[インテージヘルスケア]「デザインとはこういうもの」と決めつけず トライ&エラーで納得のベストに導いてくれる。
2020/07/28

株式会社インテージヘルスケアは、ヘルスケア領域に特化した マーケティング・リサーチ会社です。
医療従事者と医療消費者、双方からアプローチできる医療データを整え、業界ではオンリーワンとも言える位置を確立されていらっしゃいます。パンフレットビジュアル、アイコンロゴ制作、『Datalympic 2018』のデザインのお手伝いなどをさせていただきました。
ご協力いただいた企業さま

株式会社インテージヘルスケア
執行役員 リサーチコンサルタント 佐藤暢章様
IT・人材サービス、ヘルスケア・医療
制作実績はこちら
HPで弊社を見つけていただき、お問い合わせをいただいたのが始まりでした。
そうでしたね。以前は違う会社さんにお世話になっていて、わりと長い間、無難なデザインでやっていました。でも「少しテイストを変えて、うちらしさみたいなものをデザインでも表現できたらいいよねという話が持ち上がりまして。それでいろいろな会社さんのHPを検索して、御社を知ったというのが経緯です。3社に絞って、最終的に御社に決めました。
3社のうちの1社に選んでいただけたのも光栄ですが、
最終的な決め手は何だったのでしょうか。
そもそも「テイストを変えたい」から始まった話ですから、まずそこがしっくりきたことですね。HPの実績もとても見やすく、非常にテイストがつかみやすかったです。
あとは予算感ですね。やりたいことはいろいろありますが、予算度外視というわけにはいきません。実際、パンフレットのビジュアル制作という小さなお願いからのスタートでした。
そこからアイコンやロゴを見直したいというお話をいただいたり、セミナーに使うパネルを作ったり。システムの画面変更にも携わらせていただいています。
一度にあれもこれもではなく、こちらのタイミングを聞きながら進めてもらえるのはありがたいです。それと柔軟性。大概3案くらい作っていただいた中から、どれかひとつ選ぶという話になりがちじゃないですか。ときには消去法で「これかなぁ」みたいなことも。それが御社の場合はなくて、「ここをもうちょっと」みたいな話ができる。調整してもらえる余地があるというか。「ぼやっとしたイメージでこんな感じ」という要望も汲み取って柔軟にやってくれる感触があります。
「おっしゃっていることはわからなくはないんですが、これってデザインなんで」とか「デザインってそういうものなんで」みたいなことは一切言いませんよね。
もちろんプロが作って来てくれるものなので、完成形であるのはこちらも十分わかっているんです。
わかってはいるんですけれど、「ちょっとこここうしてみたい」っていうのがあるじゃないですか。
代表の溝田には「本質を伝えられてこそのデザイン。その先の未来に導けてこそのデザイン」という思いが強くあります。「飾るだけのデザインならするな」くらいの勢いです(笑)
丁寧なヒアリングからもそれは伝わってきます。
トライ&エラーで進めてくれるのはありがたいです。
成果物の反応はいかがですか。
システムの画面などは、かなりシンプルなデザインになりましたが。
はい、以前のあれもこれも感が嘘のように、黒ベースにボタンだけになっちゃいました。
でも何ごともドラスティックに変えると「前のほうがよかった」という人が必ず出るもの。
そっちに慣れているので。でもそういう意見は全然出てきません。
僕はそれってすごいことだと思うんですよね。「めちゃめちゃよかったね」という声はありませんが、十分受け入れられたと捉えています。
もう誰も、以前の画面には戻れないと思います(笑)。私自身は昨年応募した『Datalympic 2018』のコンテンツ作りで密にお世話になりました。101社の応募作品から決勝5社に残り、優秀賞に輝くことができました。御社のデザインの力なくしてはあり得なかったと思います。
私たちもすごく嬉しかったです。「Datalympic2018」って何? という方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明をしていただけますか。
あっ、そうですね。弊社ではアンケートデータの一部をWingArc 1st社のMotionBoardというBIツールを使ってクライアントに提供しています。MotionBoardは膨大なデータの可視化機能に優れており、弊社の多様なデータを自在に分析できる仕組みを作っています。
『Datalympic 2018』はそのMotionBoardを使うことでデータにどんな価値を与えて世の中に貢献できるかを募ったコンテストでした。「社会貢献」「テクニカル」など5つの審査基準があったのですが、「デザイン」も審査基準のひとつでした。
それも「人の気持ちを動かすようなデザイン」という但し書きがついていました。
人の気持ちを動かすというのはなかなかハードルの高い但し書きです。
データをグラフにしたりは自分たちでもできることですが、やはり見せ方には限界があり、このまま応募してもいいのだろうかという思いがあって、相談させていただきました。
「丁寧にわかりやすく」というご意見をいただき、普段当たり前に使っている医療用語や、社内では普通に伝わってしまう専門的な事柄ひとつひとつ見直しました。
おかげさまで『データからだLIBRARY』と称して、医療オープンデータを活用してセルフケアを促すダッシュボードを作ることができました。「痛風ダッシュボード」とか「肺がんダッシュボード」とか。日本には無料で使える医療オープンデータがたくさんあるのですが、まだまだデータのプロが見ても難しいものがほとんど。それがまさにデザインの力で、誰もが簡単に確認できるボードになりました。
色の使い方、余白の取り方etc.「さすがプロだな」と思うことしきりで。
応募にあたっては、デザインの部分ではかなりの自信をもって臨むことができました。
東京大学とタッグを組んでの応募だったんですよね。
はい。東大にはデータを提供していただいて、「病気が気になったら見てねチーム」で参加しました。東大の方々も、「難しいデータも、デザインでこんなふうに見せられるんだね。すごいね」と喜んでいました。
それは嬉しいですね。今日はこの後、次の制作物のお打ち合わせをさせていただくのですが、今後の弊社との関わりで何かご要望はありますか。
あります(笑)。量的にそこそこの発注ができてきているので、それにあわせて「コストパフォーマンスがよくなっていく」みたいな話があると、スタッフ部門を納得させやすいというか。同じ会社さんに集中してお願いしていると、社内プロセス上「ちゃんと精査しているのか」という話はどうしても出てきてしまうので。デザインがいいからだけだと、正直理由になりにくいところがあります。
『Datalympic 2018」でも感じましたが、作るにあたってわからないことはわからないと聞いてくださり、理解してデザインに反映していただけるのはありがたいです。
曖昧にせずにやってもらえる安心感があります。これからも密なコミュニケーションを取りながらご一緒できたらと思っています。
ありがとうございます。佐藤さんのお話は会社が大きければ関わる方々も多いわけですから、私たちも想像力を働かせなければと思います。今後ともよろしくお願いします。
本メディアは、デザインが経営課題を解決する手段であることを経営者の方へ広く知っていただきたいという思いのもと、情報発信を行っています。
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