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尾崎建設さま 100周年を祝う「感謝の夕べ」 準備から当日まで

2024/09/19

尾崎建設株式会社さまは、1924(大正13)年創業の高知の会社です。土木工事を中心に、地域の社会インフラ整備を担っていらっしゃいます。
弊社とのご縁は、2017年に「ロゴを新しくしたい」とご相談を受けたことでした。
その後、2020年のはじめには、2024年に迎える100周年までに「尾崎建設のイメージを統一してクリアにしたい」とご相談いただきました。
それ以来、継続してブランディングのお手伝いをしております。

それから約4年。
ついに迎えた100周年を祝う「感謝の夕べ」は、尾崎建設を支えてきた方々への感謝を伝える場として開催されました。
尾崎建設さまの感謝の気持ちが詰まった素敵な会を、準備期間も含めて振り返り、レポートします。

100周年事業は「感謝を伝える」ために行いたい

2022年の後半頃から、尾崎建設さまと弊社との定例会で、100周年に向けての検討を始めました。
当初から尾﨑社長が仰っていたのは、「派手な何かをやりたいとは思わない。100周年は、支えてくださった方々がいてのことなので、皆さんに感謝を伝える、品のある場をもちたい。」ということでした。
そのため「感謝の夕べ」という会の開催は、早々に決定しました。

他にも印象的だったのは「100周年は、あくまで通過点。」というお考えです。
そのため、100周年であることをアピールするのではなく、お世話になった方に感謝を伝えるための「周年事業」と、方向性が固まりました。

では「感謝を伝える」ために必要なことは何か。
記念誌を制作するか?
記念品は必要か?
…たくさんのアイディアが浮かんでは消えながら、検討を進めていきました。

尾崎建設らしい、感謝の伝え方

様々なアイディアの中から、「感謝の夕べ」で乾杯する盃をオリジナル制作する案に、方向が絞られていきました。
宴会の席を楽しむ高知の文化を踏まえた記念品であり、原料に高知の土や木を使用できるかもしれない。尾崎建設らしい感謝の伝え方が出来るのではと考えました。

複数の方に問い合わせ、相談した上で、高知県の陶芸作家 久川創さんへご依頼。
2023年の4月に初めて問い合わせして以降、打ち合わせや試作を重ね、2024年4月には、高知の土を30%、釉薬は高知の木を20%使用した盃が出来上がりました。

盃を入れる箱にもこだわりたいと、高知県の有限会社チカモリさんに角留箱の制作を依頼。
角留めは、留める作業に技術を要し、全国でも生産できる設備の少ない紙箱で、シンプルで飾らない魅力があります。蓋には、尾﨑社長直筆の「感謝」の2文字を、銀の箔押しで入れました。

クッション材は、こちらも高知県の有限会社戸田商事さんに依頼し、もくめんを使用。 戸田商事さんは高知県産の木材を使用する、日本で唯一のもくめん専業業者です。

「高知」「土木」に軸を置き、「感謝」を伝えることに拘った記念品が完成しました。

100周年の節目に、尾崎建設のこれまでとこれからを伝えるには

これまでの100年を伝え、これからの100年に向けた決意宣言となる、キャッチコピーも制作しました。
100周年はあくまで通過点であり、これからも変わらず実直に進み続ける、尾崎建設の姿勢を端的に伝えるものです。

キャッチコピーに沿った動画も制作。
これまでを振り返る映像と、これからを想像させる新社屋での様子を組み合わせています。
ナレーションは、尾崎建設の社員さんにご担当いただきました。

迎えた「感謝の夕べ」当日

「感謝の夕べ」は、冒頭に動画を流してスタート。
90秒に満たない動画ですが、ご参加の方々はじっくりと見入られ、特にお付き合いの長い方々は、懐かしく振り返る様子もありました。

記念品の説明の際には、細やかな心配りやこだわりに、出席の方々からも感嘆の声があがっていました。

バイオリニストによる生演奏も行われ、品ある中に賑やかさもある、楽しい雰囲気で会は進行していきます。
ちなみに曲目は、参加者の方のお顔を思い浮かべながら、尾﨑社長とデザインエイエムで、定例会の中で検討したものでした。

デザインエイエムからは、代表の溝田がご挨拶させていただきました。

「感謝の夕べ」はこうして、皆さん笑顔の中で終宴となりました。

「感謝の夕べ」を終えて

1年以上かけて準備を進めてきた甲斐あり、尾﨑社長の当初からの想いの通り、「尾崎建設を支えてきた方々への感謝を伝える場」になったのではと感じます!
とても素敵な会でした。

ただ、「100周年は、あくまで通過点。」
皆さん、これからも進化を続ける尾崎建設さまに、注目いただけると幸いです。
私たちデザインエイエムも、次の100年に向けて進み続ける尾崎建設さまを、より一層サポートできるよう精進していきたいと思います!

【Texted by】
ARISA KUSABA(director)

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