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【デザインのこぼれ話】寄り添うチカラで人々の感動と笑顔を生み出す「アイティフォー」ロゴ

2025/05/14

デザインには、見えない「こぼれ話」がある。
クライアントの想いを形にする過程で、デザイナーは何を考え、どんな工夫をしているのか?
実績紹介では語りきれない、その裏側に迫るのが「デザインのこぼれ話」です。
普段は語られない制作の裏側を、デザイナーの視点からお届けします。仕上がったデザインが、もっと面白く見えてくるかもしれません。

寄り添うチカラで人々の感動と笑顔を生み出す「アイティフォー」

お客様に「寄り添うチカラ」を、ITの「I」と柔らかな「F」が優しく寄り添う様子で表現したロゴマーク。「F」は翼であり、未来に向けて自由に羽ばたく気持ちも込めました。
雰囲気の異なる2つの図形は、これまで培った「信頼、堅実」と「チャレンジする姿勢や遊び心」の両立を意味します。
マークの傾きは、創業1972年にちなみ、72°に設定。さらに、お客様への愛、地域への愛を込めて、「I(アイ)」を強調しました。
(ロゴ実績はこちらから)

担当デザイナー

株式会社デザインエイエム
ディレクター/デザイナー
草場 有紗 ARISA KUSABA

—草場さんはディレクターとして直接ヒアリングにもご参加されていますね。ヒアリングで印象に残っていることはなんですか?

草場アイティフォー様は、地域金融機関や地方公共団体、地方百貨店をはじめ、地方を中心に様々な業界向けにITシステムやサービスを展開されています。直接のお客様の先にいる、そのサービスを使う社会の人々を常に念頭に置いてサービス提供されており、ヒアリングでは「人」や「笑顔」というキーワードが特に印象的でした。
人と人としての付き合いを大切にされていて、社会全体を自社の技術で良くして皆が笑顔になってほしいという強い想いを感じました。高い信頼性が求められるシステムを提供していることから、安全や堅実といったキーワードが一番にくるかと思っていたため、新鮮でしたし、すごく素敵だなと感じました。

—ヒアリングのあとは、どのように制作を進められたんですか?

草場ヒアリング前の事前調査や当日伺ったお話をもとに、まずは印象的だったキーワードを整理していきました。使いたいモチーフや目指したい雰囲気ごとにキーワードを分類しながら、それらを組み合わせてアイディアの方向性を探っていく…というのが、いつもの私のやり方です。

今回は、アイティフォー様の以前のロゴに使われていた「翼」のモチーフを継承する案や、「信頼、堅実」と「チャレンジする心、遊び心」といった、一見対照的な要素をどうデザインの中で共存させるかを考えていきました。

—お客さまからの反応で印象に残っていることはありますか?

草場自分の案に対してだけではないのですが、「どの案を選んでも、馴染むと思う!」と言っていただけたのが嬉しかったですね。今回は以前のロゴを踏襲することに拘らず、ご提案内容をお任せいただいたため、私たちなりにアイティフォー様を深く理解するよう心掛け、制作を進めました。ご提案時の、そういった言葉はとても励みになりました。

—最後に、今回のロゴでこだわったポイントを教えてください!

草場ヒアリングの中で、佐藤社長が「社員全員が興味を持つことができて、自分たちの言葉で説明できるロゴがいい」とおっしゃっていたんです。
それを踏まえて、ロゴの傾きは創立年の1972年にちなみ、72度に設定しました。
また、初回ご提案後にアイティフォー様からリクエストいただき、「I」の文字にはお客さまや地域への愛を表すポイントを加えています。
全体としてはシンプルですが、誰かに思わず話したくなるような、ちょっとした“語れる要素”を仕込めたかなと思っています。

おわりに

シンプルな中にも、たくさんの想いが込められたロゴ。
このロゴが、アイティフォー様のこれからを語る存在として、そっと背中を押し続けてくれたら私たちも嬉しいです。
デザインの背景を知ることで、ロゴに込められた意図やこだわりをより深く感じていただけたら幸いです。

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