【STAFF VOICE】「人のためになる仕事がしたい」 デザインエイエム全体を見渡す、母的存在の敏腕アートディレクター。
2025/03/05

Interviewee

株式会社デザインエイエム
アートディレクター
安武 千尋 CHIHIRO YASUTAKE
デザインを通してお客さまをトータルでサポートしたい
アートディレクターとして、デザイン全般の業務を担当しています。ロゴ、名刺や封筒、ウェブサイト、展示会のディスプレイ、パッケージ、イラスト、最近は動画のディレクションなども行っています。
業務の幅が非常に広いですね!
そうですね。デザインにまつわることでご相談があれば、何でもご提案させていただきます。お客さまは私たちを信頼して依頼をくださるので、何とかそれにお応えし、出来る限りトータルでサポートしたいと考えています。
素晴らしい姿勢です。業務の進行管理をやられることもあるのでしょうか?
そうですね。案件によってはディレクション含め、私が担当することもあります。
ディレクションからデザイン制作、納品までをお一人で!頼もしい。1社から複数の依頼をいただくことも多いですか?
そうですね。現在担当している会社さんでもロゴ、名刺、ウェブサイトそれぞれでデザインの依頼をいただいています。
ツールが変われば、見せ方や立たせるポイントも変わってきます。どうすればそのお客さま“らしさ”や思いが一番表現できるか。入念なヒアリングでお客さまをあらゆる角度から理解し、ベストなデザインをご提案できるよういつも心がけています。
依頼の種類が増えれば、その分お客さまのことをより多面的に理解する必要があるということですね。

仕事をしながらスキルを身につけ、営業アシスタントからデザイナーへ
いいえ。仕事をし始めてから徐々に身につけていった形です。
大学ではテキスタイルデザインを専攻していたので、どちらかというとグラフィックよりも工芸を学んでいました。
なので最初は広告制作会社に営業アシスタントとして入社し、デザインに必要なスキルを少しずつ身につけていきました。規模の小さい会社だったので、あらゆることに挑戦させてもらえる環境だったのがありがたかったですね。ここで広告業界の一連の業務を経験できたと思います。
その会社には何年いらっしゃったのですか?
3年くらいですね。ここから本格的にデザインを仕事にしたいと思い、その後デザイナーとして制作プロダクションに転職しました。
ここから本格的にデザイナーとしてのキャリアが始まるのですね。
その会社は社長以外デザイナーが私だけという環境だったので、デザインに関する業務をすべて1人で担当していました。企画やイラスト、CG制作に加えて、スケジュール管理や外注先とのやり取り、撮影の手配やディレクションなど…あらゆることを自分で行っていたので、非常にハードでしたがその分多くの経験を積むことができました。今、1人で一連の仕事をこなせるのは、ここでの経験があったからだと思います。
今の安武さんが作られた職場と言っても過言ではないですね。
そうですね。デザイナーとしての基盤が作られた会社だと思います。まだまだでやったことがないことも多かったのですが、とりあえず「できます!」「やります!」と答えて、仕事を受けていました。そこから独学で猛勉強。とにかくこの時期は必死に食らいついてがむしゃらにやっていた気がします。
「経験は力なり」ですね。
幸運なことに、ちょうどこの頃がアナログからデジタルへと切り替わる時期だったんです。周りの人達はアナログ出身の人たちばかりでデジタルに精通している方がいなかったので、キャリアの浅い私でも何とか他の方と遜色なく仕事をすることができました。
なるほど。アナログからデジタルへの移行で、ちょうど全員が同じスタートラインに立った時に経験を積めたということですね。
その点は本当にラッキーでしたね。
ご結婚や出産はその会社にいらっしゃる時だったのですか?
そうですね。1人目の時は周りの協力もあって何とか仕事を続けられましたが、2人目の後はどうしてもセーブしないといけない事が多くて。非常にやりがいを感じる職場でしたが、このまま仕事を続ける難しさを感じ、転職を考えていました。
そこでデザインエイエムに入社されるのですね。
実はここだけの話なのですが……(笑)
最初にデザインエイエムに応募した時は、面接の練習にもなるし、当時の自宅からも近いし、とりあえず受けてみるか~という軽い気持ちだったのです。
なんと…!これは大きい声では言えないですね(笑)
面接をして村上さんからお話を伺ったのですが、その時募集していた職種がWEB関連だったこともあり「ちょっと違うよね」という話になって、その時は入社とはなりませんでした。
まさかそんな経緯があったとは…!一度遠のいた縁が再び繋がったのはなぜだったのですか?
村上さんが私のことを覚えてくださっていて、「今度デザイナーでも募集をするから、よかったら応募してくれませんか?」と個別にメールをくださったのです。
新しい職場も決まっていない状況だったので、ぜひ!と改めて面接を受けさせていただき、デザインエイエムに入社することが決まりました。
なんというご縁なのでしょう!
村上さんには本当に感謝ですね。

デザインに欠かせないお客さまとの深いコミュニケーション
8年になります。
安武さんから見て、デザインエイエムはどのような会社でしょうか?
とにかくお客さまに愛されている会社だなと感じます。そして、全てのお客さまの人柄が本当に素敵です。我々はお客さまを理解するため、割と深いところまで踏み込んでヒアリングや現地視察を行うのですが、嫌な顔一つせず、むしろ自分たちのことをこんなにも知ろうとしてくれてありがとうございます、と言ってくださるのです。いえいえ、こちらこそありがとうございますと言いたいくらい、本当に温かいお客さまばかりです。
そんなお客さまからのご相談であれば、何としてでもお応えしたい!と思いますね。
デザインエイエムならではやりがいや面白さはどのような点にあると感じますか?
1つの会社に深く関われること、ですね。デザインエイエムにいなければ知りえなかった会社や業界、仕事内容について新たに知ることができ、こんなにも自分の当たり前の日常を支えてくれている仕事があるのかと案件を担当するごとに感動を覚えますし、多くの学びがあります。
業種によっては、なかなか私たちの目に触れる機会のない企業さまも多いので、デザインを通してもっとこういった会社があるんだよ!ということを世の中に伝えていきたいですね。
デザインがその会社を知るきっかけになるのは嬉しいことですね。安武さんが直接足を運んで、お客さまへ取材やヒアリングを行うことも多いですよね?
そうですね。お客さまの顔を見ながらお話を聞くかどうかで、温度感や理解度が大きく変わってくるので、その点はとても大切にしているポイントです。オンラインでのやり取りだけでは決して見えない発見も多いですし、ご提案するデザインの精度も確実にあがります。
なるほど。よりお客さまが求めるデザインをご提案しやすくなるのですね。
お客さまのことを知ることはもちろん、同時に自分のことを知っていただく機会にもなるので、お客さまと打ち解けるスピードも格段に上がりますね。お互いを知って良好な関係が築けると、こちらも踏み込んで質問ができますし、提案した際にお客さまもデザインエイエムの考えをより深く理解してくださる気がします。
これほどまでにお客さまとのコミュニケーションを大切にしている会社も珍しいと思います。
確かにそうかもしれないですね。
自らの経験を踏まえ、デザインエイエム全体を引き上げる存在に
特別なことは無いのですが、家族とお出かけするのが一番のリフレッシュですね。海とか山に行って、自然の中で特に何もしない時間を過ごすのが好きです。
それはかけがえのない時間ですね。
いつまで一緒に付き合ってくれるかな?(笑)でも子供の成長とともに、その分自分も新しいことにチャレンジしていけるかなとワクワクしています。

子育て中は本を読むことがなかなか出来ていなかったのですが、最近本をよく読むようになって。
今後も読書の機会を増やして情報をインプットしていきたいですね。
最近読まれた本は何かありますか?
最近は「心理学」に関する本が面白くて、よく読んでいます。直近で読んだ本はUI(ユーザーインターフェース)と心理学を掛け合わせた本だったのですが、自分が今まで何となく頭のなかで考えていたことが、しっかりロジックとして説明されていて。ストンと腹落ちしましたね。その本の内容は、自分のデザインを言語化するときの根拠として意識的に取り入れるようにしています。以前よりも説得力を持たせることができるようになったと思います。
提案された側もよりデザインに対しての理解度が高くなりそうですね!
では最後に、今後自分がこうなっていたいという将来像はありますか?
デザインエイエムで働くようになって、改めて自分は人と一緒に仕事をするのが好きなのだなと感じました。今後も、お客さまのために誠実に頑張るスタッフとともに、「人のためになる仕事」をし続けたいなと強く思いますね。
今でも十分すぎるくらい役目は果たされていると思います!
安武さんがいるだけで安心できるといいますか、私たちスタッフにとっても本当に心強い存在です。
そう思ってもらえていたら嬉しいですね。
今後は今デザインエイエムで働いているメンバーをもっと引き上げていく、みたいなことができたらいいなと思っています。
自分自身が結婚や出産を経験し、仕事との両立で壁にぶつかったり、しんどかった部分があったりしたので。今後そういったライフステージを迎える子たちのフォローができるような存在でいられたらなと。
素晴らしいです!そんな思いを知ったら、スタッフもみんな嬉しいと思います。
安武さんは2児の母だけでなく、デザインエイエムの母でもあったのですね…(感涙)
(笑)
私も下の世代の子から学ぶことも多く、本当に楽しく仕事させてもらっています。ありがたい環境です。
今日は貴重なお話の数々、本当にありがとうございました!
こちらこそ、自分を振り返る良い機会になりました。ありがとうございました!
安武の詳しいプロフィールはこちらからご覧いただけます。
編集後記

常に物事を俯瞰的に捉え、会社やスタッフに温かく寄り添ってくださる安武さんはまさしく“デザインエイエムの母”。
ご自身の経験を踏まえ、これから出産や育児を経験するスタッフを仕事面でも精神面でもサポートしたいという心強く温かいお言葉が聞けた大変貴重なインタビューでした。
【Texted by】MEI SAKATA(PR)