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[片野誠事務所]封を開けたくなるデザインの封筒は優秀な営業マンです。ニュースレターひとつをとっても、ロゴの入ったきちんとした封筒で送ると、反応が違います。

2019/09/28

近年は士業事務所専門にロゴを制作するデザイン会社もある中で、弊社を選んでくださった特定社会保険労務士の片野誠様。伺ったところ「誠」さんは、「短くて簡単だから」「呼びやすいから」という理由からの命名とか。「うちの親父らしい」と語る片野さんですが、お目にかかってこれほど「誠」という字が似合う方はいないと感じました。ロゴマークを筆頭に、名刺、2種類の封筒、ドアプレート、半纏作りをお手伝いさせていただいたのは2011年のこと。九段下駅から徒歩1分の好立地に事務所を構えた時期でした。

ご協力いただいた企業さま

社会保険労務士 片野誠事務所
片野誠さま
コンサルタント・士業
制作実績はこちら

AM多くの選択肢がある中で、弊社を選んでくださった理由をお聞かせいただけますか。

片野確かに手軽に安く作れる時代ですが、私自身はそこに魅力を感じません。それなら自分で作るよという感じですね。実際、独立当初は先輩の事務所で間借り。フォトショップを使った自作のロゴからのスタートでした。封筒はただの茶封筒。もちろんそれでいいとは思っていませんでしたが、手軽さに飛びつく気持ちはありませんでした。ロゴは分身ですから。そうかといって資金もなく、結局、手弁当のロゴと茶封筒でやっていました。溝田さんとの出会いがあったのは、自分で事務所を構える目処がたった頃でした。
その時点で溝田さんのキャリアはすでに20年を超えていました。「私はデザインしかできません。けっして安くはありません。でも、結構すごい仕事します」と、静かに語るその姿に私は一気に引き込まれました。それを高飛車だと感じる人もいるかもしれませんが、私は、むしろこう言える人にお願いしたいと心から思いました。実際、溝田さんのこれまでの実績はホームページを見れば瞭然です。けれど胡座はかかない。人間性で魅了する。見た目も中身もかっこいい。しかも溝田さんの言う「デザインしかできません」は、「とっておきのデザインしかできません」の意。お願いしてみてそれがよくわかりました。

AMありがたいお話です。どのような点にとっておきを感じていただけたのでしょうか。

片野大きくは2つ。まずヒアリング能力の高さですね。私自身のこと、仕事に対する思い、要望etc. アウトプットによって自分自身、頭の中を整理することができました。もうひとつは、プロフェッショナルならではの提案力。ロゴは100案以上出したものから5案に絞られ、なぜこのロゴなのかひとつひとつに納得の理由がありました。説明に偏りがなく、押しも全くありませんでした。今だに御社はどれがよかったのか存じ上げないくらいです。
結局どれも魅力的で、いちばんピンときたものを選ばせていただいたのですが、「片野さんはお名前もそうですけれど、誠実の誠という字がこれほど似合う人はいないと思っていました」の一言もとても響きました。私自身を見てくれた上での提案に喜びを感じましたし、実際、お客さんには誠心誠意つくしたいと毎日思っています。「誠」という文字を約2000年前の漢の時代をモチーフに仕立ててくれたところは、溝田デザインの奥深さを感じました。カラーに関しては「一点の曇りのない空色。嘘偽りのないブルーにしました」と。某印刷会社某デザイン会社の社長さんからは「青は青でもこの色はそうそう使わない」とお聞きしました。カラーも含めて自分だけのマークができました。

AM名刺、封筒、事務所のドアに貼るプレート、プラスαで半纏を作らせていただきましたが、ご満足いただけていますか。

片野私がお祭り好きということで、半纏はノリで作ってしまった感はありますね。法被を着て出て来たら、「来るところ間違えました」になり兼ねません(笑)。でも殺風景になりがちな事務所のディスプレイになっていますし、「男は背中で語る」じゃないですけれど、見れば身が引き締まります。 とまあ半纏はお遊びですが、封筒はいつまでも茶封筒を使っているわけにいかず、「えいやー」で作りました。いきなりハイグレードになって、「片野事務所、そんなに儲かっているのか」と。でもそれによって値引き交渉が起こるということは一度もありませんでした。それどころか信用につながり、ロゴはもちろんですが、ツール類がブランディングに一役買うことを痛感しています。ドアプレートを作るにあたっては、わざわざドアの採寸にお越しいただきました。集合ビルのドアの規格なんて、どこも同じようなものであろうに。「これぐらいでいっか」のおおよそ仕事はしない。作り上げていく過程をも大事にするのが伝わってきた一コマでした。

AM封筒のデザインは数パターンお出ししました。その中からロゴを封緘紙に見立てたデザインをお選びいただきました。

片野すごく面白いと思いました。それも安心して選べる面白さ。品格を保った遊びゴコロ。これは溝田マジックですね。「なんですかこの封筒。いいですね。どこで、誰に?」と、他の用件ついでではなく、封筒の話をするためだけに大企業の長年お付き合いのあるクライアントさんから電話がかかってきたりもしました。「わぁ、素敵」と持ち帰った方もいました。今、お客さんに送るものは基本全部これを使っています。手触りよく、すっかりこの封筒じゃないと落ち着かなくなっています。

AM追加発注のたびにコストもかかりますし、もともと「デザインエイエムは高い」と思われています。その点に対する率直な思いを聞かせていただけますか。

片野価格のことは正直よくわかりません。ただそれなりの専門家にこちらの思いを込めたものを作ってもらうとなったら、「安い」「高い」だけのジャッジは意味をなさないのではないでしょうか。私は、それ相応を支払ったがゆえに素晴らしいものを作ってもらえる体験をしました。 みなさんにお伝えするなら、まずは、作るか作らないかの選択。作るなら早めに。事業は生き物だからです。変なイメージを持たれる前に、ブランディングは最初からあったほうがいいと思います。ロゴや封筒が正しい印象を作り出してくれます。しかも唯一無二。ある意味オリジナリティの発揮どころです。

AM今後、弊社に期待することはありますか。

片野売り上げにもよりますが、2つあるホームページをどうにかしたいと思っています。以前ホームページビルダーを使って自分で作ったもので、実はロゴも入っていない状態です。ほかにも売り上げにつながる仕組み作りをあれこれ考えていて、統一感を持たせてやっていきたいと思っています。お手伝い願えたらと考えています。

AMホームページも時期が来ましたらぜひお手伝いさせていただけたらと思います。本日はお忙しいなか、ありがとうございました。



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