経営を強くするためのDESIGNAM MAGAZINE

[マルヨシ] 良き人材が集まり、取引先との関係もより良好に。デザインが追い風を運んできてくれました。

2021/11/12

当社のホームページを熟読して、初めてくださったお電話が「ご依頼」だった株式会社マルヨシさま。
企業ブランディングデザインのお手伝いをさせていただいています。
社名変更から始まった“一新” は、代表の杉野久美子さんの明確なビジョンのもとで着実な成果を生んでいます。
どんな変化が起こっているのか、伺いました。

ご協力いただいた企業さま

株式会社マルヨシ
代表取締役 杉野 久美子さま
専門サービス
株式会社マルヨシ WEB SITE
制作実績はこちら

溝田杉野さんから初めてご連絡をいただいたのが、2017年の12月でした。いきなり弊社に依頼してくださる前提でのお電話で、様子伺いの部分がまったくなかった。

杉野御社にお願いすると決めて電話しましたから(笑)。御社のHPのデザインにひっかかったんです。「ひっかかった」と言うと語弊がありますが、それは嬉しいひっかかり。写真も良かったですし、すっきりした文章にも惹かれました。こんな素敵なHPがつくれるなら、うちの会社のもつくってほしいと。

溝田実際はロゴマークから始まり名刺、封筒、看板、HPと、ある程度まとめてブランディングさせていただいていますが、杉野さんとしては2020年の創業60年を見据えてのアクションだったのでしょうか。

リニューアルしたロゴは、頭文字である「M」をモチーフとし、しなやかさの中にある強さ、誠実さ、堅実さを表しており、株式会社マルヨシの社風や企業姿勢がより社内外に効果的に伝わるようデザインしています。

対外的、対内的どちらも誤解されないものをつくりたい。

杉野最初はそういう意識は全くなかったのですが、とある会社さんのロゴを見た時に思うことがあったんです。そのロゴが会社さんのイメージに合っていない気がして。自分のところはどうなのだろうと。「マルヨシらしさを表しているのか?」って。そこからですね。「間もなく60年だし」と紐付けされて、いろいろ変えてみようと思いました。うちらしさをしっかり表現して、対外的、対内的どちらにも勘違いのないものをつくりたいと思いました。

溝田社名を「株式会社マルヨシクリーニング」から「株式会社マルヨシ」に変えられたのが2018年でしたよね。

杉野はい。理由は同じです。以前の社名は実際自分たちがやっている仕事を明確に表していませんでした。町の小さなクリーニング店だと勘違いされている節もありました。同じクリーニングでも、うちは産業クリーニングの会社。企業が相手さんです。従業員も商店街のクリーニング屋さんのイメージでいたらダメなんです。それにクリーンウェアの販売やレンタルなど他の事業も行なっていますから、社名と仕事の内容が一致していなかったんです。

以前のロゴマークは、クリーニングという名称からも、いわゆる「町のクリーニング屋さん」という印象もあり、視認性もあまり良くない状況だった。良い人材確保が経営課題だった。

溝田お話を聞いていくなかで「勘違いしないもの」というのがひとつのキーワードとしてあるなと思いました。実際、僕自身、御社を知っていく中でギャップがあることも感じました。みなさんとても楽しそうに仕事をしていて、中には勤続30年とか40年とかの方もいて。その方たちが誰よりもテキパキ、誇りをもって働いていらっしゃる。その事実だけでもう圧倒されました。
すごくかっこいいと思ったんです、シンプルに。そういう部分も含めて中身をストレートに表現することで、間違いなく伝わるものがつくれる確信も生まれました。いい人材を確保することも、課題だとおっしゃっていましたよね。

杉野人材に関しても、今回のブランディングのおかげで、能力のある、しかも勘違いのない人が集まりました。

求人の応募者数は5倍以上に。
優秀な人材を採用できました。

杉野36歳以上の人をお断りしてなお25人も面接したんですよ。それで20代後半と30代前半の5人を採用することができました。若さというのは迫力がありますね。うちの仕事に向いた人、優秀な人が来てくれたことにブランディングの大切さを改めて感じています。ブランディングをすることによって、中身と外見とが一緒になれば、求人は必ずよくなると思っていましたが、抜群の成果が出ています。

溝田それはこの上ない朗報です。

杉野1人は次期社長になってほしいくらいの人です。一方で退職する人もおりました。それは会社をやっていく上で仕方がないことですが、いろいろ変わっていく中で働いてくれている従業員はみんな嬉しそうです。以前にも増して、自分らしいやり方で仕事を進めていくようになりました。

溝田まわりからの反応はどうですか。

杉野やっぱりロゴマークの反応が一番ですね。このガラスの看板もすごく目立っているようで「かっこいい」と言われますし、社用車にしても私自身が「あっ、うちの車」とよく気がつくようになりました。不動産屋の友達には、男性ですけれど「高かったやろ」と言われました(笑)。

溝田(笑)

杉野うちは、取引先の大手メーカーさんの中に専用のエリアがあるのですが、その会社の中でも目立っているようです。ロゴマークを変えたことで、注目してくれて、以前にも増して仕事の内容をしっかり見てくれるようになりました。設備も良くしてくれたり。縁の下の力持ち的な仕事ですけれど、注目を浴びることで起こった変化です。デザインの力ってすごいですね。

溝田弊社としてもすごく嬉しいお話ですが、制作の途中では不安とかなかったですか。

杉野それはなかったですね。自分が決めたことに迷いとか不安がないというのもあるのですが、むしろわくわく。人に押されてしぶしぶお願いしたら不安はあるでしょうけれど。それはどんなことにも言えると思います。進めるだけでした。ただ溝田さんもおっしゃっていましたが、がつんと成果が出るまでは、何年かかかると思っています。今日のも今のところはこうだという話。むしろ、今から繋がっていく。

溝田そうですね。ギャップや勘違いを無くすことで、マルヨシさんがこれまで培ってきたものが伝わるようになった。すでに目に見える成果が出ていて、素晴らしいと思いますが、まだ3年ですからね。HPにおいてはまだ1年。ここからですね。

杉野はい。10年後会社がどうなっているのか本当に楽しみでなりません。本当に何が起きるかわかりませんし、起こしてみたいんです。もうそういう方向に向かっていると思っています。“マルヨシらしさ” を本当にありがとうございます。

溝田こちらこそありがとうございます。今日のお話でも“らしさ”の重要性、見えないものを忠実に見える化することの大切さを改めて感じました。ブランディングは経営と同様に終わりはなく、まだまだ改善の余地はあると思っています。

杉野本社の建て直しなどもあり、撮影を待っていただいたりして、3年も付き合わせてしまいましたが、楽しく、面白く。やりたいことをやっていくためにも、これからも力を貸していただけたらと思います。

溝田ぜひ、ご一緒させてください。よろしくお願いします。

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