスの良さがあって、かつ経営者のなんとか会社を良くしていきたいという覚悟と謙虚さがベースにあれば、会社は必ず上向きます。

          私はそのような誠実にがんばっている会社を、デザインの力で後押ししたい。
          (逆に言えば、不誠実で謙虚さのない会社とはご一緒できないです。
          デザインはコミュニケーションなので、そもそもそういう会社のブランディングは決して成功しません)

          今後、中小企業にとって、デザインは特別なものではなく身近なものになっていきます。
          デザインはその使い方によっては、無限にパワーを与えてくれるものなのです。
          そのためには、根っこ(中身)がしっかり存在し、
          どこに向かうのかという経営者の「志(ビジョン)」と、その軸に基づいたデザインが重要です。

          日本には、もっともっと発展・成長すべき可能性のある会社が埋もれていると感じています。
          私たちもそんな会社と出会い、お互いに長期的に発展し、世の中を少しでも良くするため、関わってくれる人たちをハッピーにするため、「ともに、明るい未来への旅を」ご一緒できれば、大変ありがたいと考えています。

          たった一度の人生(と言えば大げさでしょうか?)、
          時間は限られますが、もしもご縁をいただきお手伝いさせていただく以上は、全力でサポートさせていただきたいと思います。

          ともに、明るい未来を開拓していきましょう!

          【Texted by】
          AKIRA MIZOTA( art director / designer )

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            溝田が地元TV番組でデザインへの思いを語る

            2023/04/27

            えひめ情熱人

            弊社代表・溝田が自身の出身地である愛媛県の番組「えひめ情熱人」(南海放送)へ出演しました。
            この番組は愛媛にゆかりのある方たちが自身の仕事の流儀や人生について語る番組です。

            きっかけは、溝田の高校の同級生に数年前に送っていた自身の著書、「本質を一瞬で伝える技術」(KADOKAWA中経出版)でした。
            いつかメディアで紹介したいと気にかけてくれていた同級生(愛媛・南海放送局長)から突然のテレビ取材の依頼をうけ、何か地元に貢献できればと出演を快諾。
            故郷・愛媛県や、中島(*)の人たちへ、自分のデザインに対する思いや、「デザインで何かお役に立てるなら」という思いからでした。

            *愛媛県松山市沖の離島。瀬戸内海国立公園に属する、海と果樹園が広がる自然豊かな溝田の故郷。
            6つの有人島と22の島々から成ります。

            1回約2分半の3回番組。 放送を見た多くの愛媛県内の方々や友人たちからの反応もよく、喜んでくれていました。
            その中に一人、「中島を活性化させたい」と活動している方から連絡をいただきました。
            思わぬ出会いもあり、地元への貢献につながりそうです。

            地元への思い

            溝田も「デザインを通して故郷に貢献できれば」という思いが昔からあります。
            18年前にも、松山市・中島総合文化センターのポスターとロゴをデザイン。中島に少しでもスポットを当てたいとの想いから自ら制作しました。

            愛媛県松山市・中島総合文化センター デザイン制作
            制作実績についての詳細は→

            島の名前の一文字をとり、漁網の糸や凧糸で結ぶかのように、島の素朴さや自然の豊かさを表現しています。
            地元でお世話になった恩師に相談をし、協力を得ての制作でした。
            このポスターがJAGDA(日本グラフィックデザイン協会)年鑑に入賞。
            入賞したポスターが掲載された年鑑を中島総合文化センターへも寄贈しました。

            そして、この恩師とのやりとりがきっかけで、のちに松山市立中島小学校の校章のデザイン制作へとつながります。
            「故郷・中島がなかったら今の自分はなかったし、今のデザインはできなかったと思う」と溝田は言います。

            「デザイン」という仕事を遠くに感じることなく、その強みを知ってほしい。デザインを上手に使うことで、未来への成長を後押ししたり、人に伝わりやすくなったり…会社にとって重要な武器になり得る。
            そのことをもっと伝えていかなくてはならないし、自分達にしかできないデザインで故郷への恩返しと世の中への貢献をしたい、という思いが伝わればありがたいです。

            全3回にわたって放送された「えひめ情熱人」。
            vol.1では溝田が考えるブランディングデザインの役割について、
            vol.2では仕事観について、vol.3では故郷 松山への思いをそれぞれ語っています。

            vol.1 溝田が考えるブランディングデザインの役割について

            vol.2 仕事観について

            vol.3 故郷 松山への思い

            弊社オフィシャルサイト内「代表者プロフィール」でも、中島での様子が語られています。
            どうぞ、併せてご覧ください。

            【Texted by】 YUKIKO SAWADA

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              【終了】5/18(木)17:00〜「会社経営を強くするためのブランディング」セミナー開催!!

              2023/04/07

              グローバル社会、少子高齢化、コロナのような不意な外部環境、
              いいものをつくれば売れるという時代はとっくに終わり、
              企業経営にブランディングを取り入れる傾向は高まるばかりです。

              ブランディングとは、その見えない価値や魅力を高めることであり、
              ブランディングデザインとは、そのためのすべての設計行為です。

              企業の価値や魅力がどこにあるか、それは言うまでもなく、企業の中にあります。
              外からつけ加えたり飾ることではありません。
              では貴社のまだ見えない価値や魅力を見つけ、高めるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
              成功する正しいブランディングとは?その具体的な方法は?
              自社のことはなかなか客観的に見られないもの。

              このセミナーでは、60分という短い時間ではありますが
              ポイントを押さえてわかりやすくお伝えします。

              課題や悩みはそれぞれの会社によって異なりますが、
              会社経営を強くするヒントとして、ぜひお役立てください。 たくさんのご参加をお待ちしております。

              〇こんな課題をお持ちの方にオススメ

              • 自社の商品やサービスには自信があるが、それをどのように伝えると良いかわからない。
              • これまでデザインやブランディングに力を入れてこなかった。
              • まじめに会社経営をしている。経営をもっと良くしたい。
              • 新しく事業展開をするにあたり、商品やサービスを見直したい。
              • 良い人材確保をしたい。従業員の志気も高めたい。

              ご参加者の声

              自分の会社の理念を明確にしたくて参加しました。
              現在は様々なお客様からのご要望に対応するのが精一杯で、ただ忙しいばかりに。 セミナーに参加し、やりたい事とやるべき事の整理が必要と感じました。
              (業種:製造業)

              ブランディングについて学ぶため参加しました。
              中小企業は名前が知られていないからこそ、ブランディングが効果的だということや、
              採用の事例が参考になりました。
              (業種:士業)

              ブランディングの考え方と、事例がわかりやすかった。
              個人事業主なので、きちんと考えて今後やっていきたいと思います。
              (業種:専門サービス)

              ブランディングとは何なのか、自社にどう活かせるのかを知りたくて参加させていただきました。
              どうしても意識していないとつい一貫性のない発信をしたり、体裁だけ整えようとしたりしてしまうものだなと思いました。
              (業種:マネジメント)

              ブランドに関して、統一感、一貫性が大切ということを知ることができてよかったです。
              きちんと認識したいと思いました。
              (業種:美容)

              本セミナー満足度について、「非常に良かった」「良かった」という回答が、全体の100%!

              ●開催概要

              主催 株式会社デザインエイエム
              会期 2023年5月18日(木)17:00〜18:00
              会場 オンライン(Zoomを利用します)
                 URLは開催前日までにメールにてご案内いたします。
                 ご自身のPCやタブレット端末、スマートフォンで受講可能です
              対象 中小企業の経営者、その他会社の運営に携わる方
              参加費 2,000円
              定員 15名
              締切 2023年5月16日(火)23:59
              詳細・お申込み先はこちら →

              注意事項

              • ライブ配信を視聴できるのは、事前にご登録いただいた方のみとなります。
                参加用URLの転送、共有は禁止とさせていただきます。
                また、参加ディバイスはお一人様おひとつに制限させていただきます。
                複数ディバイスからの接続がある場合は、参加をご遠慮いただくこともございますのであらかじめご了承ください。
              • ライブ配信内容の録画、録音、撮影については固くお断りさせていただきます。
                これらの違反が発覚した場合、法的処置を取らせていただく場合もございますのでご注意ください。
              • 当セミナーはライブ配信のみとなります。イベント終了後、アーカイブの公開はございません。
              • 〇講師紹介

                株式会社デザインエイエム
                代表取締役 溝田 明

                高知大学教育学部(デザイン専攻)を卒業後、 デザイン制作会社を経て1998年独立。
                2000年 株式会社デザインエイエムを設立。

                「デザインで明るい未来をつくる」という理念のもと、 企業のCI・VI・ロゴなどのグラフィックデザイン、 ブランディングを中心に活動している。
                そのデザインによってクライアントが株式上場を果たしたケースや、 売上を1年で4倍にしたケース、異例の大出世をしたケースもある。
                リピート率は9割を越える。

                著書『本質を一瞬で伝える技術』(KADOKAWA中経出版)
                NHK「クローズアップ現代」等 出演多数
                書籍「ニホンゴロゴ2」等 掲載多数
                日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員

                お問い合わせ先
                株式会社デザインエイエム  セミナー事務局
                E-mail:designam@designam.co.jp
                TEL:03-5465-1008
                WEBサイト
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                  あなたの企業は大丈夫?ビジネスチャンスを逃す可能性のあるロゴとは【ロゴの役割4】

                  2023/03/09

                  私たちの身の回りには、あらゆるものに企業や商品の「ロゴ」があります。
                  今やロゴのついていないものを見つける方が難しいかもしれません。

                  そんな私たちにとって身近なロゴですが、実は企業や商品にとって、非常に重要な役割を担っていることはご存知でしょうか。
                  当社では、ロゴには主に6つの役割があると考えています。

                  この役割から外れているロゴは、ビジネスチャンスを逃している可能性があります。
                  その6つの重要な役割を、全6回に分けてご紹介しています。

                  第3回目は、ロゴには他社との違いを明確にする役割があるとご紹介しました。
                  今回はロゴの役割4つ目、「専門分野や事業内容を認知させるもの」についてご紹介します。

                  ロゴの役割4.
                  専門分野や事業内容を認知させるもの

                  突然ですがみなさん、こちらのロゴを見てどのような企業をイメージしますか?

                  こちらは「株式会社オオスミ」さまという環境コンサルを行う企業のロゴになります。
                  地球や葉っぱのモチーフ、地球のドクターというキーワードから、環境関連の企業かな?と連想されたのではないでしょうか。

                  株式会社オオスミさまのブランディング事例について詳しくはこちら→

                  企業は製造業、建設業、飲食業、サービス業など、大きく20の業種に分けることができます。
                  また、これも大きな分類で、ジャンルは多岐にわたります。製造業と言っても食品メーカもあれば精密機器のメーカーもあり、アパレルもあるように、どの会社も専門分野や事業内容がはっきりしているはずです。
                  にもかかわらず、ロゴでそこをきちんと表現できていない企業は少なくありません。

                  これは非常にもったいないことです。
                  例えば、飲食店でありながら、化粧品を彷彿させるクールなロゴだったり、緻密さや繊細さが求められる専門分野なのに、大ぶりで分厚い印象だったり。付加価値を提供する事業が、チープなイメージのロゴを使っていたり。
                  世の中には狙いの定まっていない、軸がぶれたロゴがたくさんあるのも事実です。

                  ロゴから受ける印象と事業内容が異なると相手に誤解を与えかねません。
                  正しくあなたの会社のことを認知してもらうことができない状態になってしまっています。ブランディングの面から考えると失敗です。

                  企業の顔として、専門分野や事業内容を認知してもらう役割も担うロゴ。
                  もし実際の業態とは異なる形で認知されてしまっている場合は、顧客層を取りこぼしている可能性もあります。
                  これを機に、自社のロゴはどうか、ぜひ見直してみてください。

                  次回はロゴの役割5つ目、「世の中にフラッグ(旗印)を立てるもの」についてご紹介していきます。

                  ステップメール「ロゴマークご発注で失敗しないために。」

                  当社では、ロゴマーク制作をご検討中の方へ向けて、 ロゴマークご発注で失敗しないために知っていただきたい情報を全6回のメールでお届けしています。
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                    企業の想いや考えに触れる空間体験 「ととのう宇宙ラウンジ GINZA456 Created by KDDI」

                    2023/03/02

                    弊社で定期購読している雑誌「ブレーン」で、「企業ブランドを体験
                    新たな空間体験の演出と作り方(2023年2月号)」という特集がありました。
                    コロナ禍を経て、企業ブランドを体感できるリアルな空間での体験価値がどのように変化してきているのか、各社の実験的な取り組みから考えていくという内容です。
                    詳しくはこちら

                    コロナ禍以前も、そのような企業の取り組みはあったと記憶していますが、コロナ禍後の体験価値の変化がどういうものなのか興味を抱き、紹介されている中から、KDDIの手掛ける「GINZA 456 Created by KDDI」へ行ってきました。

                    「GINZA 456 Created by KDDI」とは

                    銀座にある、地下1階~2階の3フロアで構成された施設。施設名の「456」には、銀座4丁目5番6号にあることと、4Gから5G、5Gからその先へとつなぐ場所としての意味合いを持っています。

                    自社の商品やサービスを選んでもらうために、まずはブランドに愛着を持ってもらう必要があると感じ、ブランドの魅力を広く発信するこの施設が作られました。KDDIの掲げるブランドスローガン(*)を体験を通して実感してもらえる場です。

                    *ブランドスローガンは、『おもしろいほうの未来へ。』『Tomorrow,Together』。通信を中心として、日常生活や企業活動における新しい体験価値を生み、お客さまや社会に寄り添い、一緒に未来へ向かって持続的に発展・成長していきたいという思いが表現されています。 参考:没入できる地下空間でブランドスローガンを体感 | ブレーンデジタル版

                    企業の思いを伝えるための取り組みとして、特に注目したいのが地下1階のフロアで開催されるイベント。
                    ここでは、5Gや先端テクノロジーを活用した体験型コンテンツを楽しめるフロアとして、定期的にイベントが開催されています。

                    KDDIは、「つなぐ」会社として自社を再定義し、ブランドメッセージを発信しているようです。

                    GINZA 456 つなぐプロジェクト
                    「ととのう宇宙ラウンジ」体験

                    「ととのう」といえば、最近のサウナブームが連想されますが、今回のイベントは、幻想的な映像で宇宙空間を旅する時間と瞑想で集中する時間が交互に設けられることで、心がととのっていく体験ができるというイベントです。

                    地下のフロアに入ると、各自のスペースに案内され、ととのう度合を計測するためのイヤホン型の機器が配られます。宇宙旅行中リアルタイムで脳波を測り、体験を通じてどれだけととのうことができたのかを最終的にスコア化してくれます。

                    準備ができたら、約30分ほどの宇宙旅行の始まりです。

                    銀座から出発し、宇宙へ。幻想的で美しい映像を楽しむ時間と集中する瞑想の時間が交互に繰り返されます。
                    瞑想タイムでは、自分の周囲に、ととのい度合が分かる光のイメージが映し出されます。ととのっているほど青く穏やかな光に。
                    映像の他にも音や香りなどで演出され、深ーい呼吸をしていくことで、徐々にリラックスしていく感覚でした。
                    しかし、つい自分の光が気になって意識しすぎると、逆に光の波が激しくなってしまったり。瞑想は中々難しいです…。

                    最後は自由に動き回り、たどり着いた宇宙空間を楽しむことができます。映像に触れると、生物が鳴いたり、モノが動いたり、とても面白い映像体験でした。

                    ととのうスコアの結果は100点中、94点!体験を通じて、ととのうことができたようです。

                    イベント体験を終えて

                    イベント自体が楽しかったのはもちろん、KDDI=携帯電話のイメージが強かったので、施設での体験を通して企業の取り組みを知る機会となりました。
                    イベント参加のついでに他フロアを見ている方々がいたり、この施設を通じて、普段の顧客層とは異なる方々との接点を作り出しているというのは間違いありません。ファンを生み出す一助となる体験を提供している空間なのだと改めて感じました。

                    また、今回のイベントでは、KDDIを表すキーワードの一つである「宇宙」を題材に、ユーザーに興味を持ってもらえるように工夫されています。ユーザー参加型のイベントを行うことで企業の魅力やメッセージを伝えていっているKDDIの企業ブランディングの取り組みが学べました。

                    イベントについて詳しく知りたい方はこちら

                    【Texted by】
                    MIZUHO OGURA( director )

                    本メディアは、デザインが経営課題を解決する手段であることを経営者の方へ広く知っていただきたいという思いのもと、情報発信を行っています。
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                      デザイン、広告の最先端!「日本のアートディレクション展2022」レポート

                      2023/02/22

                      2022年11月1日〜30日の1ヶ月間、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)、クリエイションギャラリーG8の2会場で同時開催された「日本のアートディレクション展2022」に行ってまいりました。

                      「日本のアートディレクション展2022」とは、1952年に結成されたADC(正式名称:東京アートディレクターズクラブ)の会員であるトップクラスのアートディレクター約82名が審査員となって行われる年次公募展です。

                      トップクラスのアートディレクターにより審査が行われるため、日本の広告やグラフィックデザインの先端の動向を反映する賞として国内外の注目を集めています。

                      こちらは会場の様子です。
                      2021年5月〜2022年6月までに日本国内で発表、使用、掲載された約6,000点の応募の中から、選出された作品が数多く展示されていました。

                      今回は、その中からグランプリに選ばれた作品と、私が特に気になった作品を紹介します。

                      「HIROSHIMA APPEALS」ポスター

                      今回、日本のアートディレクションADC賞グランプリに選出された作品が、大貫卓也(*1)さんの「HIROSHIMA APPEALS(*2)」のポスターです。

                      *1大貫卓也さん
                      日清カップヌードル「hungry?」、ペプシコーラ「Pepsiman」、資生堂「TSUBAKI」など、数多くの傑作広告を生み出したデザイナー/アートディレクター。

                      *2「HIROSHIMA APPEALS」
                      国内外に向けて“ヒロシマの心”を広く内外に訴える事業として1983年に開始され、毎年JAGDAを代表するデザイナーが1名ボランティアでポスターを制作する活動。

                      スノードームの中に閉じ込められた白い鳩。
                      とてもインパクトのあるビジュアルですね。
                      このポスターにはある仕掛けが仕掛けられています。

                      大貫さんは、このポスター制作に当たって、見た人が心を動かされ、 戦争や原爆を自分ごととして考えられる、そんなライブ感があるものをつくりたいとインタビュー記事で仰っていました。

                      そのライブ感を演出する仕掛けが、ARです。

                      なんとポスターにスマートフォンをかざすと、スノードーム内の真っ黒な粉が舞い散り、白い鳩が一瞬にして黒く包まれていきます。
                      実際に私もARを使った演出を体験しましたが、平和の象徴である白い鳩が黒に染まって行く姿は、衝撃的でした。
                      大貫さんの狙い通り、心が動かされ戦争について考えさせられる作品でした。

                      大貫さんの作品の他にも体験型の作品が多かったような印象でした。
                      これからはデザイナーとして、体験もデザインできなくてはいけないと学ぶことができました。

                      レモン菓子屋「レモンノキ」

                      今回、個人的に印象的だったのがADC賞を受賞した「レモンノキ」というレモン菓子屋さんのデザインです。

                      ビジュアルの統一感も素晴らしかったのですが、このデザインになるまでの過程がとても印象的でした。

                      デザインを担当されたのは、グラフィックデザイナー・アートディレクターの関本明子さん。
                      関本さんは、実際に商品に使用するレモンの畑まで足を運び、そこで得たインスピレーションを元にロゴマークなどを制作されたそうです。
                      その様子について、関本さんのコメントを一部引用します。

                      “このブランドの魅力は、国産レモンの旬の時期のみレモンケーキを販売するという、とにかく尖ったこだわりを持っていることです。
                      商品に使用する狛江市特産のレモンの木を見に店舗近くの畑に連れて行って頂きました。
                      そこで見たレモンの木は沢山の大きな鋭い棘に覆われ、レモンの実はその棘で傷だらけでした。
                      レモンの木にこんな大きな棘があることを初めて知り、また、その大きな棘は、レモンの酸味にも見え、ブランドの尖ったこだわりとも繋がり、その棘をモチーフにデザインしていきました。
                      ブランド名や商品名もカタカナに整理していただいたことで、ロゴも棘に見える様なブランドイメージをより伝えられる表現となりました。
                      (関本明子)“
                      (引用:日本のアートディレクション展2022 レモンノキ解説にて)

                      このように、現地で得たインスピレーションを元にデザインが出来上がる様子を見ると、デザインにおいて、実際に現地に足を運ぶことの大切さを改めて感じることができます。

                      弊社も机上のデザインではなく、現地に足を運び、そこでしか感じることのできない雰囲気や空気感などを大切にデザインすることを心がけています。

                      今回の「レモンノキ」では、そのインスピレーションをどのようにデザインに落とし込んでいくか学ぶことができ、大変大きな収穫となりました。

                      また、ロゴだけでなくパッケージなどもコンセプトに沿ったデザインで、グラフィック全体も統一されていてとても魅力的でした。

                      そのブランドならではの世界観で統一されたデザインは、ブランドの魅力が一瞬で伝わり強いブランドになるのだと実感することができました。

                      他にも数多くの作品が展示されており、非常に勉強になりました。
                      美しいデザインや斬新なアイデア、緻密なコンセプト設計に触れ、早く事務所に帰ってデザインをしたくなるような展示会でした。
                      今回学んだことを実際の現場でも生かして行ければと思います。

                      また、今回展示が行われた「ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)」、「クリエイションギャラリーG8」では、このような美しいデザインに触れることができる展示会が定期的に行われているので、ぜひ見学に行かれてみてください。

                      【Texted by】
                      KEITA YAMADA( designer )

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