TREND REPORT「ロゴデザインと遊び心のある展開」
2021/08/17
元来、家紋や紋章など他者との違いを識別するために使われるようになった、ロゴ(ロゴマーク)。
現在はブランディングデザインの中核的な存在になり、
世界はロゴで溢れ、今やロゴのついていないものを見つけるほうが難しいくらいです。
あなたが今、身につけているスマホや時計、手帳やボールペンにもロゴは必ず入っています。
その会社らしいロゴ、商品にふさわしいロゴはあって当然の存在です。
その分、ロゴは頻繁に変更できるものではありません。
コスト面でもそうですが、世の中に自分たちのビジョンや存在意義を浸透させる役割も担うため、
10年〜20年は使うものと考えるのが良いでしょう。
しかし、変化の激しいビジネス環境では、将来の事業展開や、使用シーンに応じた展開なども考慮したいもの。
今回は、それらを考慮して複数バージョンのデザインを制作した事例をご紹介します。
ペット専門の不動産屋 &PET
ペットも人も幸せな住まいづくりをコンセプトに、ペット専門のリノベーションマンションをプロデュースしている、& PET様。
ロゴは一見して特長が分かるよう、
大切なペットとの暮らしを守る意味を込め、鍵穴とペットの耳をモチーフとしました。
ロゴ制作前のヒアリング時から&PET様は、人とペットの幸せのための事業展開を見越していました。
そのため将来の事業展開を視野に入れ、耳の形を変えたバリエーションもご用意。
&PETらしさがブレることなく、事業展開していけるデザインです。
北海道のゲストハウス cinukarkur
北海道のゲストハウス、チヌカルクル。
チヌカルクルとはアイヌ語で「北斗七星」のこと。
ロゴはアラスカの州旗をモチーフに表現しており、チヌカルクルが提供する「空間という贈り物」をイメージしてリボンを施しました。
北海道東川に存在しているチヌカルクル様。
「自分たちはここにいます」ということをロゴに込めたいとお考えでした。
そのお考えを一層強く表現するため、春夏秋冬それぞれの北斗七星で、ロゴをご用意しました。
旅行・イベント企画 ADAC travel melody
旅行やイベントの企画プロデュース会社の株式会社ADAC。
旅行や研修を通して、新しい世界へ進んでいくアーチトンネルをモチーフに、ロゴを制作。
横に見ると「adac」の文字で構成されています。
たくさんの経験を重ね、お客さまの夢や可能性が広がっていくことを表現しました。
また、旅の楽しさを一層表現するため、背景とロゴに対して色の組み合わせを3パターン設定。
カラーによって印象の異なる、遊び心を持たせています。
【Texted by】
ARISA KUSABA( director )
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