SNSに使用した画像でチラシをつくったら、キレイに印刷できなかった!?今さら聞けない、デジタル画像の落とし穴。
2021/06/15
チラシをつくるにも、パンフレットにも、WEBサイトにも…SNSにさえも画像は不可欠です。
しかし、実は掲載媒体によって画像データの向き不向きがあるのをご存知ですか?
「せっかく素敵な画像を使おうとおもったのに!」
なんてことが起きないように、画像データの基本を覚えておきましょう。
画像大きさの単位はピクセル!
ピクセル(px)とは、デジタル画像の最小単位を指し、主に画像の幅と高さを表現するときに使われます。
デジタル画像は1つ1つの点(ドット)で形成されていて、それぞれに色情報が追加されているものがピクセルです。
デジタルカメラやテレビの性能で「画素数」という指標が使われます。この「画素」が「ピクセル」を指しています。
<イメージ図>
1ピクセルって何センチ?
鍵を握るのは「解像度」
ピクセルを物理的な長さで表現するときに必要な指標が「解像度(dpi)」です。
dpiとはdots per inchの略で、1インチ(2.54cm)にどれだけドットが含まれているかを表す単位です。
dpiの数値が大きいほど解像度が高くなり、ピクセルがたくさん含まれることになり、よりきめ細かな描写の画像だと言えます。
解像度が分かれば、ピクセルをセンチメートルに変換することができます。
例えば、解像度300dpi、100px×100pxの画像。
以下のように計算することで、約0.85cm×約0.85cmの画像だということが分かります。
<300dpiの場合>
1ピクセルあたりの大きさ = 1インチ(2.54cm)÷ 300ピクセル = 約0.0085cm
100ピクセルあたりの大きさ = 約0.0085 cm × 100ピクセル
= 約0.85cm
つまり
100px×100pxの画像 = 約0.85cm×約0.85cmの画像
解像度によって「何センチ」を導くことはできました。
けれど毎度この計算をするのは大変ですね。
では、どういった解像度がどの媒体に適しているのか確認していきましょう。
カラー印刷 | 350dpi以上 *¹ |
---|---|
モノクロ印刷 | 600dpi以上 *¹ |
自宅プリント | 150dpi以上 *² |
WEB | 72dpi |
ファイル形式は、画像の内容に適したものを!
画像に文字をいれるなどの編集をして保存しようとすると、ファイル形式を求められることがあります。
保存方法によっては、キレイな状態で保存できなかったり、ファイルサイズが肥大化してしまったりします。
ファイル形式の特徴にあわせて使用しましょう。
形式 (拡張子) | 読み方 | 特徴 |
---|---|---|
JPEG (.jpg) | ジェイペグ
ジェーペグ |
色数:1670万色 圧縮:非可逆 透過:不可 |
GIF (.gif) | ジフ ギフ |
色数:256色 圧縮:可逆 透過:可 |
PNG-8 (.png) | ピング (ピングエイト・エイト) |
色数:256色 圧縮:可逆 透過:可 |
PNG-24 (.png) | ピング | 色数:1670万色 圧縮:可逆 透過:可 |
圧縮:非可逆の場合、保存する毎に画像が劣化します。
透過:背景を透明にして保存できるか。
<画像ファイルの長所と短所>
JPEG (.jpg)
たくさんの色を必要とする写真などの、輪郭のはっきりしない・連続した色変化が見られる画像に向いています。
圧縮をすることで、他の形式と比べファイルサイズを軽くすることができます。
逆に、クッキリとしたイラストなどではフチがぼやけてしまったり、色数が少ない画像はファイルサイズが大きくなる場合があります。
GIF(.gif)
線・文字や図形など輪郭のはっきりしたものや、色変化の少ない画像に適している。主に単色の簡易アニメーションに使われることが多い形式です。
透過表現ができるため、アイコン画像などでも使われますが、256色までしか表現できないため、写真など色の多い画像には不向きといえます。
256色以上の画像を無理やりgifへ変換すると、再現できる色数の中で近い色に変換されるため印象が変わることも。
PNG-8(.png)
基本的にはGIFとほぼ同じ扱いですが、GIFに比べてグラデーションを含んだ色の境界線がきれいになったり、GIFに比べてファイルサイズが軽くなることが多いです。
しかし、現在もGIFで表現できる範囲のものはGIFとすることが多いため、あまり使用されていません。
PNG-24(.png)
JPGとGIFの良いところを兼ね備えている規格です。
色彩豊かな写真にも単純くっきりの画像にも適しており、透過表現もできる万能タイプ。写真をハート型にくり抜いたアイコンなども作れます。
ただし、表現できる幅が広い分、ファイルサイズが肥大化しやすいことも。
画像の適正を見極めて、掲載媒体にあわせて制作すると、より魅力的に発信できることができますね。
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