第08回【つくる】ゼロからモノを生み出す技術
2025/04/24

こちらの特集では、
弊社代表の溝田 明による著書『本質を一瞬で伝える技術』を
一部抜粋し、そのノウハウをご紹介してまいります。
見えにくい本質をつかみ、
一瞬で伝わりやすく表現することを生業としてきた
デザインエイエムだからこそ、お伝えできることがあります。
ぜひ本質を見抜き、一瞬で伝える思考法のヒントにしていただき、
皆さまのビジネスにお役立てください。
Chapter4 つくる
Lecture17 ゼロからモノを生み出す技術
<POINT>
CHAPTER3「考える」で固めたアウトラインをもとに、細部をつくり込んでいこう。なぜそうするのかを常に考え、説明できるようにしながらつくるのがポイントだ。
設計図をもとに、細かいところに着手しよう!
CHAPTER4では、CHAPTER3「考える」で絞り込んだアイデアやラフ、構成案などをもとに、実際にモノをつくり出すステップに進みます。
使う素材や使い方は、すでに固めていますから、あとはがんばって手を動かすだけ。
迷うことなく、どんどん進めていきます。
とはいえ、すべてが予定どおりに進むとはかぎりません。家を建てる際も、綿密な設計図をもとに組み立て始めますが、いざ現場では数センチの誤差が生じるなど、臨機応変な調整がその時々で必要になります。
私たちのモノづくりにおいても、実際につくり始めてみると、「想像よりバランスが悪い」、「フォントが微妙に合ってない」、「解説の文字量が思ったより少し多かった」…など、予想外のアクシデントに見舞われることが多々あります。
でも、心配ありません。
完成予想図はすでに固まっていますから、そこに向けて調整しながら迷わず進めていけばいいのです。
もちろん、「この色がいい」「この言葉にしよう」とパッと判断しながら進めてかまいません。ただし、「なぜそう思うか」を考えておくことが大切です。説明できないならやめたほうがいい。デザイナーの感性に頼りすぎたものは、見る人の共感を得られません。
大工は家を建てるために、計算は必須ですよね。
きちんと理論立てて細部を作らないと、すぐ家も倒れてしまいますね。
一つ一つの取捨選択に対して「言語化」することを常に心がけたいです。。