第05回【考える】思考の「設計図」をつくる
2021/03/26
こちらの特集では、
弊社代表の溝田 明による著書『本質を一瞬で伝える技術』を
一部抜粋し、そのノウハウをご紹介してまいります。
見えにくい本質をつかみ、
一瞬で伝わりやすく表現することを生業としてきた
デザインエイエムだからこそ、お伝えできることがあります。
ぜひ本質を見抜き、一瞬で伝える思考法のヒントにしていただき、
皆さまのビジネスにお役立てください。
Chapter3 考える
Lecture12 思考の「設計図」をつくる
<POINT>
全体を見たうえで、「伝えたい情報」「伝えなくていい情報」を決める。
これが「思考の設計図をつくる」という作業だ。
「言いたいこと」は極限まで絞る
CHAPTER1「よく見る」、CHAPTER2「受け止める」で、
対象をじっくり眺め、多くの手掛かりを集めました。
「受け止める」のステップでは、自己流の取捨選択を禁じましたが、
ここでは全体を見たうえで、「伝えたい情報」「伝えなくていい情報」を決めていきます。
というのも、細かいあれこれをゴチャゴチャと伝えても、受け手には届かないからです。
興味のない人や忙しい人にも一瞬で届くように、
「どうしても言いたい!」ことだけを整理し、厳選するのです。
このときの「どうしても言いたいこと」の数は、
できる限り少なくするのが理想です。
ロゴのように一瞬で「らしさ」と「魅力」を届けたいもの、
あるいは長々と言葉で解説できない短時間のプレゼンなど、
解説の余地がないものほど、できるかぎり削ぎ落し、
一点集中で突破する。これが鉄則です。
さらに、その「どうしても言いたいこと」は、
ひと言で言えるくらい単純明快であることが大切です。
プレゼンでは1枚のシート上に1つの「キーワード」だけを載せたりしますよね。
喋りで詳細を補完しているうちに
「どうしても言いたいこと」がぼやけてしまうため、
単純明快なワードを打ち出すことで、印象と記憶に、より強く残るんですね。