中小企業 仕事のヒント「第6回 1番の顧客像を考えてみる」
2021/04/30
今回は、「顧客像」についてです。
あなたの会社又はお店の商品やサービスを
利用してくれる一番の顧客像を具体的に考えてみようというものです。
皆さん、だいたいのイメージはもっているのではないかと思いますが、より理解を深めていただければと思います。
提供する商品において、
もっとも重要で象徴的な顧客像のことを「ペルソナ」とよびます。
ペルソナは、実在の人物を元にすることもありますし、架空の人物を作り上げることもあります。
重要な顧客をモデル化することで、顧客に関する洞察を得やすくなり、関係者のコミュニケーションも円滑になります。
具体的には、ペルソナは
- 氏名
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 職業
- 勤務先
- 年収
- 家族構成
といった定量的なデータだけでなく、
その人の生い立ちから現在までの様子、身体的特長、性格的特徴、人生のゴール、ライフスタイル、価値観、趣味や嗜好、消費行動や情報収集行動などの定性的データを含めて、関係者が人物像をイメージできるようにきめていきます。
みんなでワイワイ話しながら考えてみると楽しいですね。
決めたら写真やイラストなどに起こしてみるとリアル感がでるでしょう。
細かさからいったらドラマの登場人物をイメージする時に近いかもしれません。
ペルソナを細かく決めることにより
具体的にどんなサービスを作ったらいいか、文章を書いたらより伝わるか、どんな雑誌に紹介したら見てもらえるか、などがイメージしやすくなります。
ぐっと心の響くラブソングがあったとします。
この歌詞のエピソードを聞いてみると「自分の大切な人にあてて書いた詞だった」なんという裏話があったりして。
その方がよりリアル感がありますよね。それは商品やサービスを紹介する文章も一緒ですね。
例えば20~40代の女性とするよりも、
30才独身女性、仕事が忙しい、休日は家でのんびりと過ごすといった具体的な例の方がより商品やサービスの開発や訴求もしやすくなりますね。
もし商品開発、価格、販売方法、販売チャネル、その他に迷ったら、
ペルソナに喜んでもらえるだろうか、と考えてみることをお勧めします。
下記はペルソナの一例です。
社内に具体的な絵を描いて貼っておくのもよいでしょう。
BRANDINGLAB「ペルソナ設定~Soup Stock Tokyoの「秋野つゆ」の成功事例からみるペルソナの作り方とは?」
ちなみに弊社では、ブランディングコンサルを受けていただいているクライアントと一緒にこのペルソナを考えることから行っています。
そしてそのペルソナがどんなデザインに好感を持つか、どんな文章を書いたらわかりやすいかなどを一緒に考えています。
毎回毎回、いろんな経験をさせていただいて楽しいお仕事の一つです。
ぜひ一度社内でペルソナ(顧客像)を考えてみてはいかがでしょうか。
新たなサービスの発見につながるもしれません。
【Texted by】
ATSUKO MURAKAMI( director )
日本大学通信教育学部 商学部卒業。
現在の研究テーマは「中小企業論」「ブランディング戦略論」、「組織論」中央大学ビジネススクール(CBS)履修中。
本メディアは、デザインが経営課題を解決する手段であることを経営者の方へ広く知っていただきたいという思いのもと、情報発信を行っています。
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