経営を強くするためのDESIGNAM MAGAZINE

第04回【受け止める】勝手に取捨選択をしない

2021/03/26

こちらの特集では、
弊社代表の溝田 明による著書『本質を一瞬で伝える技術』を
一部抜粋し、そのノウハウをご紹介してまいります。

見えにくい本質をつかみ、
一瞬で伝わりやすく表現することを生業としてきた
デザインエイエムだからこそ、お伝えできることがあります。

ぜひ本質を見抜き、一瞬で伝える思考法のヒントにしていただき、
皆さまのビジネスにお役立てください。

Chapter2 受け止める
Lecture08 勝手に取捨選択をしない

<POINT>
ちゃんと得たはずの情報までかき消してしまうのが、主観という名の「色メガネ」。
このやっかいなメガネを外すには、自らの個性を消して“無”になることが大切。

あなたの「色メガネ」が情報をゆがめている

10ある情報が8になってしまう要因は、あと2つありましたね。

②10個の要素があることは知っていた。
が、そのうち2個は「重要じゃない」と判断して聞き逃した。

③10個の要素があることは知っていた。メモもとった。
が、そのうち2個は「重要じゃない」と思い、伝える際に省いた。

この問題は、どちらも本人が独断で「その話は重要じゃない」と判断したことです。
気持ちはわかります。
打ち合わせの席で、余談に花が咲いてしまったり、
クライアントの話があまりにも長くて
「もう何言ってんのかわかんない!」と思うことが、私も多々あります。
すると、だんだん疲れてきて、まず相手の言葉をメモするために
握ったペンを置いてしまいます。
「メモするのは、重要なことだけでいい」という心理が働きはじめるのです。

何が重要か、何が重要でないかを、自己流で判断してしまう。
ありがちですが、危険です。
いざ誰かにその内容を伝えようとしたとき、
「これは言わなくてもいいな」と勝手に判断してしまうのも同じです。

自己流で判断するということは、色メガネをかけた状態で判断するということです。
色メガネとは、「主観」や「個性」のこと。

主観や個性が強いと、客観性を失います。
だから、相手の言葉の意味をうがってとらえてしまったり、
重要度を汲み違えてしまったり、ということが起こるのです。

著:溝田 明『本質を一瞬で伝える技術』 P.59〜P.60

今回の話は、話す側の伝えるスキルも関係することですが、
聞く側も先方の話を歪めず、そのまま素直に受け止めることを意識したいですね。

今回取り上げたチャプターの全文や、
その他の内容につきましては、ぜひ書籍をご覧ください。

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