中小企業にブランディングは有効ですか?
2021/10/06
まずブランド・ブランディングの定義をおさらいしておきましょう。
「ブランド」の語源はラテン語の「Burned(焼印をつける)」から来ています。
自分と他人の家畜を識別するためのものでした。
wikipediaによれば「他の同一カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念」とあります。もう少し具体的に言うと、企業がそのブランドによって約束する「提供する価値」とも言えます。
→ ブランドの提供する価値について詳しく知りたい方はこちら
そして「ブランディング」とは、ブランドをつくっていくプロセスであり、ブランド価値を高める活動のことを言います。
ブランドに対する共感や信頼などを通じて、顧客の頭の中にある印象を意図した方向へ導き、顧客にとっての付加価値を高めていくよう一つ一つ丁寧にマネジメントしていくことです。他との「差異化」ともいえるでしょう。
→ ブランディングについてもっと詳しく知りたい方はこちら
A:有効です。なぜならば大企業が手を出しにくい戦略をとることができ、特徴を出しやすいからです。
では、どう特徴を打ち出していくのか。
中小企業の経営戦略について考えてみたいと思います。
中小企業にはさまざまな業者、業態がありますが、大手企業とは違った経営戦略を打つことが大切となります。
それは、経営資源が(大企業と比較して)少なく、知名度・ブランド力も低いからです。
大企業と同じ戦略では、生き残りは困難です。
そのため「弱者の戦略」、「ニッチトップ戦略」をとる必要があります。
すき間やニッチなマーケットを狙うということです。
これが、トップ企業が手を出しにくいマーケットです。
中小企業がトップ企業などの強者と戦うときは、全面戦争のように舞台を広げず、一騎打ち、つまり特定の個別商品や、特定エリアという具合に経営資源を限定的に集中させます。
自社の強みを生かした事業に絞ったポジショニングをとるのがよいということですね。
(これはよく「ランチェスター戦略」などと呼ばれています)
・細分化された市場(ニッチ市場)でトップシェアを取る
その他、大手が参入しづらいという点では、受注生産、オーダーメードや地域ナンバーワン製品・サービスの特徴、販売方法、研究開発、製造、人事、経営管理などの方法
これらをミックスさせて競争戦略を立てていくと良いようです。
→ ニッチトップ戦略についてもっと詳しく知りたい方はこちら
まずは中小企業のさまざまな成功事例を知り、自社に取り入れられることはないか、考えてみるのはいかがでしょうか。
中小企業庁:「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2020
出所:中小企業庁
【Texted by】
ATSUKO MURAKAMI( director )
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