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【STAFF VOICE】MBA取得は「学び半分、人との出会い半分」。いつまでも変わらないアクティブな姿勢の根源にあるものとは?

2024/07/05

Interviewee

株式会社デザインエイエム
取締役
プロデューサー/MBA
村上 敦子 ATSUKO MURAKAMI

社内外の業務をこなす、会社を広く見渡すバランサー

坂田まずは普段のお仕事についてお伺いします。村上さんの業務は非常に多岐に渡っている印象がありますが、デザインエイエム内ではどのような役割を担われているのでしょうか?

村上 一言で表すなら「バランスを取る人」ですね。常に会社の状況を俯瞰して、スムーズに事が運ぶよう調整をかける仕事が多いと思います。

坂田具体的にはどのような業務を?

村上内部的な業務でいうと、案件の進行状況を見て停滞している部分の原因を明確にしてもう一度軌道に乗せたり、スタッフが業務を進めやすいよう会社としてのルールを制定したり、総務や人事面の対応や業務効率化のためのシステム選定なども行っています。

坂田案件に関する対応に加え総務や人事のお仕事まで…!本当に幅が広いですね。

村上そうですね。私は仕事をするうえで「同じ失敗を繰り返さない」という信条があります。どのような分野でも過去に失敗してしまったことや対応に苦慮した出来事に対しては、よい教訓としてルール決めや対応のマニュアル化を行い、次に同じような問題に直面した際に迷いなく速やかに対処できる環境を整えることを心がけています。

坂田内部的な業務のほか、お客さまへの対応もされていますよね。

村上主にお問い合わせをいただいたお客さまへのファーストコンタクトは私が担当することが多いですね。限られた時間の中でどんなお悩みがあるのかをキャッチすることが非常に大切だと思っているので、いつも神経を研ぎ澄ませて対応をしています。

坂田いつも熱を持ってお客さまにプレゼンテーションされている姿が印象的です。実際にお客さまのところへ出向くこともあるのでしょうか?

村上もちろんです。社員の方たちの働く姿を見て会社の雰囲気を感じたり、経営者の方と直接お話をして考え方を伺ったり。現場感を把握することはとても大事にしています。

将来を見据えて飛び込んだIT業界。「人との関わり」を求めインストラクターの道へ。

坂田第一回の溝田さんへのインタビューの中で、村上さんは創業時(2000年)からデザインエイエムに携わられているとお伺いしました。それまではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

村上一番長かったのはIT業界でのインストラクター業務ですね。約7年間働いていました。その後旅行業のシステム会社に転職し3年ほど働いた後、本格的にデザインエイエムに携わるまではマーケティング会社にいました。

坂田IT業界に長くいらっしゃったのですね。

村上そうですね。一度別の専門学校を卒業したのですが、これからは絶対にパソコンのスキルがあった方が良いと考え、自分で学費を出してパソコンの専門学校に入り直しました。

坂田もう一度自費で専門学校に!行動力の高さはその頃から健在ですね。

村上一度これだ!と決めたら行動しないと気が済まなくて(笑)。1年間そこで学んだ後、もともと人と接する仕事がしたいと思っていたので、インストラクターという職種を選んでシステム会社に入社しました。

坂田インストラクターとは具体的にはどのようなことをしていたのでしょうか。

村上最初はお客さまのところへ出向き自社開発の業務アプリの使用方法をレクチャーしたり、スクール講師をしていました。その後社内で専門的な資格を取得し、最終的にはサーバーエンジニアやSEといった技術者を育成するスタッフとして働いていました。

坂田社内で確実にスキルアップされていたのですね。

村上有難いことに会社からはSEにならないかとお声がけいただいていました。当時インストラクターの次のステップアップ先はSEだったのです。ただ、出世したいという気持ちが特にあったわけでもなく、何より人と関わって仕事がしたいという思いが変わらずあったので、SEの道を選ばず転職を決めました。
タイミング良く、元上司が転職したシステム会社から「うちで働かないか」と声をかけていただいていたので、そちらにお世話になることを決めました。

坂田やはり村上さんのお仕事に「人との関わり」は欠かせない要素ですね。

村上そうですね。ちょうど次のシステム会社に転職した頃から、積極的に外にも出るようになりましたね。それまでいた会社は大手だったので、自分が動かなくても会社にいるだけで自然と情報が入ってくるような恵まれた環境でした。しかし転職先はまだまだこれからの会社。自ら外に出て積極的に情報収集をする必要性を感じ、女性が集まる異業種交流会に参加したり、まだスタンダードではなかったネットショッピングを活性化させるにはどうしたら良いかを考えるビジネスコミュニティに参加したりして、積極的に外部の方とコミュニケーションをとるようにしていました。

坂田村上さんのアクティブな姿勢の原点はこの頃にあったのですね。

村上そうかもしれないですね(笑)その後結婚を機に3年ほどで退職してしまったのですが、この時に知り合った皆さんとは今でも交流があります。

坂田ご縁が途切れず続いているのは素晴らしいことですね。

村上振り返ると自分の人生の中でこの時の交流会やビジネスコミュニティで知り合った方の存在はとても大きいと思います。今でも第一線で活躍されている方ばかりで、いつもお会いすると刺激をもらえます。仕事のことはもちろん、子育てについての悩みも相談できる親友のような存在もできました。

縁が繋がり入社したマーケティング会社。20年以上関係が続くお客さまも

坂田ご結婚後はしばらくお仕事をお休みされていたのでしょうか。

村上1年くらいは専業主婦をしていたかな。でもやはり私は働くことが好きなので(笑) ビジネスコミュニティでご一緒した方に声をかけていただき、その方が経営するマーケティング会社に入社しました。


坂田そこでもご縁が繋がるのですね。マーケティング会社ではどのようなお仕事を?

村上広告の取材から撮影までのディレクションやイベントの企画・運営などを行っていましたね。実はその頃から、外注という形で溝田さんに制作物のデザインをお願いしていたのです。

坂田なるほど。ここで溝田さんの登場ですね!

村上その頃溝田さんはフリーでデザイナーをしていたのですが、ちょうどデザインエイエムを立ち上げるという話が出ていたので、しばらくはマーケティング会社とデザインエイエム立ち上げのお手伝いとの二足の草鞋で働いていました。

坂田徐々にデザインエイエムへのウェイトを増やしていった形ですね。

村上そうですね。マーケティング会社の社長が本当に理解のある方で。完全にデザインエイエムへ行くことが決まったとき、その時担当していたお客さまは私のことをとても信頼してくれているから、新しい会社で引き継いでそのまま担当してあげてほしいと言ってくださったのです。なのでその頃から現在までお付き合いが続いている企業さまが何社かあります。

坂田マーケティング会社からのお客さまと今もお付き合いが続いているとは、驚きです。

村上本当に有難いことですね。改めてこうして自分の人生を振り返ると、どれだけ人や縁に恵まれていたかに気づかされます。

仕事と両立してMBAを取得。ヒト・モノ・コト、何事も「本物」が見たい。

坂田村上さんはお仕事の傍ら大学に通われ、2023年9月にはMBAを取得されています。その原動力となっているのはどのような思いなのでしょうか。

村上私は何事も「本物を知りたい」と思うのです。興味のあることは実際に自分で見てみたいし体験してみたい。大学進学もその一つでした。「大学ってどんなところだろう?」「ゼミってどんなことを学ぶのだろう?」と前からとても興味があったので、子育てが落ち着いたタイミングでまずは通信制の大学に入学しました。私は専門学校を卒業していたので、3年次編入という形で入学できました。

坂田村上さんの行動力、恐るべし…ですね。通信制ということは通学はせず、お仕事の合間で学ばれていたということでしょうか。

村上私の通っていた大学は通信制専用の校舎があったので、実際に通ってあらゆる年代の方達と切磋琢磨していました。大学は暗記科目があるのでそこは苦労しましたね。英語の単語帳を作って一つ一つ覚えたりして(笑)

坂田お仕事をしながら通学されていたのですね。3年次編入ということですが、大学には何年通われたのですか?

村上2年ですね。6年間のうちに卒業すれば良かったのですが、性格上最短で卒業したかったので、きっちり2年間で卒業しました。

坂田それからすぐに大学院への進学を決めたのですか?

村上そうですね。勉強癖がついていたので、このままの状態でもっとマーケティングやブランディングについて専門的に学びたいと思い、すぐに大学院への進学を決めました。情報収集するなかで中央大学大学院の名誉教授である田中洋教授の存在を知り、ぜひこの方の講義を受けたいと思って、まずは単科生という形で入学しました。

坂田そこからMBA取得を目指されるわけですね。

村上実はその時点ではMBAが取れるカリキュラムだということは知らなかったのです・・・。でもどの授業も本当に興味深くて。これも学びたい!これも聴いてみたい!とあらゆる講義を受講していたら、いつの間にか取得単位が増えて。このまま学び続ければMBAが取得できることを知り、本科生になる試験を受けて本格的に勉強を始めました。少し時間はかかりましたが、単科生として入学してから4年弱でMBAを取得しました。

坂田普段のお仕事に加え、お家のことや母業もあるなかでMBA取得。本当に頭が下がります。

村上今考えると、よく生き延びたなぁと(笑)その時は課題も膨大でしたから。

坂田その時に切磋琢磨した同級生とは今でも交流があるのでしょうか?

村上そうですね。一緒に学んでいた同級生が今はデザインエイエムのお客さまになっていたり、大学院時代の先輩と一緒にセミナーを実施したり。その時の出会いがお仕事にもつながっています。 今振り返ると「学び半分、人との出会い半分」という感じですね。

MBA取得で学んだ、「強い組織づくり」の大切さ

坂田大学院での学びはデザインエイエムに今どのように活かされているのでしょうか?

村上特にチームビルディングの授業で学んだことは積極的に取り入れていますね。どんな会社も「人」が資本です。マーケティングやブランディングの最大化を狙うには、強い組織づくりが欠かせません。

坂田具体的にはどのようなことを?

村上共通の本を読んでお互いの意見を交わす「輪読」を毎週行うことや、毎週のミーティングの前に「コーチング」を行ったりしています。また、定期的な勉強会の実施や、半期~一年に一度レンタルスペースを借りて全スタッフが自分自身の業務を振り返り、全員の前で成果や課題を発表する場を設けています。

坂田定期的にインプット・アウトプットの機会があることは私たちスタッフにとっても大変良い機会です。「コーチング」はどのくらいのペースで行っているのでしょうか?

村上週に一度、全体ミーティングの前に行っています。職種や役職を問わず2人1組でペアになり、3分間で現在の自分の目標や現状、感じているギャップなどをお互いに話します。決められた短い時間の中で的確に現状を伝えるため、自然と自分の状況や頭の中を整理する機会になります。 またペアも3ヶ月に1度変えているので全スタッフと満遍なく接する機会があり、社内のコミュニケーションのきっかけにもなっていますね。

坂田確かにそうですね。ミーティング終了後、「さっき話してたことなんだけど…」とコーチングの延長戦が異職種のスタッフ間で行われている光景を見ることがあります(笑)

村上それは理想の形ですね。少数精鋭のチームなので、縦横斜めの関係性は非常に大切です。MBAを取得したことで経営や財務の知識が深まったことはもちろんですが、人や組織形成の部分での収穫が自分のなかでは非常に大きく、一番会社にも還元できている面だと思います。採用のミスマッチが減り、人材の定着率も格段に上がりました。

坂田目に見えて会社にも変化がもたらされているのですね。

村上会社を運営している人間が成長しなければ、会社は決して成長しません。今は時代の変化が目まぐるしいので、半年も経てば情報は陳腐化します。MBA取得はただの通過点かなと思っています。常に学び続ける姿勢を忘れず、自分をアップデートし続けたいですね。

坂田村上さんの姿勢は私たちスタッフにとっても間違いなく良い刺激になっています。本当に素晴らしいと思います。ずばり!次に学びたいことは?

村上それはもう、絶対に語学。まずは英語ですね!

坂田次はどのような行動力でスタッフを驚かせてくれるのでしょうか…楽しみです。

村上の詳しいプロフィールはこちらからご覧いただけます。

編集後記

いつもアクティブでパワフルな村上さんの原点を知ることができた今回のインタビュー。常に好奇心や探究心を持ち、抜群の行動力で自分自身をブラッシュアップされる姿が大変印象的でした。本物を知るためには、行動あるのみ!
考えているだけでなく実際に行動に移し、興味のあることにはどんどん挑戦していこうと思いました。

【Texted by】MEI SAKATA(PR)

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